南京事件の真実はどこに？

■習主席「南京で３０万人殺害」…国家哀悼日行事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141213-00050065-yom-int

日中戦争中の南京攻略戦とその後の残存兵掃討作戦で日本陸軍が南京住民を虐殺したという事なんですけども、極東軍事法廷、いわゆる東京裁判では２０万人とされた中国側犠牲者数の数が南京大虐殺記念館では３０万人と掲示されており、中国側の一部にはこれを４０万人に書き換えようという動きもあるそうです。

そういう事を繰り返すから信頼できないんだけども、どうも声が大きい方が正しい、というお国柄では考え方も違うようです。

この件に関しては自分も真実を知りたくて少し調べた事がありますが、日本軍はそんな残虐行為は行っていないとする否定側と、日本軍は残忍だったとする肯定側とでは、事件の捉え方の前提が全然違っているんですね。

これではいつまでも話が噛み合うわけがありません。

まず、南京の当時の人口は当時の推計から２０万人程だったようです。
ここで３０万人も虐殺するのは全滅しさせた上で一人当たり１．５回殺害された事になります。

この矛盾を説明するために中共は当時は難民が流入していて１２０万人程いた、と言っています。
これなら犠牲者数を４０万人に増やしても安心ですね。

しかし諸外国の研究者では５０万から最大限に見積もっても６０万人程だったろうとされています。

さらに当時、戦闘終了後に南京の人口が２５万人に増えたという報告が残っているのです。
これは恐らく中国国民党軍や戦闘から避難していた人たちが入ってきたのだろうと思われます。

どこの世界に虐殺が進行中の地域に移住しようとする人が居るのでしょうか？

当時の日本の新聞にはゲリラとの識別のために腕に日の丸の腕章を付けた住人が日本兵と親しげにしている写真が何度も報じられています。
もちろん日本側のプロパガンダ写真である可能性もないのでしょうけど、少なくとも中国側が虐殺の証拠だとして展示している合成写真や時代考証によって別の時代や日本軍とは関係ない写真であったと判明ものなどよりは信頼できるでしょう。

また南京陥落後に外国人記者が数人入って報告を上げていますが、そこでも住人の数人に一人が犠牲になるような大虐殺が行われたというような痕跡の報告もありませんでした。

こういう事を言うと過去を否定して歴史を捏造するな、と言われそうですけど、その言葉はそっくりそのままお返しします。

自分は真実が知りたいのであって、プロパガンダには興味がありませんので。

中国側は南京城に限らずその周辺や上海以降の戦闘の犠牲者数も含めて盛りに盛って端数は切り上げて一桁増しているくらいの事をやっているのでしょう。

一方、否定派と言われる人たちで住民が戦闘の巻き添えになったり処刑されたゲリラは居ないとする人は殆ど居ないでしょう。

巻き添えの犠牲者や当時の交戦規定から逸脱したゲリラ兵の処刑は数千人程度であったろうとする認識が多いように思います。

問題は犠牲者数の多い少ないではなく、慰安婦問題もそうなのですが、日本側が事実を認めて謝罪してもこういう盛大に盛られたウソにまでは頭を下げる必要があるのかと言うと「歴史修正主義！」と言い始めてしまう事で、これは日本軍と戦ったアメリカなどの他の連合軍諸国も日本人は騙まし討ちして捕虜を虐待した残忍な民族でなくては自分達が報復のためにやった日本の都市の市民を直接狙った無差別爆撃や原爆投下の正当性が主張できなくなってしまうので、無条件に中国や韓国の「被害」を認めて日本を非難する側に回るようです。

先頃、アンジェリーナ・ジョリーが監督の「アンブロークン」の原作には「（捕虜は）人肉食いの風習で生きたまま食べられた」という表現があると話題にありましたが、呆れてしまいますね。

それならアメリカ軍はナチの親衛隊を捕虜に取ると問答無用で射殺して回る残忍な軍隊ですね。

自分達の処刑はちゃんと理由があるけどお前たちの虐殺は人類に対する犯罪なんだ、という具合でしょうか。

過去に第一次世界大戦で敗戦国ドイツに乗り込んだフランス軍が戦勝国だからと傍若無人の限りを尽くした結果、ドイツ人の反感からヒトラーの台頭を許した土壌を生んだように「戦勝国は敗戦国を一方的に糾弾する権利があるんだ！」という風潮には感心しませんね。

憎しみは憎しみしか呼びません。

太平洋戦争で戦場になった東南アジアなどの古戦場にいくと「許そう。だが忘れまい」という看板が掲げられています。

どこかの立派な議場ではなく、かつて両軍が死闘を繰り広げた場所にそう掲示されているというのは自分には重い事実のような気がします。