ヤフオクを覗いてみると、何と、220SEbクーペの売り物が出ているじゃあ~りませんか。
愛知のお店からの出品のようで、
年式は1964年4月とありますが、プロの目(笑)から判断させて頂きますと、
恐らく1962年の4月頃~10月頃の間に生産された車両だろうと思います。
エンジンコンパートメントフラップと前期型エンジン、
シングルサーキットブレーキである事からして1963年以前という事は間違いなく、
シートがフロントはオリジナルでないヘッドレストが付いちゃったりしているので
あまり当てにならないかと思いますけど、
リヤシートもフロントと同様にセンター部が4山なので1962年4月頃以降、
サイドブレーキレバーの横にそれのミニチュアのようなフードレリーズレバーが見えるので
1962年の10月頃以前だと判断出来るわけで御座います。
ただ、ドアのインナーハンドルやドアロックレバーが
後期のW111クーペ用に変わっている所からすると
室内に使用している部品は他車から移植されている可能性も
考えておかなくてはいけないと思うので、
1962年の4月頃以降の方はあまり当てに出来ない所ではあるのですけどね。
ただ、フロントシートのリクライニング機構のバックレストの取り付け穴が片側3つのタイプで
EPCやパーツリストに変更時期の記録がないのでちゃんとした根拠はないんですけど、
過去に何台も画像を見てきた経験上、1963年以前のモノと思われますので
ドナー車がそうそう何台もないでしょうから、
恐らくフロントシートもヘッドレストを追加しただけで、
その本体自体はオリジナルである可能性は高いと思います。
あと、インジェクションポンプには大まかにZEAとZEBというタイプがあって、
それは前期のエンジンの途中で切り替わるのですが、
これにはファーストアイドル用のサーモスタットが2本見えるので、古い方のZEAの方である様子。
マニュアル車の場合、
エンジンナンバー末尾2300以降でZEBに切り替わる事だけは判っているものの、
それが具体的に何年何月なのかが判っていないのですが、
少なくとも1962年の6月前後頃にはZEBに切り替わっているらしいので、
エンジンの換装もシートの交換もないとすればかなり生産時期が絞れて来そうな気がしますね(笑)。
しかし、1964年4月と言っているのはひょっとして初年度登録の事なのかしら?
年式を適当に記すにしても、普通4月とまでは書かないでしょうからねぇ。
一瞬ディーラー車であることを疑ったのですが、
オリジナルっぽいファイヤーウォールパッドにはプレートが付いていた跡もないし、
嘗て見たディーラー車のほぼ全てに装備されていたフロントバケットシートが
これには装備されていない所からすると、ほぼそれではないと思われるので、
ごく新しい時期に中古並行で国内に持ち込まれた車なのかもですね。
一寸気になるのはパワステオイルのリザーブタンクの位置ですね。
こんな風に300SEのような位置にそれが付いている220SEbは初めて見ました。
もしかするとこの車、パワステが後付けだったりするのかも知れません。
先程のドアインナーハンドルの件や
108/109用のバンパーが付いちゃっているなど、少々気になる部分はありますけれども、
滅多に他の220SEbクーペを見られる機会なんて無いし、
幸いお隣の県にある事ですし、一寸だけ見に行ってみたいかなぁと思ったりするの所なのですが、
やっぱりと言いますか、そのお店の方は日曜休みでしたとさ(苦笑)。
その内リンク切れになると思われますが、
もし、興味のある方は下の関連情報URLにリンクを貼っておきますので
ご覧になって見て下さいませ。
因みに、、、
オークション形式にて御落札の場合、現状販売とさせて頂きます、、、
との事でヤフオクでの即決価格は550万円とのこと。
店頭では応談という事になっていますが、一体幾ら位の事を言うのか興味のある所であります。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2019/06/19 22:22:50