スロヴェニアで妙に車高の低い220SEbクーペの売り物を見付けました。
感覚的には4~5cmは低そうです。
昔、クラブで220君に4名載せて移動する事があって
不整路面を短い距離でしたがゆっくり移動して
マフラーかどこかを擦ってしまったことがあるので、
通常車高でそうなるのですから、
これだけ下がっていて満載だったらどうなっちゃうのかしら?という感じですね(笑)。
あとリアにこれだけネガティブキャンバーが付いちゃうと、
ハブベアリングに変な力が掛かりそうで怖いです(汗)。
しかし、上手い事前後ともバランスよく下げたものだなぁと
一寸ばかり感心してしまいました(笑)。
この個人の売り主、この車を100%オリジナルだって言うんですけど、
なんなら、オリジナルじゃない所を指摘してあげましょうか(大笑)?
そういう主張はしっかりお勉強した上でするようにしましょう(笑)。
ただ、マフラーカッターがちゃんと当時物のフィッシュテイルになっているのは
私的に高評価であります。
そうそう、一番上の画像を眺めていて気が付いたのですが、
これ、フロントガラスだけ色ガラスになってるみたいですね~。
220のガラスは全面、基本的に色なしのみで
フロントガラスのみ上縁だけ色付きというオプションがあっただけなのですよね。
実はこの車をアップしようと思ったのはシャコタンだからではなく、
220君に似た外装色だったからなんですよね。
車は1961年式(これは書類上の車体番号でも確認済み)で
持ち主はベージュだと言っているので、
私のと同じ439クリームではなく、412ベージュなのかもなぁと思うんですが、
先だってこちらに書いた通り、1962年の10月まで
MBのカラーに460ダークレッドブラウンがなかったようなので、
この屋根は一体何色なのかしら?って所なんですよね。
一応そのポントンのカラーコードで行くと
1961年の8月から1962年の10月までは
2トーンカラーの下側が439クリームの場合も412ベージュの場合も、
組み合わされる屋根の色は408ハバナブラウンって事になっているのですけれども、
そのハバナブラウンって色、
調べてみるとこんな感じの暗い赤茶系の色ではないみたいなんですよね。
って事はひょっとして、これ、屋根は塗り替えなのかもですね。
羨望のサンルーフ付き。
これを見る限り濃い赤紫っぽいし、ハバナブラウンって感じじゃないんだよなぁ。
一寸中途半端ですが、ダッシュボード画像。
ステアリングのセンターパッドが浮いてしまってますねぇ。
これ、上手くやればお金を掛けずに治せると思うんだけどなぁ。
この車のマカッサルエボニーの木目も素敵。
古くてもたまに無地のウッドパネルの車両もあるんですけど、
いつも言うようにやっぱり古いモデルほど好い木目率が高い気がします。
センタートンネル上のカーペットは色といい、
私が最初に買ったカーペットキットに似ている気がします。
私の場合、RUSTという品名だったから買ったんですけど、
MBのカーペットのRUSTとは全然赤味が違う暗い錆色だったのですよね。
今、私はその時のカーペットを
4座席の足元のみカーペット保護用のカーペットとして使用しています。
内装の様子。
私のと同じラストレッドの2トーン内装ですね。
しかも最初期型なのでシートはワタクシ垂涎のセンター部5分割シートです。
まぁ、フロントだけでもバケットシートが付いていることの方が、
世界的に見れば希少なのですけどね。
全体の革の状態を見ると、ハットシェルフ後方で縮んでめくれてしまっている部分がありますが、
それを除いてはそんなに綺麗ではないしヤレてはいるものの破けは見えませんから、
ウチの220君の革内装がこれくらいの状態で踏みとどまっていてくれたなら
最大限の綺麗にする努力をして、多分張替える事はしなかったろうなと思います。
こんな状態ではあってもオリジナルの革内装ってやっぱり
滅茶滅茶縫製が綺麗だなぁって思いますね。
この車、うちの子と一緒でたすき掛け式2点シートベルトが付いていますね~。
バックルからして同じKLIPPANだろうと思われる所なので
純正オプションっぽい感じはするのですけれども、
たすき掛け2点のシートベルトって1962年からのオプションだった筈なんですよね。
そういう目で見てみると、Bピラーのアンカー部の取り付け部が
私のと一寸違うのですよね。
ただ、ネット上で『KLIPPANのLYFE-LOK』の画像を漁ると
これと同じ感じの取り付け部を持った物があるので、
恐らくこれは純正でないKLIPPANの後付けなのだろうなぁと思いました。
因みに今まで純正のたすき掛け2点が付いているのを見たのは
うちの子以外ではキンレで見た4座バケットシートの車両だけだったと思います。
エンジンルーム。
自分の車を前期インマニ仕様に戻した目線で改めて見ると、
超初期型と言ってもイイこの車両では
エアクリーナーとスロットルを繋ぐホースの接続が自然だなぁと思いますね~(笑)。
前期型として取り寄せたエアクリーナーを取り付けようとして、
それにはボディへのマウント方法の違うⅠ型とⅡ型がある事が発覚したわけですが、
うちの220君用のⅡ型だと、取り付け用のマウントゴムの厚みのお陰で
エアクリーナーの位置が内寄りになるので、
ホースの向きとしてこんな素直な感じにはならないのですよね。
さて気になるお値段の方ですが、38000英ポンド、今のレートで610万円弱って感じですね。
シャコタンが気にならなければ、まずまずのお値段かと思われます(笑)。