![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/650/664/b9dd6b2a69.jpg)
ガンダムフロント東京にて8月2日より販売が始まった新しいGFT限定ガンプラ
「HGUCユニコーンガンダム1号機&2号機 Ver.GFT(STRIKES ODAIBA SET)」
このキットは同日より新映像が公開された
DOME-Gに登場する2機のユニコーンガンダムを
ガンプラHGUCにて再現したものとなっています。
ですが、GFTのDOME-G映像に登場するユニコーンガンダムとしては
いくつか問題点というか映像と異なっている点があります。
今回の記事では、恐らくこのキットに興味を持っている方が
最も気にしているであろう、サイコフレームの成形色と
ユニコーンガンダム1号機の白い外装の成形色など、
成形色関係のお話と、
上記の問題点に関して書いてみようと思います。
なお最初に断っておきますが、問題点に関しては
「気にしなければ、どうという事はない」程度の些細なことです。
ですが下記に該当する方は一読しておく事をお勧め致します。
・1号機をどうしてもDOME-G映像版にしたい。
・1号機をいつでもフルアーマーパーツを着脱してノーマルにもしたい。
・過去に作ったユニコーンガンダムやバンシィ、フェネクスにも
フルアーマーパーツをフル装備させてみたい。
という訳で、興味のある方だけお付き合い下さい。
※ちなみにモデラーさんにとっては読む必要性は一切無い記事です。
【 このGFTセットに関して、簡潔にまとめると 】
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/650/663/8d22355a0a.jpg)
・このセットには完全新規パーツは一切無い。(全て過去の色替え)
・1号機の成形色はポリキャップ以外全て完全新色。(過去のHGUCユニコーンに不採用色)
・2号機の成形色は紺色の外装のみ完全新色。(その他は通常版や1号機からの流用色)
・マーキングシールは1号機も2号機も新規だけどVer.GFT専用ではない。(今後流用される?)
【 HGUCユニコーンガンダム1号機&2号機Ver.GFTの部品構成に関して 】
今回のこのVer.GFT1号機&2号機セットですが、
このセットが初出の完全新規パーツは一切ありません。
付属する全てのパーツは、
過去に商品化されたものの成形色を変更したものです。
1号機のアームドアーマーDEはフェネクスやバンシィ・ノルンのものと同じですし、
2号機のハイパービームジャベリンは5月に発売された書籍
「ガンダムUCエースVol.6」付属のものの成形色違いです。
【 HGUCユニコーンガンダム1号機Ver.GFT の成形色に関して 】
写真等で見ると見た目は劇場限定パールクリア外装と
セブンイレブンカラーのサイコフレームにラメを入れたものの
組み合わせに見えると思います。
しかし、
実際のキットは外装もサイコフレームも
どちらとも異なる完全新色となっています。
・ユニコーンガンダム1号機Ver.GFT 外装比較
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/008/2604f2e956.jpg)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/010/33785e9c8e.jpg)
劇場限定パールクリアと比較してみました。
ご覧の通り、成形色は全く違っています。
パールクリアは乳白色ぽくて若干透けているクリアパーツですが、
Ver.GFTはやや黄色みを帯びたパールホワイト成形になっていて、
クリアパーツではないのでプラも硬くないです。。
透け具合に関しても比較してみます。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/028/4e2419bcd8.jpg)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/029/1fb93610cc.jpg)
このように、パールクリアは若干背後のパーツが透けますが、
Ver.GFTはほとんど透けません。
パールクリアの方がVer.GFTよりもウェルドラインが目立ちますね。
・ユニコーンガンダム1号機Ver.GFT サイコフレーム比較
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/030/ceef274cfe.jpg)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/051/92023503fe.jpg)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/052/a78a93e6e5.jpg)
当初はセブンイレブンカラーの蛍光グリーンフレームに
ラメが入ったものだと思われていましたが、
実際のキットではご覧の通り、ラメの有無だけではなくて
グリーンの成形色の色合いも全く異なっています。
またそれだけではなく、
セブンイレブンカラーは蛍光色なので自然光でも蛍光灯でもキレイに発光しますが、
Ver.GFTはただのライトグリーンなのでセブンイレブンカラーほど発光しません。
ここはかなり大きな違いだと思います。
とはいえセブンイレブンカラーは既に販売が終わっており入手困難ですが、
Ver.GFTはガンダムフロント東京での通常販売商品の為、
GFTへ行けばいつでも買えますし、
GFT限定ガンプラは一般販売ガンプラと同じように
部品の単品注文も可能になっているので、
遠方で行けない人でもサイコフレーム部品だけ取り寄せる事が可能です。
色合いや発色は異なりますが、
従来のフルアーマーユニコーンガンダムのグリーンフレームよりも
明らかに明るく、ラメのおかげでかなりキレイに見えます。
バンシィと組み合わせても大丈夫なレベルですので、
セブンイレブンカラーのサイコフレームの代替には十分使えると思います。
ついでに一般販売されているフルアーマーユニコーンガンダムのものとも
3種類のグリーンフレームを並べて比較してみます。
・HGUCユニコーンガンダム グリーンフレーム3種比較
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/368/980/4937af8707.jpg)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/368/982/0c6558cd38.jpg)
鮮やかな2種類のグリーンフレームと並べてしまうと、
フルアーマーユニコーンのグリーンフレームはもうグリーンと呼べなくなりますね(涙
4月にやっと一般販売されていつでも手に入るようになったグリーンフレームですが、
直後にセブンイレブンカラーが発売されて、
その鮮やかな蛍光クリアグリーンの前に一気に色褪せてしまった感がありました。
さらに今回のVer.GFTの登場により、
明るくてラメ入りのキレイなグリーンフレームが流通するようになり、
尚の事フルアーマーの立場が無くなってきましたね。
セブンイレブンカラーは部品注文できませんが、
Ver.GFTはサイコフレームだけを部品注文する事も可能ですし、
豊富なフルアーマーオプションもVer.GFTにはフルセットされてます。
しかもガンメタリック成形でパチ組み派にやさしい仕様ですし。
もう「量販店で安く買える」以外にほとんどメリットが無くなってしまった
フルアーマーユニコーン通常版…。
これでもしGFTが公式通販とかやり始めたらきっと…。
まぁそれはあり得ませんけどね(^^;
・その他の1号機Ver.GFTの成形色比較
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/053/5157034f6d.jpg)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/069/2d00e92f6c.jpg)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/070/d95c571ede.jpg)
アンテナはチタニウムフィニッシュのものとは異なる新色です。
バックパックやブーツの紺色も、チタニウムフィニッシュのものよりも
暗いメタリック成形になっています。
ライフルや関節部などのグレーパーツも
チタニウムフィニッシュやEXPO2012のものよりも
明るいメタリック成形になっています。
つまり、ユニコーンガンダム1号機の成形色は
ポリキャップ以外全てVer.GFTのみの新色になっています。
ポリキャップはフルアーマーユニコーンガンダム(DM)と同じです。
・おまけ バンシィ・ノルンVer.GFTのハイパービームジャベリン比較
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/186/037e1cb3e7.jpg)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/187/576e52e1f4.jpg)
セットのバンシィ・ノルンに付属する新規パーツの
ハイパービームジャベリンは、5月に発売された
ガンダムUCエースVol.6に付属したものの成形色違いです。
ジャベリン本体がガンメタリック成形になっています。
ビームエフェクトパーツの成形色は同じです。
バンシィ・ノルンの成形色は
アンテナや襟周りのオレンジメタリックが通常版と同じですが、
紺色の外装や関節部のメタリック成形は新色です。
関節部は1号機Ver.GFTと同じ成形色なので、
完全新色は紺色の外装部分のみとなりますね。
【 HGUCユニコーンガンダム1号機Ver.GFTの小さな問題点 】
ユニコーンガンダム1号機Ver.GFTには
前述の通りDOME-G映像版とは異なる問題点があります。
問題点というのは、
「1号機は説明書通りに作ると、DOME-G映像に登場するものにならない」
という事です。
DOME-G映像版はノーマル+アームドアーマーDE+シールドファンネル3枚で、
武器も右腕のビームトンファーのみとなっています。
通常シールドとビームマグナムはバンシィとも同じく装備していません。
シールドファンネル以外のフルアーマーパーツは出てきませんが、
このキットでは「フルアーマー装備」であるという事です。
説明書もフルアーマーユニコーンガンダムのものが入っているので、
何の疑いもなくそのまま作るとフルアーマー状態になってしまい、
DOME-G映像版とは異なるスタイルになります。
もちろん説明書にはその辺りは具体的に触れられていません。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/097/d1c83a6329.jpg)
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/017/355/098/10793ef6b1.jpg)
説明書には一応注釈として「各種装備を外すと映像版に近づけられる」とありますが、
具体的にどれを外せばいいかとか書かれていませんし、
映像版の装備仕様を確認しようとしてもこのキットには
フェネクスVer.GFTの時のような冊子みたいな資料もありませんし、
GFTでも新映像に対応したガイドブックは発売されていません。
確認する為にはDOME-G映像を見なければなりませんが、
ただでさえ見づらいドーム映像を
いつでも好きな時に見られる人なんてそうそう居ませんよね。
だいたいGFT限定ガンプラはメッキフェネクスもクリアフェネクスも
フェネクス通常版もバンシィVer.GFTも、ユニコーンガンダム系Ver.GFTは全て
GFT専用の説明書になっていました。
こういう時こそ専用の説明書が必要なのではないかと思うのですが…。
せめてガイドブックの新刊くらいは発売して欲しかったところですね。
昨年のフェネクスの時は全部ちゃんとやってたのに…。
そもそもHGUCフルアーマーユニコーンガンダムは
脚部グレネードラックがノーマルとフルアーマーとの選択式で
一度フルアーマーで作ってしまうと、
脚部グレネードを外してノーマルにする際、
グレネードを付けていた穴がポッカリ開いたまま塞げなくなります。
それ以外のパーツはいつでも外してノーマルにできますが、
脚部グレネードだけは完成後に戻せません。
外した後の穴を気にしなければどうという事はありませんが、
気になるけど対策したい方は、下記の方法が一番簡単で
パチ組みの人でも1分でできるものです。
※←画像はHGUCフェネクスのものです
脚部グレネードを取り付ける際、
脚部側面の上下の細長いスラスターパーツ
A35とA36の取り付け穴にグレネードラックを
装着するのですが、A35は外から取り付ける為
後からでも着脱は可能ですが、
A36は内側から取り付けるスラスターなので
完成後は着脱できません。
説明書はあくまでフルアーマーユニコーンのものなので
そのまま作ると、脚部外側のA36を取り付けなくなります。
←画像のようにVer.GFTの用紙でも
A35とA36は外側分の2個を
使用しない指定になっています。
つまりVer.GFTではDOME-G映像版とは異なる
フルアーマーで作れという指示になっているのですが、
ノーマルにもする為には、説明書を無視して
A36は全て取り付けます。
つまり脚部はノーマルのユニコーンで作り、
グレネードラックの上側の取り付けピンをカットして、
A35側だけで差し替える方式にします。
こうする事でいつでもノーマルと
フルアーマーとをどちらも再現できるようになります。
これならVer.GFTだけでなく、過去に作ったものや
バンシィ、フェネクスにも取り付けできますね。
ピンをカットする際、ツライチでカットすると
←画像のようにグレネードラックと
脚部の間に少し隙間ができて、
正面から見た時に違和感を覚えるかもしれないので、
現物合わせでカットする角度や残す長さを
調整してやると、更に見栄えが良くなると思います。
A35はもともとパーツの端部が
バリ状になっていてキツイパーツなので、
脚部の穴に合わせて着脱しやすいように
画像の部分をナイフやヤスリ等で
自分の好みの保持力に調整してやると
着脱時に破損せずに済みます。
パールクリアやクリアフェネクス等の
クリア成形のキットはプラが通常より硬いですし、
メッキモデルの場合は塗装の膜圧の分キツくなります。
そういったモデルへ応用する場合も
その辺りを考慮して調整すると良いと思います。
とまぁ長々と書きましたが、最初にお断りしたように
「気にしなければ何の問題も無い」些細なことですので、
個人の好みで作れば良いと思います。
あくまで参考情報程度のものです。
ちなみに、なぜ1号機Ver.GFTがフルアーマーパーツフルセットなのか。
それはDOME-G劇中でシールドファンネルを使っているからです。
これをキットで再現するには、ランナーのパーツ構成の都合上
HGUCフルアーマーユニコーンガンダム(デストロイモード)の
フルアーマーオプションが一式必要になるからなんですね。
だからVer.GFTではガトリングガン等は全てボーナスパーツ扱い
という感じなのですが、専用の説明書を用意してくれなかったが為に
微妙におかしな事になっている訳です。
それと…DOME-G劇中でのシールドファンネルは
ビームガトリングガンを付けていませんが、
HGUCのキットではガトリングを付けないと
シールドファンネルを展示用台座に取り付けできなかったりします。
DOME-G劇中でもガトリングガン無しで三ツ矢ディフェンス等もやっていますので、
それらを再現する為にもガトリング無しでディスプレイに取り付けさせたかったところですが、
キットのままですと、それはできない事になります。
この「HGUCユニコーンガンダム1号機&2号機Ver.GFT」の完成レビューは
こちらに掲載しております。