金曜の夜から日曜の昼過ぎにかけて、レンタカーで初代TOYOTAヴィッツを借りた。
車種はレンタカーのサイトで決まっていたが、まさか初代の、20世紀製造の車がレンタカーが来るとは思ってもみなかった。せいぜい先代、つまり2代目ヴィッツが来るのだろうと思っていたが、甘かったか。
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(ここからしばらくは、レンタカー屋さんとのやりとりで気付いたこと。半分グチのようなものです)
激安なレンタカーでサービスとか接客態度とか、そう言ったものには期待する気もなかったが、想像以上だった。ぞんざいとか説明不足とか、そういうことではなく、必要なことはしっかりと説明しているのだが、いかんせん客の側を向いていないというか社としての保身をしたいのかな、と思わせられることが多々。安かろうは悪かろうなんだな、と思われても仕方がないのでは、と思われてしまう。しかもレンタカーのコーナーの係員(4人)が全員同じような接客態度だったからねぇ。
また、連絡先がフリーコールしか書いていなかったんだけど、ここが電話がちっともつながらない。その点について係員に問いただしたら、お店の直通電話を書いてくれた。会社として、お店の直通電話をサイトに載せるべきだし、連絡先で真っ先に記載すべき事項なんじゃないの?
そして、返却の際のことだが、これも下調べはしておいたからびっくりすることは無かったけど、車を返却する際に何が何でも完全満タンにしなくてはいけないらしい。それを知ってたので近くのセルフスタンドで、ガソリンタンクがあふれるかあふれないかギリギリと思われるラインまで給油した。オートストップがかかってから3Lは入れたと思う。もしかしたらこのヴィッツは早めにオートストップがかかる設定なのかもしれないけどね。で、営業所に戻ってきた。ここはスタンドが併設されている。というわけで、車を返却したら係員が完全満タンかどうかチェック、というより再度給油を始める始末。当方の入れ方がまだ甘かったのか、まだ1Lガソリンが入って追加料金を徴収された。おそらく、普通のセルフで何となくの給油しかしてこなかった方では、多分5Lとか入れられたのでは、と勘ぐってしまう。5Lなら、最低でも650円は追徴されるだろうに。
それに、あろうことか、代金の精算が終わった後、スタンド(兼営業所)敷地内でヴィッツの急加減速と急旋回を係員が始めてしまう始末。あのさぁ、ガソリンを入れてる一般のお客さんが何人もいるんだけど。やりたいこと(多分、客が無茶なことをした結果見えない部分で車を壊してはいないかどうか確かめるテスト)は理解できるけど、人前ですることじゃぁないんじゃないの?
激安にも、落とし穴がある、ということか。
こんな態勢では、リピーターが付きにくいだろうなぁ、きっと。
(※仙石原で、車を早く返却したいことをオフ会でお話ししましたが、最大理由が上記の初期対応でした。あと1つは、免責料金を払わなかったことでした)
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(さて、ここからが本題です)
99年式のヴィッツ。
1Lで車重850kg(注:WEBカタログを見たら890kgだったので、実際には890kgだったかもしれません)。CVTではなく4速のトルコンAT、タコメータは無いけどデジタルメータ、ABSとエアバックは標準装備、ETCはシガーケースから電源を取るという簡便なもの、シートはポジションが決まらないし座面の沈み込みは大きいもの。ハンドルは軽々なトヨタ的パワステ。CDは鳴らせるけどカーナビは古い型のポータブルナビで、今回のレンタルからは省いた。足回りは極端に柔らかく、ビッチングもロールも激しく発生する。ブレーキはおそらく後輪がドラム。効くまでの遊びが大きくて、効き始めたらカックンと来るブレーキ。タイヤは155/80SR13というホッそいタイヤ。でもタイヤそのものはまだ入れ替えしたて(のようだった)。銘柄はブリジストンのスニーカーで台湾製。盛大に鳴くけど、タイヤからの情報は上手くドライバーに伝えてくれている。ホイールは艶消し黒の鉄チン。
そういう車。
当初、自宅に移動するときには、何とも運転する気を無くしてくれるようなツマラナイ車だな、と思った。禁煙車なのにエアコンから異臭がするし。ま、10分窓開けしてエアコンをかけていれば異臭は解消したけどね。
翌日(土曜日)、本格的にドライブに連れ出すことに。
あらゆる限界の低さとエンジンの非力さを感じていたので、何よりもゆったり気分で走らせようと思った。高速は、実際に登り坂では100kmも出すと相当にエンジンが苦しそうな音を発していたので80kmで走行。でも、下り坂は挙動の分かりやすさが幸いして、こちらの身体が車に慣れてきた時点でそれなりのペースで走れることが分かる。うん、おもしろい!軽すぎるハンドルからは何も伝えてこないけど、お尻を通して、また車のロール感で挙動が予測できたので、今の自分がどのような路面を走らせているかがつぶさに分かった。欧州車とは違うものの、こういうドライビングプレジャーってあるんだな、と再認識。
軽いハンドルは、極端に小回りが利いて舵角が切れすぎるのでハンドルの切り過ぎに注意させてくれた。狭い峠道の登り下りでは、その先のカーブの角度を予測して、いかにハンドルを無駄に切り過ぎないかに重きをおいてハンドルを切ることにした。予測運転の、さらに先を行っているようで、ちょっとした頭脳ゲームのようでもあった。ロールをするしタイヤはすぐ鳴るしで車の限界点を把握するのがたやすかったのも見逃せないことだった。
日曜、予期せぬ?箱根狭あい路ドライブオフに参加したときに、土曜日に覚えたノウハウを日曜の狭い峠道、しかも休日なのでそれなりに(20台くらいか)対向車との離合を要求された路面を通る際のノウハウとして生かすことができた。離合箇所の予測もできたし対向車をスムーズに通すこともできたし。小さくて非力な車だと、ああいう峠道ではイイことずくめだね。馬力もトルクも値が小さいので使い切る楽しみもある一方で車に遊ばれない挙動を出すことを覚えられたし。ハイパワーなGTIだとそうはいかないから、こういう機会に自分のドライビングを見直すというのは必要かもしれないね。
おかげで日曜の久野林道の山下り走行はとっても面白かった。後ろから追いかけてた(いや、見守っていた)だろうあんぱん会総帥は、そんなヴィッツ(とその運転手)の不審な挙動を気に掛けていたようで、当初はピチッと背後にいたが、後半になると姿が見えなくなっていた。多分、呆れられていたかな(汗)。
自分のドライビングを見直す機会をもらえた、という意味においても、2日間の非力な車との生活は、貴重だったといえるかもしれません。
Posted at 2012/07/30 23:47:41 | |
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