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quadrifogliospaのブログ一覧

2022年04月27日 イイね!

「防御は最大の攻撃という言葉もある」は正しい

立憲の小川淳也議員が「防御は最大の攻撃という言葉もある」と発言したことについて「そんな言葉は無い」と嘲笑されているようですが、あるか無いかで言えば「ある」と言えます。

一般的には「攻撃は最大の防御」として知られ、相手よりも先に攻撃すれば相手に攻撃の暇を与えない、とか先制攻撃で相手の攻撃能力を削ぐ、というように理解されていると思います。

これは半分正しい解釈で、この言葉は元々孫子の兵法から来ており、孫子は攻撃と防御の両方が重要であると説いています。

つまり防御が万全の敵をいくら攻めても損害が増すだけなのでやってはいけないという戒めとして「攻撃は最大の防御」と対を成して「防御は最大の攻撃」とみなしています。

敵を撃退する程の防衛力は時に攻勢に出るより有効になる局面もある、という事であり敵基地攻撃能力の有無は関係なく、むしろ専守防衛であっても敵基地攻撃が有効であるなら推奨される事も有るでしょう。

もっとも、小川議員は敵基地攻撃能力は相手にとって脅威だから防衛費を増額してはならない、とでも言いたかったのだろうと思います。

小川議員を嘲笑するのはいささか不勉強だし、防衛力を削ぎたい立憲にとっても誤用と言えるでしょう。
Posted at 2022/04/27 17:37:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年04月26日 イイね!

今度はウクライナの感謝ビデオに日本が無いと騒ぐ方々

連日、ウクライナ情勢が報じられ耳にしたくなくてもウクライナ関連の情報が入ってきます。

先日、政府公式アカウントの投稿で昭和天皇を不敬に扱い訂正と謝罪があったばかりですが、今度はウクライナ外務省の感謝ビデオに日本の国名がクレジットされていないと騒ぎになっています。

まず日本国としてウクライナを支援するのは日本の国益になるからであり、感謝して欲しいからやる訳ではないと言う事です。

ドライな言い方をすれば「敵の敵」だから支援する訳で、そこであらさがしをしても仕方ないのです。

もちろんウクライナからのリクエストがあっての事ですから互恵関係であれば言う事はありません。

しかし日本は直接の兵器支援を行っていません。
医療、食料支援や防弾チョッキ、ドローンなどですが日本が出来る精いっぱいの事であってもそれらはやはり戦車や戦闘機、武器弾薬を提供してくれる国に対してはどうしても見劣りします。

日本の対ロシア制裁も効果としてすくに確認はできないため感謝されにくいかもしれません。

もっとも個人レベルでは思う所もそれぞれですからウクライナに対する姿勢も人それぞれで良いと思います。

しかし忘れないで欲しいのは日本は東日本大震災の時に同じ原子力災害があったウクライナから放射線対策や産業、医療等への影響について対策の支援を受けています。

恩返しをする絶好の機会なのに困っている相手に「見返り」を求める人は居ないでしょう。

そういう意味で政治家や言論人などで殊更に問題視するような言動をしている人物については愛国的な事を口にしていたとしても「何か思惑がある」と見て警戒した方が良いのではないかと思います。

裏のつながりが無いのだとしたら「短慮」にすぎると言えるでしょう。

ウクライナ情勢で本当にいろいろな物が炙り出されて見えて来たと思います。
Posted at 2022/04/26 20:15:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年04月25日 イイね!

ウクライナ公式アカウントが昭和天皇をファシズムと扱う

昨日、日本のSNSではウクライナ政府公式アカウントが上げていた動画の中の「ファシズムと戦って打ち破った」という中で昭和天皇をヒトラー、ムッソリーニと並べていた事が発覚し、ちょっとした炎上騒ぎになっていました。

通報を受けたウクライナ大使館や在日ウクライナ人、問題視した日本人らが抗議した結果、すぐに該当部分から昭和天皇の写真は削除されたものに差し替えられ、ウクライナ大使館から謝罪がありました。

この動画を上げたアカウントは公式認定を受けていますが、現在のウクライナ政府は関与しておらず把握していなかった、との事でした。

しかしこれでも収まりが付かないのかゼレンスキー大統領がアメリカ議会でのオンライン演説で911テロと日本の真珠湾攻撃を引き合いに出した事も有って、この話が知れ渡るにつれ苦言が止まらないようです。

もちろん日本人としては事実誤認も甚だしく、認識を改めてもらいたいところではありますが、ウクライナが戦時下であるという点を踏まえつつ

・ウクライナの歴史観はソ連邦を構成していた時の「戦勝国史観」に立脚している
・日本との関係が希薄である
・日本側の支援が欧州、アメリカに比べ少ない

ロシアが「ウクライナの非ナチ化」を掲げている事への反発もあって殊更に反ナチを強調したかったのだろうと思います。

まぁきちんと調べろ、と言いたくもなりますが、逆に日本人でウクライナの歴史をきちんと語れる人がどれほどいるのか。恐らく殆どがウクライナはロシアの一部、くらいの認識だった事でしょう。

またナチズム、ファシズムとは何かについての認識もあやふやな事が多いのではないでしょうか。

ナチズムは国家社会主義ドイツ労働者党の掲げたイデオロギー、ファシズムはイタリアの国家ファシスト党が掲げたイデオロギーで反共産主義、反自由主義で米英ソなどと対立しました。

そういう意味では当時の日本と重なる部分もありますが、従来の伝統や国家を否定する新しい権威主義ですから日本の天皇制とは異なります。

従って「日本ファシズム」なる定義は、その定義から矛盾をはらんでいるのですが、軍国主義、天皇制を否定したいがために天皇制と暴力肯定のファシズムなどの全体主義を結びつけたい人は居るのだと思います。

そして「謝罪して許される問題ではない」ではどこかの国と一緒。
ウクライナに苦言を呈すなら、もっと酷いプロパガンダのロシアにはウクライナに言う何倍も抗議して欲しいところです。


個人的には戦後、日本の情報発信が少なかった事も有って「戦勝国史観」が今でも主流である事を改めて思い知らされた出来事でした。

敗戦国と言う事で、また国体に障る事を恐れて戦前、戦時中の日本の事情を説明したり研究する事すらまかりならんという風潮が長かっただけに、埋もれてしまう前にしっかりとした歴史研究と情報発信をしていく必要があるのだろうと感じました。
Posted at 2022/04/25 13:56:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年04月23日 イイね!

アメリカ軍の世界展開能力

4月22日、アメリカのバイデン大統領がロシアに侵攻されているウクライナに追加武器援助を表明し、その内訳にまだよく知られていないフェニックスゴーストというドローンが含まれている事から、その話題で持ちきりですが72門になる榴弾砲がM777であると言う事が少々意外に感じられました。

アメリカは陸軍と海兵隊にM198とM777という榴弾砲の二種類を配備しています。

数字からも分かるようにM198は湾岸戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争にも投入された標準的な牽引式榴弾砲ですがM777は性能を向上させつつ軽量化した新型榴弾砲になります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/M777_155mm%E6%A6%B4%E5%BC%BE%E7%A0%B2

自衛隊が装備しているFH70のような自走用のエンジンは搭載されていませんが、軽量なため多くのヘリコプターで吊り下げて輸送する事が出来るようになっておりアメリカ軍はM198を全てM777と入れ替える予定でいました。

しかし山岳地帯のアフガニスタンなどでの取り回しからこちらを優先して配備されていたのでどの程度更新されたかの資料はなかなか見つかりませんでした。

それを率先してウクライナに出すと言う事で、実際にウクライナで運用される場合のメリットを優先した結果だろうと思います。

尚、同種の砲を戦車に積んだ自走榴弾砲はウクライナ側の攻撃力が相対的に高くなるため防御用の枠を超えると見做されてアメリカやNATO諸国からの武器支援は消極的な物になっています。

またこの榴弾砲はGPS精密誘導の”エクスカリバー”という特殊な砲弾を使うと30キロ以上先の建物のどの部屋を狙うか、と言う程の精度がある大砲になりますが、これはアメリカ、カナダ、オーストラリアなど限られた国にしか配備されていません。
(ウクライナではロシア軍も同種の精密誘導弾を使用していると見られますが、クリミア侵攻制裁による近代化の遅れから数は極めて少ないようです)
※追記:カナダが「エクスカリバー」砲弾を提供する予定。

戦闘での損害は多くがこの榴弾砲によってもたらされ(60~70%)現代においてもその有用性は変わらないようです。
特にウクライナのような平原では有効とされているようでウクライナ軍は小型民生ドローンなどと組み合わせて待機しているロシア軍を発見しては砲撃で撃破しています。

で、このM777はどこから来るのだろうと言う問題があります。
10日以内で展開できると言っている事からアメリカ本国からではありません。

アメリカ軍は、これまでの戦訓から紛争はハートランド(中国。ロシア)とその周辺のリムランドの国々の「不安定の孤」で起きる為、アメリカ本国から遠く離れた紛争地帯に素早く軍を展開する必要があると認識していました。

https://rekishinosekai.hatenablog.com/entry/2020/12/17/082640

具体的には紛争が想定される近隣友好国に予め予備の武器と弾薬を備蓄しておき、有事の際は兵員だけを航空機で送り込み即応させるというもので各レベルに応じた規模の集積地を要しています。

また、固定の集積地では狙われる事や紛争地域の拡大に対応する形で同様の装備を専用の輸送船に積み込んでおき、常に回遊させる海上事前集積船隊というもの要していました。

かつてはヨーロッパ、アジア、中東にそれぞれ一部隊を展開していましたがオバマ政権での軍備再編でヨーロッパ正面の脅威は低下しており、ロシアを懐柔する思惑もありヨーロッパ向けのMPSRON-1は廃止されていました。

従って、今回ウクライナに提供するM777はタイミング的に間に合うのはドイツやポーランドの事前集積地からの取り崩しではないかと思いますが、この「ヨーロピアン・アクティビティ・セット」についてM198がM777に更新されているかという情報については見つける事が出来ませんでした。

ちなみに「ヨーロピアン・アクティビティ・セット」は

M1A2主力戦車 陸軍、約90両・海兵隊、約30両
M2ブラッドレー歩兵戦闘車 陸軍、約140両
榴弾砲 陸軍、パラディン自走榴弾砲約20両・海兵隊牽引式榴弾砲約30門
兵員輸送車 約140両

などとなっている事から海兵隊用セットであろうと思われます。

ここら辺はアメリカ議会の承認した予算案やアメリカ大統領の承認予算を精査すると見えて来る部分かと思います。
(アメリカは議会が予算承認した後、大統領が裁量で予算の内容を書き換える事がある)

このような大規模な「予備」まで予め世界に展開できているのはアメリカ軍だけであり、世界最強と言われている所以であると思います。


参考文献
軍事とロジスティクス 江畑謙介(日経BP出版)
現代ミリタリー・ロジスティクス入門 井上孝司(潮書房光人社)
2000 年代以降の在欧米軍再編の動向―ロシアによるクリミア併合後の態勢強化を中心に―
https://t.co/kE38kSbMWd
Full list of US & European weapons and military equipment delivered to Ukraine
https://www.armyrecognition.com/ukraine_-_russia_invasion_conflict_war/full_list_of_us_european_weapons_and_military_equipment_delivered_to_ukraine.html
Posted at 2022/04/23 16:44:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年04月21日 イイね!

「ウクライナへ千羽鶴への違和感」に違和感

ロシア軍がウクライナ東部で攻勢を再開し、要衝となるマリウポリでは激戦が続いています。

ニュース原稿を読み上げるアナウンサーがプーチンが住民虐殺の伝えられるブチャに侵攻した部隊に名誉称号を与えたと言うニュースで思わず涙して声を詰まらせたりと、日本でも多くの人がウクライナに思いを寄せて心配しているようです。

一方で、数日前からSNSでは「ウクライナに千羽鶴を送ろう」という動きに「待った」の声が上がっています。

災害などがあるとどこからか千羽鶴を送ると言う事が繰り返されるようになり、送られた方も扱いに困る事から、そういうのは気持ちだけにしよう、という声が上がるようになっています。

戦火に見舞われ医療品や食糧、武器弾薬が必要だというウクライナに千羽鶴を送ってどうなるのでしょうか。

送るにしても「今」ではなく、お気持ちであれば職場や自宅でウクライナカラーの千羽鶴でも飾っておけばいい話です。

で、今回も「待った」の声がすぐにあがった訳ですが、相手の事を考えるべきという反対意見の中に「ウクライナでは鶴は不吉な鳥なので止めるべき」というものが広がっていく様子が見られました。

インフルエンサー系の何人かが「ケルト文化では鶴は冥界に繋がる不吉な鳥」という話を絡めて話していたのを見た人に広まっていました。

ここでウクライナはケルト文化系なの?という疑問と、何故ウクライナの人に聞かないで日本人が決めているの?という違和感を覚えました。

東欧を含め欧州は取ったり取られたりの歴史で、民族や支配者、宗教が何度も塗り替えられてきた地でありますのでかつてウクライナの一部がケルト文化の影響下にあった時期はあったようです。

今でも冬至や夏至など一年のサイクルに関わる祭事はケルト文化に端を発するものも残っていたりするのですが、果たしてウクライナの地でそのような事があるのか。

文化人類学者や東欧研究者が言うのならまだしも、どこかで聞きかじったと思われるインフルエンサーが言い始めて「日本航空も機体に描いていた鶴のマークをそれで止めた」とか事実関係を無視して話が広がっていきます。

この話自体、どうも眉唾っぽく以前ハイチだかどこかで大地震があった時にも「現地では鶴は不吉な鳥だから止めるべき」という声が上がった事があったようです。

まぁ今回のそれとは別なのかもしれませんが、「なるほど!」と思える情報でも飛びつくのは考え物だと思います。

そして実際にウクライナ人に聞く人も出始めました。

激戦地から避難したウクライナ人の友人に聞いたという人によると「自分の住んでる地域では聞いたことが無い。ウクライナのどこかではそういう事もあるかもしれないが気にしている人に会ったことが無い」といった回答でした。

その他のウクライナ人も同様の回答をしている事から、ウクライナで鶴は特に不吉な鳥ではないようです。

ロシアの戦闘機にロシア語で「鶴」のニックネームで呼ばれているものがあるのですが同型機はウクライナ空軍も所有していました。

また、広島の折り鶴に願いを込めた「原爆の子の像」のエピソードは学校で習うのか彼の地では子供でも知っているそうで平和に願いを込めた物であることは伝わるようでした。

日本からの支援物資に折り鶴が一つ二つ入っていたら開けた人がほっこりするかもしれませんが、開けた段ボールにみっちり千羽鶴が入っていたら明日をも知れず食うや食わずの現地の人がどう思うか、少し想像してみればそもそもこんな話にはならなかったように思います。

因みに隣国ポーランドからウクライナを支援している日本人の方によると、避難者はいわゆる「難民キャンプ」に定住するのではなく現地の家庭に住まわせてもらう形で避難生活に入るため、決まった需要というのは無く、必要とされる物資が常に変わっているとの事でした。

また当然ですが現地では物流が殆ど機能しておらず、必要な物すら必要としている人に行きわたらない状況が続いています。

やはり、その時々の需要に合わせて使うことが出来る現金での支援が一番良いのではないか、との事でした。
Posted at 2022/04/21 06:42:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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