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2023年12月16日 イイね!

投資のススメ

今年も早いものであと数週間となりました。

安パイと言う事で選ばれたはずの岸田首相が自民党のスキャンダルなどもあり猛烈な批判に曝されており、下手を打ったら自民党が下野するような政権交代に繋がるかもしれないという状況です。

安倍元首相が暗殺されて清和会が党内で影響力を失い、政局になるかもしれないくらいは想像しましたが、政権を揺るがす事態に発展するとは思いませんでした。

ところで「増税メガネ」などとレッテル貼りをされ、批判され続けて来た当の岸田首相ですが、外交・安全保障すらも全く評価しない人であっても、日本国民であればすべて等しく恩恵がある政策が、来年2024年から始まる「新NISA」でしょう。

財務省の傀儡とまで言われた岸田首相が国民への実質的な減税政策を打ち出した当時は人気取りの観測気球やそれを口実にした新たな増税の理由付けだろうと思いましたが、しかし制度化され、点検する程にこれを利用しない手はないと思われました。

これまでのNISAは投資利益に対して一般NISAで年間120万円@5年(600万円)、つみたてNISAは40万円@20年(800万円)の非課税枠で併用不可と言う微妙な感じでした。

これが非課税枠が無期限になり生涯非課税枠が1800万円(成長投資枠1200万円)まで拡大され「老後2000万円問題」に符合するような設定になっています。

「老後は自力で何とかしろ」というメッセージと受け取った人も多いようですが、それでも20.315%の金融資産課税の恒久減税として機能するのですから使わない方が勿体無いのです。

自分は個別株の他に現行NISAの「つみたてNISA」を数年続けています。

それまでは投資すると資金を拘束されるのが嫌だったり、自力で稼げばいいので生活防衛資金(月の出費x6カ月)くらいあれば保険にも入っているしなんとかなると漠然と思って来ました。

いつ資産運用として投資をしなければと決意したかの切っ掛けははっきりと思い出せませんが親が病床に伏し、約二年の闘病生活の後、亡くなってその遺産を相続し生命保険の死亡保険金を受け取った事でいつでも仕事をリタイアできると意識し始めたのが始まりだったと思います。

このお金をあぶく銭として散在して綺麗さっぱり使い切る事は至極簡単な事でしたが、母親や、その母親が相続した財産を築いた大叔母が生涯を費やして貯めて来たお金ですから、これを減らしてはいけない物のように思われました。

それで投資の勉強を始めて、少しずつ株式を買い進めてきました。

2022年は米国市場が下落一辺倒で投資元本を割り込んで最大60%程度目減りしましたが、お陰で自分の投資スタイルは短期で売買を繰り返す「デイトレード」や「スイングトレード」、ましてや株価のチャートとにらめっこして反射神経で売買する「スキャルピング」ではなく投資期間を10年20年で考える長期投資であると認識でき、勉強賃となった含み損の利益確定は数万円で済みました。

軟調だった米国市場は予想したように2022年10月くらいから上昇反転の兆しを見せ、2023年には前年の弱気相場が嘘だったように上昇に転じました。

これまで保有銘柄を整理したりして、保有株式は全て含み益状態になり、自動車を買える程度の運用成績になっています。

来年からの新NISA制度では年間360万円まので投資枠がありますので、こちらの方にシフトすべく証券会社の買い付け設定などを来年用にし終えました。


さて、なぜ投資を勧めるのかについてですが、自分の同級生と飲み会をやっても、その中で投資をしているのは自分とその他1名のみと言う状況であったからです。

投資しない理由は不労所得である「あぶく銭」が気に入らないとか、良く知らないからとか、ギャンブルはしないとか、生活に余裕がないといった感じかと思います。

老後の面倒を自分で見られるのなら、或いは子供を大学を出してやる甲斐性があるのなら考え方は人それぞれですから好きにすればいいと思いますが、まずこれから大インフレ時代の到来が予見されています。

手元にある100万円の価値は来年はインフレ率分目減りして96万円分くらいになっていると言う事です。これが10年後、20年後にはどうでしょうか。

想像しにくければ、自分が20歳の時のコーヒー一杯の値段が幾らだったか思い出してみれば時間経過によって資産が目減りするという意味が分かります。

特に日本は「失われた30年」で預貯金の利子がほぼ0%でした。

デフレ時代には預貯金は確かに資産価値が保全されているとも言えるため、日本人の貯蓄好きは、ある意味では正しい選択でしたが、諸外国が全て高インフレになっており、資源の多くを輸入に頼る日本も物価高騰から逃れる事は出来ません。

年金は物価スライド、つまりインフレに追従する事になっていますが、その上昇率は決してインフレ率を上回る事はなく、これは実質的に受け取っている給付金が年々目減りするのと同義となります。

そして投資を勧めるもう一つの理由は人間は年を取る、と言う事です。

金が必要なら自分で稼ぎを増やせばいい、と若い頃は誰でも考えがちですが30歳、40歳と「節目」を迎えるごとに目に見えて体力の衰えを感じる人も多いでしょう。
50歳にもなれば、徹夜仕事や全国を飛び回ったりするような若い頃の働き方はもう出来ないと自覚するようになります。

更に定年退職した後であれば現役と同じ給与水準を維持するのは困難となりますしいつまで健康でいられるかも分かりません。

これが自分が働いて稼げる「人的資産」「資産収入」にシフトさせていかなければならないと思うもう一つの理由です。

投資によって自分が働かなくてもある程度の収入が入って来る状態を作っておくことが、遅くとも生活に余裕が出て来るリタイア目前の50歳頃には始める必要があります。

また自分がやっている「長期投資」では「複利」が重要になります。

これは100万円を5%の利息で運用したら105万円に増えます。翌年にはこの元本+利息の105万円を5%で運用する事になり110.25万円になります。翌年、さらにその翌年もこれを続けると100万円は14年で2倍の200万円になります。

マネー賢者は知っている? 72の法則とその応用

実際には株式市況は良い年もあれば悪い年もあるため元本割れになる事もありますが長期で運用すれば短期の乱高下は平均化されます。

難しい話は省きますが、世界の経済は好不況を繰り返しながら拡大するので平均すれば運用している資産は増える事になり、現金で保有すればその現金を手にした時の価値として置いて行かれ、実質的な価値は目減りする事になります。

自分の資産を目減りしないように、出来れば増えるようにしていく事が人生をみじめなものにしない為にも必要になるのではないかと思います。

資産運用の定番、資産家の不労所得の代表のような不動産収入ですが、初期費用が掛かる事と保全、修繕などの費用が掛かり続ける事、資産価値の上がり方が遅すぎる事などからプロ向きの方法であり、不動産を相続した、などの特殊な条件以外なら、100円といった小口でも始められる株式などが我々庶民にも向いています。


しかし何も知らないまま資産運用を始めてみても上手くいきません。
というか失敗する事が殆どでしょう。

自分は好きが高じて金融理論や投資分野である半導体についても勉強していますが、プロのファンドマネージャーであってもその9割は運用成績が市場平均以下になるという現実があります。

では損しかしないのか、と言う事になりそうですが世の中にはその「市場平均」そのものに投資する事が出来る仕組みがあります。

これは「インデックス」という種類に分類されるもので、市場の騰落に合致するように運用されている「ファンド」に投資するものです。
(指数(インデックス)に沿うように先物売買で調整されているマザーファンドに投資する金融商品も含む)

上場企業の株式を保有する「個別銘柄」は、その会社の業績が好調だったり制定された新規制に合致するとか買収されるなどの要因で株価が何倍にもなる事もありますが、逆に上場廃止で無価値になる危険もはらんでいます。

これは決算発表や財務諸表を読み込んでみても所詮は「予想」であり不確かなもので大企業なら絶対上場廃止にはならない、とは言えません。

「インデックス」は勝手に選定銘柄がルールに沿って自動的に入れ替えられるのでそういった労力に時間を割かれる事もないと言うのも利点となっています。

長期投資は時間による複利効果で増やすと言いましたが、長期のリターンを安定させるのに「分散」が有効であり、このインデックスは100とか3000とかいった企業群全体に投資しているのと同じような事になります。
(分散効果は50より増やしてもそれほど変わらなくなると言われています)

月々定額を買い付ける「積み立て」も、時間分散効果を期待できるものであり、そういった事を勘案すれば、来年から始まる新NISAはかなりそれに適した制度であると分かります。

投資には勉強が必要と言いましたが、多くの人は株式投資すれば数年で二倍にも三倍にもなると期待してしまいますが、ここまで読んだ方ならそんな簡単な世界ではないのだろうと予想されると思います。

投資本を何冊も読むよりも千円程度の少額で実際に買い付けてみて、市場の値動き(ボラティリティ)や市場参加者である他の投資家の心理といったものを体感しておかないと、いきなり360万円を投じたところで「勉強賃」に消える可能性もあると言う事で、投資を始めてみようと言う人には、ここには書ききれない重要なエッセンスがいくらでもありますので、まず色々調べてみて納得してから少額で市場に参加して経験を積む事をオススメするものです。
Posted at 2023/12/16 20:13:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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