お月見泥棒です

　当店のある地域では、中秋の名月の日に、子どもたちが「お月見泥棒です」と言って家々を廻り、お菓子をもらうという風習があります。同じ名古屋市内でも、以前住んでいた実家の方ではお月見泥棒はなく、私もこちらに店を出して、初めてこの風習を識りました。
　店を出してこちらに引っ越してきた年には、まだ小さかった息子は「凄い！　お菓子がタダでもらえる!!」と言って、大興奮していました。
　当店がお月見泥棒に参加するのをやめてから随分経ちますが、今年は保育士をしている上の娘が「小さい頃に受けた恩をお返しする」と言って、個人でお月見泥棒に参加することになりました。
　買ってきたお菓子を小さい袋に分けるのは、奥さまが手伝うことになるのかと思っていたら、仕事で慣れているのか、娘ひとりで手際よく綺麗に仕上げていきます。



　こうしたさり気ないことに、子どもたちの成長を感じます。
　お菓子を配りやすいように、残姉号を玄関前の定位置から、移動しておきます。