2016年12月21日
図面はあっても同じモンは2つと無ぇ
約25年前居た会社の主任が言ったことだ。
工業製品には必ず公差がある。
mm単位なのかμ単位なのかÅ単位なのか物による。
角度もしかり、度単位なのか分なのか・・・・
んで、主任がそんなこと言ったのは自社グループ製のロボットのハンド取り付け部の
加工精度が悪く、ボルトサークルに狂いがあることが多々あったからだ。
>致命傷も良いところ
まーセンター狂いでは無いのでハンドの取り付け部の穴を長穴加工してどうにかしていたが。
で、製品の精度の話は太古の昔からある。
「one of thousand」
大量生産される物の中に職人芸でも作り出すのが難しい高精度品が1/1000位の確率で
混じっていることを表す。
これ銃器の話で、元々銃器は高精度が求められるため、マイクロゲージを用いた
部品精度の管理が100年以上前から行われている。
それでも、高精度品を作り出すには各構成部品を数十万個数百万個作ってそれぞれの
規格内品を使ってくみ上げて、高精度なモンはその程度しか作れない。
さらなる高精度品となると1/5000 1/10000 ・・・となる。
まぁ今なら自動加工機でいくらでも作れる精度のモンでも当時は作るのが難しかった
ってのもあるけど。
して、ここからが本題だったりするが、工業製品で個体にこだわる人は大体以下
1,初めて購入した物であったり、人生上の記憶になっている、要するに思い入れ
がある場合。
2,個体の履歴を把握してしていて、現状での相場・部品供給状況なども把握していて
コストもひっくるめて、所持品が最良と判断してる場合。
・・こりゃオレだが
3,個体精度がほかより高く高価値であることを把握している場合。
ま、こんなもんだ。
工業製品でも一品製作に近い、発電用タービンやジェットエンジンなどは元々かけて
いるコストがまるっきり違うため、同じ物となればほぼ同性能の物を得ることが出来るが
大量生産品はそうはいかねーのよ。
理解できねぇ奴には理解できねぇ話だが。
車両でもそうで、車体・エンジン・ミッションそれぞれで当たり外れがあるから
その組み合わせで、そりゃゴミにもスーパーカーにもなる罠。
おまけ中古となればメンテナンスと扱いの問題があるんで余計。
Posted at 2016/12/21 16:38:44 | |
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2016年12月21日
基本工業製品すべからく必要精度ってモンがある。
電子基板でもだ。
が、PC用基板や移動通信機器類などの基板でもそこそこの物ならそれほど高度な
加工技術が無くても、ある程度の設備投資さえすれば作れてしまう。
ただし、品質管理能力が無ければ粗製濫造にしかならないのは毎度のことだが。
んで、現在電子機器の製造は台湾メーカー主導の生産は大陸ってのが主体になっている。
管理さえできればそれでも歩留まり稼げるからだろうが。
組み立ては。
高精度基板やフィルム基板などは日本メーカー製。
結局は高精度品は作れない。
機械加工品の精度見てればわかる。
基礎のネジがダメな以上、さらに基礎工業力に問題有りの所では作れない罠。
少品種・大量生産なら組み立てコストの安い所を求めるのは、資本原理から
正しい。
が、多品種・少量生産や高精度品などは基礎がなってない限り無理。
要は電機品は粗製濫造でも一定レベルの物は作れてしまう。
無論安価な分、耐久性その他は低い。
エネルギー効率が求められる今でさえ、粗悪品が出回る。
価格だけで買う層が居る以上なくならん。
真に完璧を求めれば高額で出回る以前の状態になるが、その手前の物なら
基礎工業力のある国なら、そこそこの価格で十分生産できる。
工業製品精度は基本だ。
粗悪品を高額で買ってるの見ると、もうバカかと。
わざわざ大陸で作ろうとする時点で救いようがねぇなと。
Posted at 2016/12/21 02:35:12 | |
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