5月2日深夜発、5月4日深夜帰宅。
2日は普通に働いた後に帰宅し準備。
ザックに入り切らなかったので、スリーピングマットと雨具とサングラスとストックとコップと予備の靴下は省略。
冬の間に肥えたのでザックも合わせてオーバー100kgクラブに依然在籍。
出発時から雨だったので傘を差して出発。(途中SAで壊れて破棄)
午後10時過ぎに東京都庁下バス駐車場に着きましたが、有り得ないくらいの混雑。
時節柄ツアーバスは控えるのかと思っていましたが、皆さん旅行に命をかけていますね。
僕ですが、三列シートバスが満席だったので、四列シートで窮屈な旅を覚悟していましたが、なぜか隣は空席となっておりまして、優雅に居眠りできました。
3日早朝に上高地着。
周囲には登山者しか居ません。
相変わらず雨が降っているので憂鬱ですが、仕方ないので歩き始めました。(0630時)
梓川の水は綺麗でした。
横尾までは平たんな道ですし、1時間毎に山小屋があるので、ホットミルクを飲んだりイヅツワインを飲んだりと休憩しまくりのまったり歩行です。
横尾を過ぎると本谷橋があるはずなのですが、この橋は夏だけかもしれない。(もしくは雪の下)
この橋のポイントであろう所を越えると急坂になります。
冬用重登山靴にアイゼン装着で片足2kgですから、それはもう疲れます。
頑張って登っていると涸沢ヒュッテの鯉のぼりが遠くに見えます。
でも、見えてからがなかなか着かないのですよ・・・
はあはあ言いながら登っていたら、落雷のような音が前方から聞こえます。
はい、雪崩です。
生まれて一万38年の僕ですが、初めて雪崩の音を聞きました。
「ザザザザザ~!」かと思っていたのですが、グゴゴゴゴゴゴ~!!」なのですね。
遠かったし、規模も大きく無かったのですが、軽く戦意喪失です・・・
涸沢には15時頃に到着できました。夏のコースタイムは6時間ですし、途中にたっぷり休憩をした事を考えると意外に悪くないかな。(でも後半の登りが遅い)
涸沢ヒュッテでテントを設営した後に、ラーメンとおでんと生ビールを飲みましたが、さすがにビールを飲んだら寒かったです。
日が落ちてきたらやる事がないので、18時くらいには就寝しました。
でも、寒くて何度も目が覚めます。
マットを省略した事をとっても後悔するとともに、一泊で帰ろうと思った僕でした。
4日、午前4時半に起床。
相変わらず雨とミゾレが降っています。
3~4時間くらい頑張れば北穂高岳か奥穂高岳か涸沢岳のピークに立てるのですが、モチベーションが上がりません。
でも、このまま降りてしまうのは流石にもったいないので、嫌々ながら北穂高岳山頂(3,100mくらい)に向けて登ります。
涸沢までの道も急だと感じましたが、北穂高へ向かう道は更に急でした。(奥穂高の方はもっと?)
途中でちょっとだけ青空が見えたりしましたが、それでも山頂はガスったまま。
期待をしながら2,800mまで登りましたが、眺望は無さそうなので本当に面倒くさくなって登るのをやめました。
2,500m地点まで降りた後に奥穂高岳ルートの方にトラバースしてみましたが、こちらも山頂はガスっています。
これ以上、時間を費やすと4日夜も寒いテントで寝なければならなくなるので、下山を開始しました。
ただ降りるは面白くないので、見よう見まねで尻スキーをしてみましたが、楽し過ぎて癖になりそうでした。
ピッケルで速度調整をしないと怖いくらいの速度が出ます。
遊んでいるうちに涸沢小屋近くまで降りてきました。
もっと尻スキーがしたかったのですが、また登るのはやっぱり面倒くさかったので、テント等を撤収して下山開始です。(0930時)
僕の下山ペースはなかなか早いです。
重力加速度ってやつでしょうか?
でも余りに下りが長いと膝をやられます・・・
上高地ビジターセンターには15時半に到着。
海外からの観光客もいて混雑していました。
16時45分 上高地発(バス)
17時45分 新島々着
18時03分 新島々発(松本電鉄)
時間忘れた 松本駅着
19時25分 松本駅発(あずさ)
23時20分 自宅着
今回の山行の反省ですが、装備の省略をし過ぎて辛かったことです。
冬山はマット必須です。 涸沢に行くならストックも絶大な威力を発揮すると思います。
サングラスは必要性を感じませんでした。
靴下は必須。濡れたままのを履いていたら最悪凍傷になってしまいます。
テントはダブルウォールでしたが、残雪期で雨が降っていたりするとほんの少し結露しました。
1~2人用は狭いけど、広いのにすると更に寒いのだろうな~・・・
涸沢のテン場はモンベルのテントだらけですが、エスパースやダンロップというマニアックなのも有りました。(横尾辺りでは山岳用じゃないのも有り)
使い捨てカイロは1日に二個あると捗る。(足と腹)
寝る時用にダウンの靴みたいなやつが欲しい。
スコップがあるとテント設置や雪洞作りが良いだろうけど、単独行だと荷物が増え過ぎる。
岩場に行かないならアルミのアイゼンでも良さそう。(前爪有り)
パーティーはクライミングハーネスやビーコンを装備していたりしたけど、単独行だと意味無し。
色々と勉強になりました。
遭難者に黙祷・・・
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Posted at 2012/05/07 12:31:35 | |
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