こんにちは。
新型コロナウイルス騒ぎで忘れていた…というわけではありませんが、今年の春から、ドライブジョイなどの補給部品の開発・流通、カー用品の流通、カー用品店 ジェームスの運営などを行っている
タクティーと、純正部品・純正工具・
TRD /
モデリスタなどの製品、一部カー用品などを流通・販売している全国33のトヨタ部品共販店が合併、統合され『
トヨタモビリティーパーツ』という会社になりました。
補給部品の流通という意味でみても、少し似たようなことをやっていますし、この2つはもともとかなり近い存在です。
というか、トヨタのグループ内には大小、もしくは同じ規模ぐらいで似たような事をやっている会社がたくさんあるんですよね。無駄としか言い様がない。
この合併以外にも、最近のトヨタは 架装車製作のジェータックス、救急車、改造車、架装車、TRD を手がけるトヨタテクノクラフトとモデリスタインターナショナルを一緒にした
株式会社トヨタカスタマイジング & ディベロップメント (TCD)があったりします。(2018年4月~)
他にもいろいろと合併や廃止を進めているようです。『100年に一度の大変革の時代』とトヨタ自動車本体の豊田章男社長も言われてますから、効率を推し進めることは重要な課題ですよね。
あ、話を戻して。
これまでは各地域の共販が独立した会社として運営をされていましたが、これらが1つの大きな会社となったようです。
まだ始まったばかりなので当分は現在とあまり変わらないとは思いますが、今後はいろんな面で効率が上がって知らない間にその恩恵を受けているかもしれませんね。
ただ、Webサイトを見て回ったのですが、
以前のブログで紹介した
熊本支社のように、
北海道統括支社、
広島支社・島根支社の Web サイトには、“2020年3月31日 (火) 一般のお客様への店頭小売と販売業務および品番等の問合せ業務を終了” との表記がありました。
つまり、取り扱い商品の購入は、Lexus / トヨタ系ディーラー、ジェームス、または街の車屋さんなどに相談してください…ということのようです。
ちなみに掲載時点 (2020/05/16) では、他の支社サイトには表示がありませんでしたが、おおかた同じ動きになっているのでは?と思われます。
(もしかしたら昔から小売りをもともとやっていなかった共販もあるかもしれませんが…。)
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最近では、モノタロウや、一部の部品は Amazon などでも部品を買うことはできるようになりました。
しかし私の場合は、これまで共販で部品を購入することが多かったです。
それは、いくつか理由があります。
①部品は原則定価販売だからどこで買っても同じ。
基本的には共販で買ってもディーラーで買ってもネットで買っても同じです。そうなると送料分高くなるので、ネットは買いにくい場合があります。(金額が大きいと送料無料になることはありますが、クリップなど少額の物は買いづらいです。)
②基本的な部品は即納の場合がある。
ボルト、ナット、クリップ、バッテリーなど基本的な部品はほぼ在庫を持っているため即納であることが多いです。また需要が多い部品も在庫があることもあります。(たまに取り寄せと思っていたモノが在庫であったりしてビックリすることも。)
③ディーラーよりも早い…はず。
当然ですが、ディーラーは部品を共販から仕入れるため、流通視点で見ると結果的に1つ手前で受け取っているため早いです。
私的な点ではディーラーより近かった…というところもありますけど。
ただ、共販で部品が購入できないとしても、これまで通りディーラーに相談すれば買えるわけですし、部品の品番などの情報がわかれば、すでにお伝えしたようにモノタロウとか Amazon とかで買うことはできますね。
あと注意点は原則として取り寄せ、注文生産品は返品ができません。また共販のときは部品代は前払い制でした。(今のところディーラーで前払い…というのは私がお世話になっているディーラーではありませんでしたが、取り寄せ、注文生産品の返品ができないのはディーラーでも同じです。)
ネットで買う分はあんまり関係ないかもですが、モノタロウだと返品不可部品には返品不可とマークが入っています。
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小売りの終了の理由はどこにも書いてないためわかりません。
推測で話をするのは問題がありますが、それでも恐れずに書くと、おそらく原因の一つに『問い合わせが増えた事による効率の悪さ』があったのではないか?
…と思います。
このブログを見られてる方は当然このサイト…みんカラのことはご存じだと思います。
たくさんのパーツレビューがあるわけですが、全てのパーツレビューに品番や部品番号があるわけでも無く、商品名や、使用箇所、仕様車種などが正しく書かれているわけでもありません。
プリウスに使われているパーツと書かれていても、実際はプリウスには使われていなくてプリウスαだけに使われているパーツで記載に誤りがあるとか、プリウスは間違ってないんだけど、グレードで設定、装着の有無がある…とか。
すると、一般の、ある意味素人のお客さんが『Lexus RC のどこどこのパーツ』、『プリウスのどこどこのパーツ』、『ハリアーのどこどこのパーツ』みたいに店頭で、電話で問い合わせられると思います。
すると共販に電話で、出向いて問い合わされますよね?
長いのだと“1件”が5分以上かかる場合もあります。見つからない場合もあります。関連の部品点数が“5件”とか、“7件”件とかある場合は…気がついたら40分、1時間? 1人の問い合わせにかかっている可能性も。
1人の問い合わせでこれです。ネット社会は怖いですね~。そのパーツをいい!欲しい!…と思った人は日本に、同じ県に同じ市や町に以外といるんじゃないでしょうか。
そして売れた売り上げは数百円とか。(^_^;)
共販で部品が買えなくなったのはユーザー側、つまり自分たちで首を絞めたのも一因かな?と思います。
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これも想像ですが…共販はある意味『部品』のディーラー。
車は街の○○自動車といったところが、ディーラーから仕入れるように、街の○○部品という共販と取引のある部品屋さん (部品商)が仕入れて、必要な車屋さん、鈑金屋さん、場合によっては個人へ販売していて、私たちがディーラーで直接車を買うように、例えば鈑金屋さんも直接部品のディーラーである共販から買う…ということだと思います。
そういう車に携わる人たちも共販には電話をしてきます。
私が共販で部品を買えた時代、部品を手配してもらっているときに聞こえてくる電話の内容を聞いていると、あらかたそうでしょう。
ここで「じゃあ、なんで鈑金屋さんの問い合わせにはこたえてくれるんだ」って思いました。
これには私なりにこんな風に考えました。
①プロ同士だから話が通りやすい。
お互い車に精通している方々なので話が通りやすいのでは?素人だと部品の名前さえ知らないこともある。
②部品の流用ではない。
整備や鈑金で直すために必要で、目の前に対象の車がある。型式や車体番号は当然すぐにわかるのでそれを伝えて、ヘッドライトの固定する部品、バンパーを固定する部品といえばすぐに通じるはずです。場合によっては車関係の仕事をされる方は部品の品番も調べる環境があったりするので、使用場所どころか品番と必要個数を伝えるだけ。
調べる時間、注文する時間が明らかに違い短いはずです。
③そもそも、お客様である。
共販の取引先にディーラーがあるのは当たり前なので除いて…仮にディーラーはないと考え、誰に部品を売るかを考えたところ、結局は企業か個人か。
結局共販からみたら部品商や整備工場、鈑金屋さんがお客様なんですよ。
数も出るし、もしかしたら取引の契約もあるかもしれない。
私たちはあくまで小売りで、部品を分けてもらっているという考え方?
だって、普通だとプロじゃない私たちが修理はしませんよね。
お客様のお客様が私たちではありますが…。
元々が共販は B to C を対象にしていなくて B to B が対象。だから小売りは部品を分けてもらう…というニュアンス。
B to C はディーラーや街の車屋さんなど販売店の仕事、領域ですもんね。
④そして、お客様とのつながりの深まりをアップしたいディーラー。
ご存じの通り、トヨタは全ての販売チャネルで一部の車種を除く全車種の販売を5月から始めました。
報道の通り、これからはこれまで以上に顧客と販売店の密接なつながりが要求されます。
部品の販売がディーラーに移行すると会う機会…販売接点が増えますよね。
部品を注文しに行ったんだけど「いやあ、実は○○ (友人、妻、甥、姪、親…なんでも入れてください(笑) ) が車を買うって言ってるんだけど…」とか話題が膨らむかも。試乗するかも。そして購入の契約しちゃうかも (笑)
こういう見方、考え方をすると共販から見ても、ディーラーからみても Win-Win な関係じゃないですか?
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…と、まあ、話の寄り道をしてきましたけど。
ただ、ディーラーで部品も買うとき、自分の車の部品のとき、品番がわかっているときはたいした手間じゃないはずなので受け付けてくれるはずですが、もし部品の流用で調べる必要がある場合、土日祝日の忙しいときは避けて上げた方が良心的かな?と。
それに、もともと部品の流用ってイレギュラーなんですよ。
『部品という商品を買う』からと考えがちですが、あちらから見たらお持ちの車の部品を販売して、お客様において修理をする。そしてそのような場合はトヨタのサービスマンが手を付けていないから状況や内容次第では車が保証外になる。
これが前提なのに他の車の部品なんて…。
私がお世話になっているディーラーは部品の品番がわかれば注文をしてもらえますが、本来であれば車検証 (所有者の確認・車体番号) ・ 型式などの情報を要求されます。つまりは所有車両以外の部品は本来であれば購入はできないのがあたりまえなのであって、流用部品を調べてもらえるということは、手間をかけて調べてもらっているという気持ちが大事だと思います。
あ、あと。その車のディーラーオプションやその部品、ディーラーオプション用のオプションや部品は調べるしかないのでこれは調べてもらえると思います。
これは自車・他車関係なく○○という車の○○というディーラーオプションで調べられるからです。
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私たちはお客様ではありますが、客だからなんでも許してもらえる、言っていい…ではなくて、私たち以外にも対応しないといけないお客様はいるわけで、お互いお思う心から信頼関係が生まれて、困ったときにいろいろと助けてくれるのではないかな~と思います。
なんかだらだら書いちゃいましたが…
今回の話をまとめると、
“品番・型番・製品名などの情報はできるだけ正確にわかるように掲載する”
ってことでしょうか? (^_^;)
もしここまで読んでいただけたら方なら、これが大事って事もわかっていただけたかな~と思います。
それでは~。
【関連ブログ】
・うちひしがれた日 - 2019年10月26日
https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/43400974/
【関連リンク】
・部品の品番、価格を教えて。単品(例:ドアミラー鏡面のみ)での購入は可能か。- トヨタ Web サイト
https://faq.toyota.jp/faq/show/209?site_domain=default