こんにちは、スタッフSSです。突然ですが、
皆さんはジープ、乗ったことがありますか? そう、あの7つの縦スリットグリルに丸目ライトの
オフロード専門ブランドの『ジープ』です。
もちろん現在では丸目ライトのモデル以外のラインアップのほうが多いわけですが、やっぱりブランドを象徴するモデルと言えば、オリジナルジープの面影を色濃く残す
本格派のクロカンモデル、「ラングラー」でしょう。
そんな、初代登場から30年以上経過して、昨年4代目に進化したラングラーに、トップグレードの
「ラングラー アンリミテッド ルビコン」が追加投入されるのを機に、山梨県の「富士が嶺オフロード」コースで行われた、ジープのオフロード走破性能をイッキ乗りで試すことができる
『Jeep All Trail Rated 試乗会』が行われるというので、その参加レポートをお届けしたいと思います!
と、その前に、試乗会の名前にある
『Trail Rated』が何かというと、ジープの各モデルの中で、最も優れた4×4性能を持つオフロード走破性能が高いグレードのみに与えられるジープの認証制度で、
厳しい実走行テストや評価テストをクリアしたモデルのみが、『Trail Ratedバッジ』というバッジを車体に掲げることができるという、いわばオフロード走行性能のお墨付き印籠ですね。
そんな由緒正しい『Trail Ratedバッジ』を付けた試乗車たちは以下の5モデル!
・ラングラー アンリミテッド ルビコン
・ラングラー アンリミテッド スポーツ
・グランドチェロキー トレイルホーク
・チェロキー トレイルホーク
・レネゲード トレイルホーク
ちなみに、ラングラーだけは、すべてのグレードに『Trail Ratedバッジ』が付いていて、その中での最強グレードが「ラングラー アンリミテッド ルビコン」というわけです。ちなみにルビコンのスペックは、全長4870mm、全幅1895mm、全高1850mmで、パワートレーンは284ps/347Nmを発揮する3.6リッターV型6気筒を搭載しています。
というわけで、さっそく試乗会場となる、「富士が嶺オフロード」コースに到着しました。目の前にドーンと富士山が見える絶景スポットに、
並大抵のクルマじゃすぐスタックするようなオフロードコースが作られています。
ちなみに、各マシンの装着タイヤについては、「ラングラー アンリミテッド ルビコン」が標準装備のBFグッドリッチのオフロード重視タイプとなるクロスカントリータイヤ「マッドテレーンT/A KM2」のままですが、他のモデルは標準のオンロード寄りのタイヤから、BFグッドリッチの4x4車・SUV用のオールラウンドタイヤ「オールテレーンT/A KO2」に変更されています。雨でぬかるんでいるポイントもありますから、安全第一ですね!
まずは運転したい気持ちをぐっと抑えて、講師役のプロのラリー選手の方の運転する「ラングラー アンリミテッド ルビコン」に同乗しての慣熟走行です。
ラングラー アンリミテッド ルビコンには、他のラングラーと違って
「ロックトラック 4×4システム」という4輪駆動システムが搭載されていて、「4L」のギア比を4:1と低レンジにしてオフロード走破性を向上させている他、前後のディファレンシャルをロックするトゥルロックを装備。スイッチを押すだけでリア/フロント、またはリアをロックすることができ、リア/フロントロック時には4輪に均等に動力が分配されるというわけです。というわけで、副変速機は躊躇なく駆動力MAXの4Lにしてスタートです。
まずは左右に凸凹した小山が配されたモーグル路です。
こういう場所では、ダッシュボードの
「電子制御式フロントスウェイ バーディスコネクトシステム」のスイッチをON! フロントホイールのストローク量が増えるので、接地性がぐっと向上し駆動力が確保されるわけですね。
ちなみに同じルートを「レネゲード トレイルホーク」で走ると、この写真では右後輪が浮いていますね。もちろんこの状態でもずんずん進んでいくわけですが、より安定して、より険しい道を走破することができる機構というわけですね。
続いてこんな25度のバンクとか。「あの、
25度傾いてますけど、大丈夫でしょうか。わたしらが乗ってるからいいとこ見せようとか、そんな無理しないでいいですよ」と優しく声をかけようとしますが、涼しい顔で走り抜けていくプロドライバー+ルビコンの最強コンビ。もうちょっと手加減というものをブツブツブツブツ…。
と言っている間に、前を走るルビコンが、ドロドロにぬかるんだ急な下り坂に突っ込んでいきます。
「あ、ここは危なそうなので、わたしが代表して外の様子を見てきましょう。っていうか降ろしてくれえっ!!」などというわたしの魂の叫びをひたすら無視して、
ヒルディセントコントロールのボタンを押して、スルスルと20度近いマッドな下り坂を涼しい顔して(るかどうか知りませんが)、何事もなく降りきっちゃいました。
ひえー、すげぇラングラー、すごいよルビコン、やるなTrail Rated! よくぞわたしの命を守ったで賞を進呈したいが、今まだそれどころじゃないのでまた後で。
その後も、
最大斜度25度の登坂路や、
これまた
20度超えのダウンヒルなどをこなして、ひと通りのレクチャーを終え無事ゴール。我々歴戦の勇士たちは、他の雄姿が同じように地獄を、いや、すばらしい体験している間、しばしの休憩を経て、ついに自らステアリングを握って、オフロードコースに飛び出したのでした。
乗り込んだのは、こちらの「パンプキンメタリック C/C」というカラーの一番目立つラングラー アンリミテッド ルビコン。
ボンネットには「RUBICON」のデカール、Trail Ratedバッジも誇らしげです。
激坂、待ってろよ!(でも、お手柔らかに)
まずはモーグル!
「電子制御式フロントスウェイ バーディスコネクトシステム、ON!(←言いたいだけ)」どったんばったんすることなく、スッ、スッと左右に車体を傾けながら抜けていきます。このハンパない接地感ったら!
続いて右バンク! 最大25度傾いてました。サイドウィンドウから地面が見える感覚って新鮮ですね。新しい自分にコンニチハ。
で、激坂斜度20度オーバーへ。4Lの最大駆動力でグイグイ上っていきます。クロスカントリー用のタイヤということもあるのでしょうが、この後乗った他のモデルもちゃんと上りきれるんですが、ルビコンの場合、その安心感がケタ違いですね。
こんな空しか見えない状況で、落ち着いていられるって。まぁ、もちろん長居はしたくありませんが、はい。
続いて、泥どろダウンヒル。
「ヒルディセントコントロール、ON!」あ、もうこの手のやついいですか、そうですか。
ガガッ、ググッ、ギギッとマシンが何やら頑張って20度超の下り坂を降っていきます。写真がブレてますが、これ、ぬかるんだ泥の下に大きな石がありますからね。たぶん、歩いたって降れないですよ。それを2トン超の車体を大人2人乗せた状態で、アクセルとブレーキ放して、ステアリングに集中しながら安定してスルスル降りて行けるのって、ちょっと感動ですね。
ふう、生きてるって素晴らしい。明日から真人間になりたいと強く願いましたが、3秒で忘れますね。
というわけで、ここからは、
ラングラー以外のモデルの雄姿をダイジェストでお送りしましょう!
まずは、
「レネゲード トレイルホーク」!
ジープの末っ子ですが、トレイルホークのグレードは、しっかり「Trail Ratedバッジ」を付けているんですね!
179ps/270Nmを発生する1.3リッター直4ターボでぐいぐい激坂を上っていきますよ! ジープの遺伝子恐るべし!
次は
「チェロキー トレイルホーク」ですね! 赤いボディカラーが眩しいっす!
全長4665mm、全幅1905mm、全高1740mmですから、全幅以外は日本でも使いやすいサイズですよね。
こちらも問題なく激坂をたいらげていきますね。エンジンは新設計の2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンで、272ps/400Nmという高スペックですね!
そして最後に、
「グランドチェロキー トレイルホーク」! もうSUVというか、ラグジュアリー感さえ漂う豪華さですね。ボディサイズは全長4835mm、全幅1935mm、全高1805mmと堂々としています。このボディを苦も無く収納できるガレージがほしい。。。
トレイルホークバッジも誇らしげです。エンジンは3.6リッターV型6気筒で290ps/347Nmを発揮します。
2260kgの巨体ですが、激坂もパワーと4×4システムでガンガン進んでいきます!
モーグルをこなすグランドチェロキー。やっぱりオフロードも似合いますね!
サクッと動画もまとめてみたので、どうぞー。
というわけで、ジープのオフロードに対する本気度がよーくわかった、『Jeep All Trail Rated 試乗会』のご報告でした!
では、また。