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古本まゆのブログ一覧

2023年08月03日 イイね!

本屋の中の見知らぬ私

 夏ですので、久々に怪談・奇談シリーズをひとつ。このシリーズは実在の固有名詞が登場するかもしれませんが、話半分でお読み下さい。

 ネットのニュースを見ていてたら、名古屋の本の名店「ちくさ正文館」が7月をもって閉店、というニュースが眼に飛び込んできました。
 私が幼少の頃から結婚をするまで住んでいた場所とは、歩いて30分くらいの場所に立地しており、小学生で本を買うお金がない頃は、(今思えばひどい話ですが)ちくさ正文館に行って、1時間半から二時間くらいかけて本を一冊読んで帰ってくることを繰り返しておりました。
 大学生や社会人になってからは、自分の読みたい本を買うお金も出来て、毎月かなりの金額の本を購入していたので、店にとって良いお客だったのではないかと思います。
 本棚には、他の本屋さんではなかなか見つからない、煌めく宝石のような素晴らしい本がぎっしりと並んでおり、時には疾うに絶版になったはずの小出版社刊行の稀覯本を見つけて、購入したことさえありました。
 ちくさ正文化には、古田一晴さんという名物の店員(閉店時の店長)さんがみえて、ここに有りそうな新刊書が見つからない場合は、この人の姿を探して訊ねるとすぐに適切な答えが返ってきます。
 扨ある時店内で本を見ていると、珍しく古田さんの方から「○○さん」と声をかけられました。「いや、私は○○ではありませんよ」と答えると、明らかに怪訝そうな考え込むような表情になり「それにしてもよく似ている」と、どうしても合点がゆかない様子でした。
 私も長年のお客ですが、どうも古田さんは、私と○○さんを、ずっと一人の人間として認識してみえたようです。
 自分とそっくりな人間が世界には三人いるといいますが、姿形だけではなくて、声の印象や読書の好みまでが似ているかもしれない人間が同じ生活圏に存在するとすれば、とても不思議なことです。
 自分とそっくりな分身ドッペルゲンガーに出会ってしまった人間は、程なくして命を落とすという話もあるようですが、幸いにも○○さんらしい人物と遭遇したことはありません。
Posted at 2023/08/03 18:32:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 怪談・奇談 | 日記

プロフィール

「@f2000 追伸: ベレットに付けているのも、社外品の4ピニのやつです。」
何シテル?   04/21 11:09
 若い頃は、過激な仕様のベレットで走り回っていました。現在は歳にあった仕様のベレットをこつこつと整備して、作っています。
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