こんにちは。
暑い日がまだまだ続きますがいかがお過ごしでしょうか。
残暑見舞い、申し上げます。
8月も月曜までになりました。早いものです。
さて、以前 ( 最初に発生したのは
2018年7月23日 ) からお伝えしている事象で 「アクセルペダルを深く踏み込むと、車がガガガガ…と震えたりドドドド…揺れたりして最終的にはフェイルモードに入ってしまって通常走行できなくなる」トラブルに遭遇した…というのがありました。 (いままでの経過は
まとめで追えるようにしましたので気になる方はこちらから。 →
https://minkara.carview.co.jp/summary/12981/ )
最初は、BLITZ
パワスロ /
パワコンなどのブーストアップパーツでブーストを弄っているからと思っていましたが、いろいろやってみると (発生しやすさの程度の違いはあるものの) ノーマル状態でも条件がそろえばトラブルは発生することがわかりました。
それからというもの、このトラブル解消をめざして これまで素人ながらできること、いろんなことをやってきました。
最終的にはディーラーに相談して
ECU (コンピューター) のプログラムアップデートまで行ったのですが、(解消傾向には向かったものの) 完全解消には至っていません。
またこのトラブルにも結果的に関係してくるのですが、ターボ車に乗っているからブースト状態を見てみたいという気持ちから、
Pivot OB MONITOR から始まり、
レーダー探知機のモニター機能を使用するなど、いくつかの製品を経由して、
最終的には本業の
ブースト計に落ち着きました。
原因がブースト圧だ!…とは言い切れないのですが、まったく関連が無いわけでもないようで、取り付けたブースト計を見てみると 0.9×100kPa (90kPa) 辺りからトラブル状況がぼちぼち現れるようです。
ただ安心していただきたいのは、ブーストアップパーツを無効にするなどのノーマルの場合、CVT やその他の制御の影響で普通に運転していてこの状態になるのはそうそうないようです。(もちろん絶対無いとは言い切れなくて、山道や特に高速域の速度・回転数とか、その2つが重なるとかの状況では発生するかもしれません。)
逆にあり得ないようなアクセルペダルの踏み方…例えばスタートからべた踏みしたときも、 ある程度 2,500~3,000~4,000回転あたりでタコメーターの針がスムーズに上がらず、ぴゅんぴゅん戻ったり進んだりではねるというか震えるような動作をしたときはすぐにトラブル状況に陥ります。
そのため、ノーマル状態の場合、そのようなありえない状況を意図的に作り出すと発生しやすくなります。(言い換えるとトラブルをわざと発生させることもできます。)
一方で他方の状況…ブーストアップパーツを取り付けた場合は、そのトラブル状況が早い段階で出るようです。
たとえば、BLITZ パワスロの場合、スロットルコントローラー (スロコン) にブーストアップパーツがセットになっている製品なのですが、ブーストアップパーツでブースト圧を上げてる状態にセットのスロコンがアクセルペダルを実際の踏み込みよりもより踏み込んだ方へ向かわせるためブースト圧の上がりが早くなりスピードが上がり切れていない、または加速中でも問題の状況が現れてきて、すっきりとした加速ができないことがあります。
スロコンとブーストアップパーツは併用可能ですが、設定次第ではアクセルペダルのちょんふみで高い加速力を得られてしまうため、コントロールがかえって難しくなるシーンがあります。
また、山道などではトラブル状況が発生しやすい感触です。
つまりは、併用は可能だけれども…どちらかを選ぶとすれば…
《スロコン》
アクセルペダルの踏み込み量を実際の踏み込みより装置で踏み足してパワー、トルクを得るスロコン。エンジンとしてはパワーアップしてませんが、結果的にスムーズな出たしや走行が可能でスタートから変化が分かる。(パワーはノーマルだけど設定次第ではちょんふみでドン!…と発進してしまう、高回転時に先に説明したトラブル状況が発生してしまう可能性…という弊害はありそう。)
《パワコン》
アクセルペダルの踏み込み量は車両メーカーが設計した動作であるが、
ブースト圧を上げることで結果的にスムーズな出たしや走行が可能。ただしアクセルペダルの操作は変更しないのでアクセルコントロールがしやすい。(ちょんふみでドン!と発進することはない。とくに発進時はブーストが効いていないのでノーマルとほぼ同じ感覚。弊害があるとすれば、高ブースト圧状態の高回転時に先に説明したトラブル状況が発生してしまう可能性がありそう。)
単体使用で見れば、最終的には得られるモノは似たようなモノだけど手法が異なる…てことですね。
単体でも注意は必要なので…実は併用というのは初心者や車に詳しくない人、運転が苦手な人には難しくて、併用にはある程度その仕組みを理解した上で、もし「そこいら辺は知らん!」みたいな方は自分では操作できないような無理な設定を行わないほうが扱いにくい車にならずに楽しいドライブができると思います。 (ほとんどの方はそうされていると思いますが)
それで、 どちらか片方だけ取り付けられるとしたらどちらを取り付けるか?
スロコン単体? パワコン単体?
SQUARE 的におすすめなのは、
パワコン単体かな~と結論づけました。
理由としては、
確かに一般道などではスロコンは楽だと思います。もっさり感が消えてリニアになります。しかし、運転を楽しむ上ではアクセルペダルの操作範囲が狭まり、細かいコントロールが難しくなります。
それは車を操ってるぞ!的な部分に影響してきますし、オーリス 120T (8NR-FTS) ではすぐにトラブル状況が出てしまいやすい。
そのように結論づけました。どちらを買った方がいいのか? もしかしたら迷っている方には参考になるかもしれません。
ただ、パワコンはおそらくですが、アクセル開度が20% ~ 70% または全域でブーストアップするような作りになっていると想定します。
そうなるとパワコン単体動作の時、やはり踏み込んだときはトラブル状況が出やすいわけで…。アクセルペダルを踏み込んだときにはオフ…ノーマルに戻れば…。
このアクセル開度の状況でパワコンのオン、オフをやりたいとなると…アクセルペダルの情報が必要になり、スロコンだとアクセルペダルの踏み込み情報を当然ながら得ていて…
スロコン連動ハーネスつないだパワコンか、パワスロになってしまいます。
特にパワスロを買った人は同梱のスロコン単体動作はできますが、パワコンの単体動作ができない仕様なので、スロコンはオンにせざるを得ない。
これらを踏まえると、私の場合ブースト圧が関係していると仮に想定して、当面の常用設定を以下のようにすることにしました。
《
BLITZ パワスロ》
※現在はパワスロのスロコン部とパワコン単体購入品をオプションの連動ハーネスで接続している状態。
・エンジンをかけた直後のモード:EC1※
・アクセル開度でパワコンが ON になる範囲:20% ~ 50%
※ただし SP1、SP3、AU1、SM1 が選べるよう設定。
この状態を、取り付けたブースト計で確認・管理すれば、トラブルもなくブーストアップが効いた状態のおいしいところを使えるかな。車両標準の SPORT モードを使ってもトラブルが出にくくて使いやすいし、使えるし。
そして、オーリス 120T、8NR-FTS エンジンというのはこういうエンジンなのだと割り切り、特性や問題を知ったことで、そのことを踏まえて車をうまく使えるようになろうと思いました。
これって、M/T 車で『何でギアをいきなりつないだら、エンストするんだ!』とか『壊れるんだ!』って言っているのに似ているような気がして。
だって、そんな使い方ダメなのが M/T だし、そうならないように運転するのが正しい操縦なわけだから、皆したがっているわけですよね?
ならば、8NR-FTS でもやってはならない操作があるって割り切れば、あとはおいしい所を使うように、使えるように…と考えて運転するだけかな?…と。
それに…ブースト計を見れば基本的にトラブル状況の発生を回避できそうだし。
このように結論づけ、正しい値が見られる正常なブースト計を取り付けたことによって、このトラブルの対応・対策を終了 (クローズ) することにしました。
そして改めて思ったことが、メーカーのチューニングというのは一番おいしいところを安全にうまく取り出し、誰にでも使える、使いこなせる設定に仕上がっていると感じました。
--- (2020/08/29 14:04 追記)
そうそう。
以前から思っていた大事なことを書き忘れていました。
なんで、こんなベタ踏みとか、急なアクセルワークなんぞやってエラーを出しまくっているのか? また普通に乗れば出ないようなエラーに対して立ち向かっているのか? ということについてこれまでブログなどでは書いていませんでしたが、これには理由が2つあります。
1つは、これが一番大きいのですが仮にサーキットを走ることになったとき『こんな車じゃ踏めない』ってことです。
他の車と並んで走る…というよく見るモータースポーツ的なレースはまず無いというか、無理としても、タイムアタック的な走行はあるかもしれませんよね。皆さんが楽しんでいる姿を見たら私もやってみたいと、常々思っているところです。
そんなとき、速いか遅いかは別として、NA ならばベタ踏みでも CVT のギアが膨らむのに合わせて加速してゆき、もしくはロックして M/T の1速のままの状態に近いような状態で加速になって、普通に踏み込めるのに、なぜこの車はそれができないんだ!? …というのが不満なんです。
回転も速度もスムーズに上がればいいのに、途中からタコメーターの針がぎくしゃく動いたり、車がドドドド…と動くことが納得いってません。
NA + CVT or AT と同じ挙動が目標だったんです。
もう1つは、こんな状態だと緊急回避の時に踏み込めないということです。
安全性を重視するとこれは問題と思っていまして、こちら側が止まってしまうような状態だと困るわけです。できれば踏んだら践んだ分、何らかの形で進んでもらいたい。
1年以上ずーっと思って素人なりに探ってみました。
エラーがでる車に乗りたくは無いですよね? しかもそれがいつでるか分からないだなんて…。
そういう視点から、このトラブルに立ち向かいましたが…。完全解決とはいかなかったです。
ふだんノーマルじゃない状況でトラブルが発生するのは分かりますし、それをトヨタに言うのはお門違いで間違っているのは分かっています。ノーマル状態に対しての性能保証、動作保証、チューニングですからね。
しかし、このトラブルは (ノーマルとブーストアップパーツの使用中とでは頻度や出方がことなりますが) トラブル状況はノーマルでも出ていますので、そういう視点で、どうにか解消したいと考えていました。
--- (追記終わり)
【関連まとめ】
・My オーリス (8NR-FTS & CVT 車) で起こった不具合対応の軌跡
https://minkara.carview.co.jp/summary/12981/