
標題の通りです。
誠に残念ですが、頂上に達する事が出来ませんでした。
7月6日20時過ぎに自宅を出発。
7月6日22時過ぎに富士宮登山口(五合目)に到着。
御殿場ICを降りたあたりから小雨が降っていましたが、小雨決行大雨強行がモットーなので気にしないです。
途中コンビニに寄ってオニギリを買ってトイレを済ませようと思いましたが、気が付いた時には山エリアに入っていました。(キャンプ富士を過ぎるとコンビニは無いので要注意)
富士山スカイラインですがゲートはあるものの夜は無料のようです。
4合目付近の気温は18度と表示されており節電しなくても涼しそうですが、これでは半袖の出番は無さそうです。
4合目から五合目まではアスファルト舗装の九十九折りです。
MT車の場合は渋滞していたら地獄を見るでしょう。
というか凄い濃霧ですし、たくさんの稲妻さんが走ってらっしゃいます・・・
でも「雲の上はいつも晴れの法則」があるから大丈夫だ、問題ないとズンズン進む僕。
五合目に到着しましたが、まだ雲の上ではないようで、マイナスイオンたっぷりの霧雨がお肌に良さそうです。
なんか車は数台停まっているものの、全然活気がないのですけど・・・
お前ら夜間登山に来たのじゃないのか?この時間に登山開始をしないとなると駐車場で日の出待ちなのかな~?
ソロアタックという名で他人様のライトの後に付いて行くコバンザメ作戦しか考えていなかった僕は、登山口探しから始めることとなり大幅なタイムロスをしてしまいました。(ここから登るのかと思ったらドーザー用登山道だったりするので注意)
そうこうしているうちにロシア人の二人組と大学生8人組が登場してくれました。
準備は無意識のうちに彼らのスタートタイミングに合わせましたが、せっかちなロシア人はいつの間にか出発していました。
大学生たちは浮かれモードで準備中なものですから、仕方なく一人で登山を開始するはめに・・・
富士宮ルートは夜間でも道に迷わないという情報だけは事前に調べていたので大丈夫です。
六合目までは緩やかな登り坂で足場も良いです。(雲海荘)
六合目を過ぎると富士さんが本気を出して来ます。
高さが不規則で整備されていない階段をずーっと登る感じです。
この頃は下から雨が降ってきたりするプレイや、呼吸を妨げる強風により何かの修行みたいになってきます。
で、視界が3mくらいしかなくなると、道に迷わないはずなのに迷いそうになります。
ガイドロープは頂上まで完全に繋がっているわけではないし、石の矢印は見落としそうになります。
まあ、でも「高いほうに向かって歩けば頂上に到着する法則」があるし大丈夫だ、問題ないと進んでいきます。
新七合目なんてすぐのはずなのに、九十九の曲がり角の度にガイドロープを探すものですから時間がかかって仕方がありません。
どうせまた降りてくるのに登る事の不毛さに気が付き始めた頃、先発したロシア人が降りて来ました。
僕:お前らはえーな。もう頂上逝ったのか?
露:いやいや、シグナルがアレなので無理しないダスビダーニャ。(訳:ルートを見失いそうな気配なんで帰るわ)
僕:ロシア人なのに慎重なんだな。まあ気を付けて帰れや。
なんて会話があったので、これは僕も新七合目で退却かなと思いつつも取りあえず進んでみました。
7月7日1時に富士宮登山ルート(新七合目)に到着。
取りあえずで進むにはエクストリーム過ぎるコンディションでしたが、なんとか頑張って御来光山荘に到着しました。
が、周りは何も見えないので感動もなければ嬉しくもない・・・w
進むべきか戻るべきかをベンチに座って考えていると、先程の大学生が追い付いてきました。
僕:お前ら、こんばんは。
大:こんばんは。軍曹様。
僕:ちょっと聞くけど先に進むの?
大:危険が危ないと本能が呼び覚ましているので下山します。
僕:なんだよ根性ねーな。(付いて行こうかと思ったのに) でも俺の本能も全力でメンドクサイって言っているので先に降りるわ。
大:ばーいちゃ
ぼちぼち下山していると迷わないはずなのにルートを見失ってしまいました。
右は立入禁止のロープで正面は崖っぽい。
たぶん左に向かうのでしょうが視界が3mしかないので、無理に進むのもリスキーだし引き続き検討をしてみました。
検討中も体温が下がって行きます。
ここで日の出まで待機しようかと思ったのですが、何故だか二度と目覚める事が出来ない悪寒があったので、もう少し検討してみます。真夏に寒いと言える贅沢な環境なのですけどねw
MAGIシステムの決定により新七合目まで戻って日の出を待とうということになりましたが、上を見ると先程の大学生パーチーが下山してくる(ような)ライトが見えました。
MAGIを強制終了させ、待つ事にしました。
1秒が1秒に感じられるレベルの待ち時間でしたが10分程待っていたら大学生が追い付きました。
僕:おー、またお前らか。偶然だな。
大:さっきの人ですよね。
僕:そうだよ。ここはそよ風が気持良くて涼しいから休んでいた。
大:じゃあ、一緒に降りますか。
僕:一緒に降りてやっても構わないけど。
と言う事で8人のシェルパを採用してやりました。
ルートですが予想通り左側でしたので、僕のチキンハートが悔やまれます・・・
初富士夜間単独登山という目的は達成出来なかったのですが、日の出も見えない頂上に到達しても楽しくないからまあいいです。ノートPCも開けない天候でしたしね・・・
日の出配信+αを準備していたのに残念です。
途中で合流したシェルパ達は関東の大学生で富士登山はベテランのようでした。
彼らやロシア人が引き返すレベルなので、僕の退却の判断は間違っていなかったと思います。
夜間富士登山(雨)は結構ハードルが高いです。冒険チックで楽しかったですけどね(*^_^*)
頂上まで行ける気はしましたが、遭難とかカッコ悪いですし、次回チャレンジで頑張ります。