サラヴァ、ユキヒロ@ひでエリです。
各界から惜しまれつつこの世を去ったユキヒロに限りない感謝を。世の中にテクノポップを広めてくれてありがとう。
あなたの事は死ぬまで忘れないと思います。
安らかなれ。
さて懸案になっておりましたTZR250R 3XV1のフレーム、スイングアーム、ホイール塗装です。
純正仕上げを旨とする今回のレストアではもちろん
純正色指定、かつ純正同等仕上げのウレタン2液塗装を行います。
コンプレッサーとスプレーガンによる塗装となりますが、私にとっては初体験、今後初心者として行うこともないわけなので、ブログに起こしておこうと思った次第です。
先ず
タイトル写真のスプレーガンです。F75という規格?の一般的なスプレーガン、吐出穴は1.3mmです。
一流メーカーは多々あるのですが、どうも基本設計は同じでたぶんガンの工作精度や信頼性の差で値段が決まっていると思われます。
ということは、チャレンジすべきは中華ノンブランドw、私のポリシーです。
国産メーカーもののスプレーガンが6000円台からスタートなのに対して、中華ものは1750円あたり。かなりお値段が異なります。
結論、アタリだったのか全く問題なく塗装することができました。
上手く行ったのでやすおきフルスクラッチ王の教えに従い、色用、サフ用、クリア用の3つのスプレーガンを用意しようと思います。
ネジが3つ付いていますが、
上から塗装パターン、真ん中が塗料吐出量、1番下がエア吐出量の調節ネジです。
上2つは基本的に全閉から2回転半ほど戻して使います。1番下は基本全開でコンプレッサー、セパレータ側でコントロールするのが基本だそうです。
スプレーガンを最初に使う時はうすめ液を少し入れて空吹きしましょう。私の場合は保護油?の様なものが出てきたので洗浄は必須かと。
こちらが
セパレータ。
Amazonで最安品、1700円程度の安物です。
コンプレッサーで8barあたりの気圧で出てくる圧縮空気から水分と油分を取り除き、気圧をコントロールするためのものです。
気圧計の部分以外は水留めテープを巻いてエアが漏れない様にします。最初気圧計にも水留めテープを巻いてしまいエアが漏れまくりました。ココには水留めテープは要りません。Amazonレビューにも空気が漏れたと結構書いてありますが、この辺は工夫できない人がdisったものと思われます。
スプレーガンまでのホース経路をよくみて、スプレーガンに直結しているホースとコンプレッサータンクの間に噛ませます。
サブタンクがある場合は注意。セパレータの後にサブタンクがつながっていると当たり前ですがサブタンクの気圧がセパレータの制御と関係なく影響してしまいます。
今回はサブタンクは閉じて、コンプレッサーのタンクからのみの供給としました。
塗装時の気圧は塗料やスプレーガンの仕様に合わせます。今回は2.5〜4barでと有りましたので、一旦3〜4barでコントロールすることにしました。
次は
塗料です。
ポリウレタンニ液塗料、ウレタン塗料専用うすめ液、ウレタン塗料硬化剤の3つを混ぜて塗ることになります。
配合は気温や湿度に合わせて変化させるものですが、基本配合は塗料:硬化剤:うすめ液=8:1:5〜8ということです。
気温が高いときには柔らかめ(硬化剤標準うすめ液多め)、気温が低いときには硬め(硬化剤多めうすめ液少なめ)にするのが基本の様です。
スプレーガンで吐出するので刷毛塗りと比べるとシャバシャバになります。
気温10〜15度、湿度40〜50%の冬季である今回の配合は8:1.2:5あたりでやりました。本当は気温20度以上が良いそうです。
ちなみにウレタンクリアも同様の配合で良いそうです。
これは塗料に付いてきた計量カップです。
スプレーガンの塗料容量が400ccMaxなので、150cc:20cc:100ccを大体で混合。
塗料缶から出すときにかいじゃくしを使いました。
ちなみにウレタン塗料は完全に乾燥するとパリパリのプラスチックになるので、計量カップを変形させるとパリパリと取れます。
初回は綺麗なので多分大丈夫ですが、同じ計量カップを使うと2回目以降はどうしてもゴミが混入しますから、かき混ぜた後の塗料をスプレーガンの塗料カップに移すときに濾紙を使って塗料を濾します。
その際に便利なのがこの
スプレーガンスタンド。ここに立てかけて濾紙から塗料が落ち切るまで我慢です。
また冬季は特にですが、塗料やスプレー缶は湯煎すると良いです。
特にスプレー缶塗料は、湯煎すると塗料の圧力や塗料の霧の細かさが全然違うので必須です。30〜40度くらいのお湯で缶を素手で持つと少し持ってられないくらい熱いな、くらいまで温めると良いかと思います。
スプレーガン用の塗料も計量カップを湯の中に沈めてかき混ぜるとサラサラに混ざります。
で、今回はここまで色々準備しましたけど、仕上がりはやはり少し梨地になってしまう感じでした。
気温が低いので仕方ないと思います。見た目はしっかり塗れているのでヨシとします。
今回の色はガンメタなのでクリアを吹けば更に質感が上がるでしょう。
そしてお片付けです。
スプレーガン塗装で1番面倒と思われ、踏み切れない理由の一つだと思いますが、結論割と簡単でした。
塗料を吹き切ってしまったら、空の計量カップにうすめ液を30〜50ccほど入れて歯ブラシでゴシゴシします。ざっとでOKです。残ればプラになって計量カップに張り付きますが、パリパリ剥がれますので。
厚手に残すと固まりにくく剥ぎにくいため、次に使うときに違う色を使いにくいですから、ともかく薄く出来たらキレイに、程度でOK。
そしてその液をスプレーガン塗装カップに移します。
ココでも歯ブラシを使って壁をゴシゴシ、ココはできるだけ丁寧に、を心がけましょう。
キレイに出来たらうすめ液をエアで吹き切って、塗料流路をキレイにします。
汚れていればスプレー部分も歯ブラシでキレイに。
ここで噴き出すうすめ液の前に計量カップを持ってくれば再洗浄ができます。
うすめ液はシンナーですから、酔わない様に換気の良いところで吹きましょう。
計量カップ掃除後のうすめ液を吹き切ったら、最後の最後にほんのちょっとだけうすめ液原液をカップに入れて吹けば完璧です。
コレで塗料混合、塗装、片付けまでの一連の流れが終了です。
ガンの外側が汚いのは私は余り気にしませんが、乾燥すればプラになるので、パリパリになったところをカッターやマイナスドライバーなとでハツッてエアブローすれば割とキレイになります。計量カップの再使用前の掃除も同様です。
言うまでもありませんが、塗装はマスキングが非常に大事なのでここは手を抜かずに時間をかけてしっかりやりましょう。
今日は寒いのですが、オキツモの耐熱ゴールドスプレーが届いたのでフロントローター中央を金色にしようと思います。
シリコンオフでキレイに脱脂して、うすーく塗っていきましょう!
エリーゼのキャリパーも耐熱金にするか…。
非常に長文になりましたが、どこかが参考になれば幸いです。