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2022年08月29日 イイね!

「正しさ」の商人 情報災害を広める風評加害者は誰か 林智裕 (著)

「正しさ」の商人 情報災害を広める風評加害者は誰か 林智裕 (著)福島県在住の筆者が福島第一原子力発電所の原子力災害を巡り繰り返された「風評被害」が広がる仕組みを解き明かし、またその風評被害を記録した一冊。

原発事故の話はもうウンザリ、被災者の話は聞きたくもないという向きも多いと思いますが、どのようにして風評被害が広がっていくのかは共通の構造があるように感じられます。

第一章では新型コロナウイルスや子宮頸がんワクチン、福島第一原子力発電所の原子力災害などで見られたデマが拡散されていった経緯を可視化しています。

一部の活動家やSNSによってデマが提起され、またそれに呼応するメディアが事実関係を確認しなかったり、一部のみを切り取ったり、違う解釈でミスリードを誘う事によってデマを刷り込む構図が繰り返されてきました。

これは最近よく見られるものですが、関東大震災の際にも結局は同じようにして数々のデマが生み出されたのは周知の事でしょう。

関東大震災を経験した社会学者 清水幾太郎が当時の流言を分析し

流言蜚語が生まれるためには、何かが与えられていなければならぬ。しかしすべてが与えられていてはならないのである。

としています。

以前にも紹介したオルポートのデマの流布量Rは

R=I(内容の重要性)xA(内容の曖昧さ)

がここでも登場します。

「人類を陰で支配する悪の宇宙人に対抗するためにプーチンが立ち上がって戦っている。バイデンは悪の手先で安倍元首相もCIAによって暗殺された」

とかこういった荒唐無稽と思える話も、人々が抱く政府不信や自身の生活困窮などを切り口にして、AならBだ。だからB=Cになる、といった飛躍をしてしまいます。

新型コロナウイルスワクチンも反対したい一心で「あんなものは効果が無い」「コロナは風邪」といったかと思えば「ワクチンを打つとコロナを寫される」といってみたり支離滅裂ですがその都度都合が良い統計などを見つけて来ては正当性を装おうとしたりします。

マックス・ウェーバーは「脱魔術化」を果たした現代社会では人々は「人知を超えた加護」という拠り所を失った不安から新たな拠り所を求め「再魔術化」を求める流れであると言っている部分に、昨今SNSで広がる「陰謀論」で科学や統計といった近代的な裏付けを易々と飛び越える「反知性主義」に通じるものを感じます。

第二章以降は福島第一原子力災害に係る「風評被害」の実態を克明に追跡し記述されています。

被災者や自主避難者といっても立場や意見は様々なので筆者の見解が全て「福島の被災者」を代表するものではないにせよ、報じられない地元の声を伝え記録する資料となっています。

それぞれの詳細は割愛しますが、原子力災害に対する偏見などは、その殆どが科学的に否定されたり証明されていない類のデマ、フェイクニュースであり、そこにメディアがいかに関わっているか、またデマを拡散したい人の思惑もあります。

例えば、「福島の原発事故で1600人が死んだんですよ」といって選挙活動をした某党がありました。
これは福島県から自主避難したりして避難生活中に亡くなった1600人余りの事を言っているようですが、反原発の流れで聞くと放射能で1600人も死んでるんだ、と思い込んでしまいます。

もちろん原発放射能漏れによる急性放射線障害や後遺症で亡くなったとされる方は一人も確認されていませんし、福島県民で重篤な被爆をして健康被害が出ているという報告もありません。

「放射能は怖い」という人々の不安感を煽り、騒ぎになる程に支持に結び付けたい思惑がこういった事実に寄らない選挙活動にはあるのでしょう。

子供に甲状腺がんが確認された、という新聞報道も有意な偏りではなくたまたまた甲状腺がんと診断された子供が福島の避難生活者だったという話で、チェルノブイリのような健康被害は出ていない、としています。

グルメ漫画の主人公が福島県を訪れ不意に鼻血を出すシーンがあり、なんとなく放射線障害のような印象を与えるシーンがあり話題になりました。
批判を受けた漫画の作者は「私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない」と言っていますが、急性放射線障害で出血するようならそれは致死量の放射線を浴びた状態であるという事で主人公一行は近日中に死ななくてはなりません。
つまり鼻血は放射線とは関係が無く、たまたま鼻血が出たか非日常の興奮状態などの別の理由であろうと推測できるものです。

冷却水処理水を「汚染水」と言い続ける某党や新聞メディアは、要は反政府運動の一環として福島は放射能汚染されており、これは政府の責任だといういうように煽りたいのだろうという党派性の話になっています。

またSNSなどで無数に繰り返される福島県への差別的発言も、科学的な見地からではなく「穢れ」の精神論から排除の論理が働いていると分析しています。

これでは地元が人も物も放射線検査して基準値以下になっていますと情報発信しても「いや、被災地のものだから駄目だ」という平行線が続くことになります。

デマに対して正しい情報を発信しても効果が限定的であり、デマ対策には積極的なデマへの反論が有効であるとしています。

ところが行政は、HPにデータを載せるなどはしていても、デマを執拗に発信している個人や団体への対策は行っておらず、これが相手に活動の「お墨付き」を与える結果となっているようです。

福島の被災者の話と思うと興味を失うかもしれませんが、これはある日突然誰の身の上にでも降って掛かる可能性がある話です。

もし誹謗中傷される側になった時、攻撃者の手段を知り身を守る方法、対抗する方法は「ネットリテラシー」と言われる情報社社会での必要スキルではありますが、ネット世代も含めて、あくまで自分の身の上に起こるまでは具体的に「風評加害者」について考えられないものなのかもしれません。
Posted at 2022/08/29 15:30:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年08月26日 イイね!

Teslaの先進性とは?

日本の自動車メーカーからSiCパワー半導体などEVの基幹となる技術者が中国企業などに転職しているというニュースを目にしました。

例によって好待遇を条件に引き抜きが横行している様子です。
結局、技術を伝授したら用済みと見做されて退職させられるのは半導体産業など他の業種でも繰り返されてきた光景ですが、どうも日本の自動車メーカー内ではEVは花形ではなく、これらの開発に携わっていると冷遇の憂き目にあっているという事も一因となっているようです。

EVへのパラダイムシフトが起きた場合、国内メーカーに踏みとどまっていれば持て囃される時代が来るかもしれないのですが、それを待ってはいられないという人も多い様子。

エネルギーの貯蔵方法としては化石燃料は優れており、またその観点からは電気社会というよりも水素社会こそ目指すべきではないかとも思いますが、変化するエネルギー問題もありEVへのシフトが起きるのか将来を的確に見通せる人は誰も居ないにも関わらず前のめり気味でTeslaが高く評価されている事は周知の事実です。

実社会への貢献度でいえば既存の大メーカーの方が大きいにもかかわらず生産台数がトヨタの1/8ほどのTeslaの時価総額はトヨタの3倍にもなっています。

これは投機で過熱気味に資金が集まっているマネーゲームの側面も否めませんが、株式を長期保有している株主が多い事も事実でしょう。

配当金利回りが0%のTeslaの株を保有し続けるという事は、その可能性を信じているという人が多いという事になります。

Teslaは配当金を出さない分、設備投資しており巨大工場にギガプレスという大型鋳造機で80程のパーツを3つ程度にしてしまうなど製造工程でも変革をもたらしつつあります。

しかしこれは事故の際、交換部品が高額になる、或いは修理が不能で廃車になる可能性が高まる事になります。

またサスペンションのジョイント部分が割れて走行不能になる事例が世界各地で報告されており、また緊急時にドアを開けるボタンが車内に隠されているなど安全性に対する配慮に疑問を感じますし、重大事案でなくても塗装の不具合やパーツの合わせがズレが大きいなど既存の自動車メーカーに対してモノ作りの面では今一つ及ばない印象です。

塗装はともかく、走行に関わらるパーツの破損などはあってはならない不具合ですがTeslaのような企業は市場に出て判明した不具合は後でアップデートすればよいと考えているようです。

またCEOのイーロン・マスク氏は型破りな言動で企業価値に変動を与える程のインパクトを持っています。

従来のビジネスから嫌煙されがちなこの企業はどこに魅力があるのでしょうか。

コンシューマーレポートというユーザー評価を取りまとめた2021年のランキングではTeslaのモデル3がユーザー満足度で1位、モデルSが3位となっています。

この差はどこから来るかと言えば、ユーザーエクスペリエンスによる満足感であろうと思われます。

日本のユーザーならモーターの出力はどれくらいで航続距離はどれくらいになるのか、あとは駐車場に入る都合で寸法が重視されますが、Tesla車のオーナーはそういう事は気にしないでしょう。

EV特有のトルクフルな加速感などはよく言われるところですが「使い勝手」を評価する声は異口同音といった感じです。

Tesla車はインパネの機能がダッシュボード中央のタッチパネルと連携したスマホで殆ど賄っており操作が可能です。


これが「走る情報端末」などと揶揄される由縁でもありますが、戸惑いから慣れてしまうとこれが便利でそれ以前の車には戻れない、というユーザーの声も聞きます。

確かに日本車を始め、従来の自動車メーカーは機能拡張する度に画面やボタンを増やして来ました。


物理的なボタンやダイヤルは走行中に手探りでも操作できるものですが中には一生使わない操作ボタンもあるでしょう。

Tesla車ではアップデートで使用されていない機能が削除されたり、また機能が拡張されるなど、それこそスマホ感覚になるようです。

駐車中はスマホと連携して防犯カメラ代わりになったり、ガジェット好きには新しいオモチャともいえる物を提供しており、これがユーザー満足度に繋がっているのでしょう。

サイバートラックでは、同じくマスク氏がCEOを務めるスペースX社の低軌道通信衛星コンステレーション「スターリンク」が利用できるオプションを用意するとの事。


「スターリンク」は従来の静止衛星軌道よりも低い軌道に数千から将来的には数万基の小型通信衛星を投入する事で全地球での低遅延の通信を提供しており、ウクライナ防衛戦争でも前線の兵士に通信網を提供しており、「自由主義の象徴」とまで言われるほど場所を選ばない通信を可能にしている通信サービスです。

もっともこれらの機能はなにもEVでなくても実現は可能ですが、モビリティーとしてではなく新しいユーザーエクスペリエンスを提供するプラットフォームとしての価値は「部分改良が得意」と言われる日本メーカーは真似できない部分かもしれません。


EVが普及し社会的に貢献するには日本では市場の熟成を待つ必要があり、使われていないEVを蓄電池にして電力の安定化を図るV2Hなども普及には時間がかかるでしょう。

一方でTeslaは「ソーラールーフ」や「パワーウォール」といったライフスタイルの提案も行っています。


日本では充電インフラの整備も遅れている事からEVへのシフトは欧米や中国よりも時間がかかると見られますが、そこには成熟した自動車産業を要しているという事が最も大きな「参入障壁」となるのかもしれません。

欧州やアメリカの一部の州ではHVも販売禁止となるのがあと8年後に迫ってきています。

日本が世界に通用する「モノ作り立国」から凋落しないためには何をすべきで何をすべきでないのか選択に残された時間はあまり残されていません。
Posted at 2022/08/26 17:13:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年08月18日 イイね!

史的システムとしての資本主義 イマニュエル・ウォーラーステイン(著)、川北 稔 (翻訳)

史的システムとしての資本主義 イマニュエル・ウォーラーステイン(著)、川北 稔 (翻訳)何処かのお勧め候補に出て来たのでタイトル買いした本。

「世界システム論」など巨視的な社会哲学者の文庫再販本という事で興味はあったのですが、読み始めるとこれが詰まらない。

海外の翻訳本にありがちな翻訳者の認識不足やニュアンスのズレというフラストレーションでもない、頭の固い教え下手な教授の講義に出ているようなそんな退屈さなのです。

例えば「このような例は歴史上何度も繰り返されて来た」といったようにしてほったらかし。
え?その具体例は?と置いてきぼりにされます。ひょっとしたら知的レベルが高くて「あぁ〇〇〇文明と△△国家のことか」と分かる位だと楽しく読み進める事ができるのかもしれませんが、その入眠効果はすさまじく2ページ目くらいまでには眠気に襲われ5ページ読むのも苦痛で一日10ページずつくらいしか読み進める事が出来ませんでした。

読みたい本も溜まってるし困ったな、と思っていたのですが、どうしてこんなに詰まらないのか読みながら考えるうちに、著者の主張に同意できない事が多々ある事に気が付きました。

今風に言えば
「それってアナタの感想ですよね?」
「エビデンス示してもらっていいですか?」

といったところ。ひょっとしたらジェネレーションギャップと言うか掛かれたのが37年前なので時代に合わなくなっているのかもしれません。

このまま積ん読するのもシャクなので「それはおかしい」といちいち反発しながら読むと20~40ページくらいは読めるようになりました。

資本主義は資本蓄積の効率化のために一見して労働者階級というヒエラルキーを固定化したように見えても、実はその階級は様々な構成の集団が入れ替わる流動性を確保するものであると定義しています。

また、資産階級にすれば賃金を低く抑えられる家内制手工業のような旧来の生産性の低い市場での売買などの「商品化」に留める方が「賃金」を低く抑える事が出来るが、都市に集まった労働者階級が階層化を求めた事で賃金体系が確立されて生産性が向上し、あらゆるものが「商品化」されるにつれ賃金上昇を招いた、これが資本主義の始まりであるとしています。

「人種差別」もこのヒエラルキーの固定化を自ら求めたもので、伝統だとか民族というものもに頼る団結はロクな物ではない、と断じています。

一見すると誤魔化されそうですが、技術の進歩、つまり作業や経済の効率化という視点が欠落しているように感じました。

つまり100年前の石炭を焚いていた頃に比べれば現代ははるかに高度な産品を生産し、生活の質も大きく向上しているハズです。

ところが著者はこのような恩恵にあずかっているのは人口の15%程度でそれ以外の85%の人々は搾取構造の底辺におり、格差は拡大する一方で、資本主義は限界を迎えているという事です。

しかし、これも人口爆発とそれを支える技術についての観点が足りないと思います。
例えば、現代の世界人口70億人を養っているのは化学肥料や農薬などによる穀物収穫量の増加があります。
これは空気中の窒素固定を実現したハーバー・ボッシュ法などの革命的な技術の社会実装によってかつては不可能だったよりもはるかに多くの人口を養っています。
また草原のマサイ族も各自が携帯電話を駆使して、かつては一日掛かりだったような隣人とのコミュニケーションを数分で成し遂げ情報の距離的な制約を無くした点も技術、つまり資本蓄積の恩恵と言えるはずです。

この「つまらん」という感想はこのような理想主義一辺倒から来るのだろうと思います。

ただし、面白い記述もありました。

我々は資本主義vs共産主義といったような対立構図の中で生きてきました。

しかし著者は共産主義というのも資本主義に内包されるものであり、本質は同じであると見做しています。

このため封建制度をブルジョワ革命が終わらせたように資本主義を無産階級のプロレタリアート革命で終わらせる事は出来ないとしています。

たしかに共産主義革命、あるいは社会主義革命を成し遂げた国は革命政権はそれまでの権力機構に取って代わっただけでそれ以前より良くなっているのか疑問であり21世紀までに多くの共産主義国、社会主義国が何らかの形で資本主義体制に取り込まれています。

また世界同時革命が起きない理由についても、革命家という特権階級は自分で物を考えないでいるルサンチマンを抱えた不満層しか取り込めないため、権力構造の劣化も是正されないと見ているようです。

ここら辺については常々自分が考えて来た事を論理的に裏付けているような気がします。

そして終焉を迎えつつある資本主義の次に来るものがどういう政治体制になるかは想像もつかない、としている部分も問題があると感じます。

著者は三つの将来像を描いています。

一つは集団が資本主義と言う世界ルールを無視する強権国家の台頭。
もう一つは軍事大国の台頭。
そしてボートピープルに代表される移民、棄民の時代。

この本が著された時は北半球の先進国と南半球におおい後進国の対立である「南北問題」がクローズアップされていた時代であり、正確に現代を予見することは難しい、というか誰も想像しえない時代に突入しているでしょう。

著者が示した三つの将来像は、それぞれ現在に当てはめると、世界ルールに従わない国はアメリカの弱体化などによってロシアなどの傍若無人な振る舞いに見る事が出来ます。

また、軍事大国としては大国に成長した中国がアメリカに対抗する野心を露にして周辺地域を不安定化させています。

移民の問題は筆者が欧州、北米、日本がその舞台になる兆しがあるとしていました。
確かに欧州やアメリカは不法移民の流入とそれを拡大したい左派勢力の対応に苦しんでいますし単一民族と言われる日本も実は世界第4位の移民受け入れ大国になっています。

しかし、資本主義の終焉や新しい世界システムの兆しは感じる事がありません。

それは資本主義が常に変質して自らを改良する人類が構築した最先端のシステムであるからなのかもしれません。
Posted at 2022/08/18 20:46:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年08月16日 イイね!

気仙沼行 お盆 夏支度と冬の準備

お盆休みは東京はコロナ禍は感染増加が頭打ち傾向になってきていましたが全国的には予断を許さない状況の中、気仙沼の方に行っていました。

職場がコロナ休業のため、暦よりも一日早い8月9日に東京を出発します。

普通のウィークデイの帰宅ラッシュの中、出発します。


高速の方は普段よりは空いている感じでした。

気温は21~28度。
燃費は久しぶりの出撃となり、都内を用事で走っていた後の参考値で22.0km/L


今回は直前に12カ月点検の為、純正ホイールのスタッドレスタイヤに戻したまま、またフロントリップも取り外した状態でした。

気仙沼も夜とはいえまだ昼間の蒸し暑さが残っています。



翌10日、水曜日。
台風の発生が予報されていたため、その前に屋外の作業をしておきます。

前回帰省時に剪定してからまた伸びて来ている庭木の剪定。


隣家からクレームが来る方。


陽当たりの良い道路側がどうしても伸びていきます。

以前は隣家の人が勝手に上部を切り落としていたため、樹形が変になっていたのを間引き剪定などでだいぶ枝ぶりがマシにまってきました。

高さのある枝を切り落として、残したい枝を中心にして余分な枝を落として形を整えます。


ちょっと悩んでいるのがコニファー。
最初は一番小さかったので放置していたら、いつの間にか大きくなって当たらないように車を止めるとだんだん道路側にはみ出すようになってきました。


外は綺麗ですが中は蒸れて枯れているため、下手に刈り込むと枯れ木の様になってしまうため、前から思案していました。

今回は花を付けているようなので、とりあえず今回も放置。


お盆の花やお供え物を買いに出るついでにお墓の掃除をしておきます。
気仙沼から東京に持って行って使っているクールシーツを持って来るのを忘れたため、結局、気仙沼滞在用に敷き掛け枕カバーを購入。
この季節しか使わないものの、睡眠の質には代え難く。


翌11日、木曜日。

今日は台所の水道管の保温材を巻きなおします。
外にある配管の内、保温材を巻きなさずに残っていた箇所です。
これまで成長した庭木が邪魔で作業できなかったのですが、前回の剪定で裏側にも大分スペースが出来たのでようやく取り掛かれます。

台所の蛇口は水とお湯の二系統ですが、壁の外にあるのは一本なので、おそらくボイラーからの来るお湯系統を増設したのでしょう。


どれくらい経っているのか分かりませんが、保温材が劣化して結構スカスカな感じがしますので新しいものに交換します。

まず地面に埋まっている所まで掘って古い保温材を外します。


銅菅でしたので錆とは無縁かもしれません。

大きめの保温材だったので配管と隙間が出来ますので汎用の保温材を巻き付け隙間を埋めます。


当初の計画ではここに電熱線を巻き付ける予定でしたが、途中部分が地面に埋め込まれておりボイラーの手前側は別途やってある事から、今回は大掛かりな電熱線は行わず様子見とします。

去年~一昨年の厳寒が異例なのか、それとも恒常的に厳しく冷え込むなら表の配管全てに凍結防止の電熱線を巻き付ける必要があります。

発泡スチロールの保温材を被せます。


後はテーピング。


普通は黒のテープなのですが、黒だと日光を吸収して劣化するのでは?と白い物にしています。はたしてどうかな。

同じ部材なので足洗い場の方も交換します。


こちらは購入直後に施工したのですが、発砲スチロールが収縮してきています。
今回台所に用いたものがワンサイズ太いので、こちらに交換します。

表層のテーピングは伸縮性がありました。ひょっとしたら一回巻きなおしているかも。

スチロール材を外すと日光に当たる側が委縮して痩せています。


こちらも壁際なのでテーピングが難しく何回かやり直しました。


駐車場側の庭木。


こっちが二階のひさしを超えて育ってしまったため、親戚に上部を切り落としてもらい、高さに合わせて強剪定したものでした。

以前はカーポートの柱を超える枝ぶりでしたが、今はクルマを停めて乗り降りするスペースはあります。

しかしかなりの強剪定をしたため枝ぶりが荒ぶっていて、今の段階で整理するのは難しい印象でしたので、今年伸びた高さの出ている枝を切り落とし、残したい枝をどう残すか検討しながら間引いておく程度にします。

気温はともかく、湿度のせいで滝のような汗。

取り合えず、仏壇にお供え。位牌は持って来るのを忘れてしまいました。


たたみや板の間の雑巾がけをして汗だくに。

月は出ていても台風の接近で雲が取れません。



翌12日、金曜日。
破れた網戸の張替えをします。
これは保温材を巻きなおした上の台所の窓用で、元々経年劣化していた所に伸びた枝などで破れが出来ていました。

これも枝を払ったので張替えにこぎつけました。


網戸の張替え自体は何度もやっているので残してある部材だけでできそうですが、以前の住人が目張りの為かテープで張り付けていたため、粘着成分が残ってベタベタします。

東京には綺麗に落とせる溶剤もあるのですが生憎手元にないので、手指消毒用のアルコールでべたつかない程度までこそぎ落としました。

張替えは一辺ずつ決めるというよりは各辺を仮で固定ゴムを押し込んでおき、最終的に本固定するとピンと張ってシワが綺麗になるのですが、とにかく屋内だと風が無いので今しがた自分が座っていた形状に濡れているくらい大量の汗をかきますので休み休み作業してて二枚張り替えるのに二時間以上掛かってしまいました。


やはりこういう作業は夏以外が良いのでしょう。


翌13日、土曜日。
どうも気仙沼には台風は直撃しないようなので、お墓参りを済ませてしまいます。

今回は買い物の道順を考えて親戚の方から。


普段は自分が一番乗りで軽く掃除などもやるのですが、台風の様子見をしている間に従兄が来て済ませているようでしたので花を供えて線香をあげるだけ。

同じ寺の「本家」


こちらはまだのようでしたが軽くふいた程度で綺麗になったので花を供えて線香をあげて母の方の寺に移動します。


フィット君のリアが下がり過ぎているため、気仙沼に置いている純正スプリングを持ち帰るのも今回の帰省の目的の一つです。



どうも売っている花の中のチョイスだと毎回微妙な感じになるのですが、注文で作ってもらうのは法事のスペシャル感があって良いかな、と。

夜はやはり雲が広がっています。この後台風に刺激されて大雨となります。



翌14日、日曜日。
どうも天気がはっきりしないので屋内作業。

トイレの照明スイッチをセンサースイッチに交換するため、線材なども買い込んであります。

現状は人感センサー付きLED電球にしてあり、トイレに入ると勝手に電気が付くスグレモノなのですが、点灯時間の設定が出来ないため、少し長くトイレに籠っていると照明が消えてしまうのと客人がトイレを使う時、分からないためドア横のスイッチを弄ってオフにしてから入る為、電気がつかないと言われるため、壁スイッチそのものを人感センサーにしようというものです。

しかし、どうも現状の配線が分からなかったので中断していました。

今回もしばらくたっていたため、スイッチを観察するところから再開します。


二個のスイッチングに対応している配線で勘違いしていましたが、このスイッチで制御している器具は現状ではトイレの照明のみ、つまり照明の配線の片側に割り込ませているスイッチという事です。

今回交換したいセンサースイッチは


センサーユニットに常時電源が必要なため「電源1」と「電源2」は必ず必要になります。

つまり現状の配線だけでは足りないのでどこからか引き込む必要がありそうです。

裏側の洗面台のコンセントなどから調達できそうですが、けっこうな電気工事になってしまうため、今回は照明器具を交換するだけにします。

これまでのものはカバーが欠落していましたので一式交換。


しかしソケットサイズが違うというミスで人感LED電球は使えなくなってしまいました。

廊下とか風呂場とかどこかには使えるかも。


翌15日、月曜日。
終戦の日です。

この日はようやく完全オフ。
昼間から東京から持参したゲームをやったり本を読んだり。

と言いつつ、サッシの壊れた交換部品があるのでは?と気仙沼中のホムセン巡り。
窓の内側の曇りが気になって窓ガラス掃除を始めて結局汗だくに。


翌16日、火曜日。
職場の夏季休業も本日が最終日なので東京に戻ります。

休みの期間フルで気仙沼に滞在していたのって上京してから初めてかも?ちょっと記憶にありません。

もっとも、普段は有休で埋めて11連休とかザラだったのですが、今年は遅れている前工程が休日返上?で休み明けから引き継いで作業開始しないといけないような雰囲気のため、なるべく東京から離れていたかった訳で。

もっとも、オフィスも手じまいしてリモート体制を目指すという事で勤務地と言うか居住地は関係なくなれば気仙沼のこの家で仕事してても変わりないのでは?と庭の草むしりをしながら思ったり。

この家なら普通車二台は置ける訳だし。

夕方の渋滞に捕まらないように午前中に出発します。

その途中、イオンで昼食と東京に戻っての食材を買い込みます。
その程度なら道中のコンビニや道の駅、SAでもいいのですが、宮城県の方がお米が安いので来るたびに10キロ買って帰っている都合もあります。

イオンを9時頃出発。

そのまま三陸道から常磐道なら道すがらなのですが、少々遠回りしていつもの東北道コースに修正します。


途中、岩手県で大雨による警戒水位を超えた北上川を越えます。


混雑でペースが落ちる事はありましたがほぼ渋滞らしい渋滞はありませんでした。


今回、満タンから針が動いたのは240kmを過ぎた地点で過去最長を記録しました。やはりフロントリップがエアダムでかなり空気抵抗が増していたようです。


それほど飛ばす訳ではないので風切り音の位置が変わったのが分かる以外は微妙と言うところか。

ちなみにその地点での燃費は21.5km/Lと突出して良い方ではありませんでした。


15時半頃では外環は普通でした。


高速燃費は22.7km/L、外気温24~34℃でした。


リフレッシュと言うよりは墓参りや布団干しといった労働で汗だくだった記憶しかない今年のお盆休みでした。
Posted at 2022/08/16 20:30:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2022年08月15日 イイね!

終戦の日

今日は先の大戦で日本が敗北した終戦の日です。

言葉尻を捉えて「終戦だから敗戦していない」と言ってみたところで連合国に降伏した事に変わりなく、その点を争ってもあまり意味はありません。

今年はロシアのウクライナ侵攻もあって、より一層、戦争と言うものが身近に感じられました。

この21世紀に過去の最大版図を取り戻すという大義で隣国に攻め入るなど少し前には第三世界の出来事に思えましたが、今や日本の隣国がその暴挙を行っている事実に愕然とします。

戦後日本はこれまで他国と交戦することなく過ごしてきました。

ある人は憲法9条の賜物と言い、ある人は日米同盟による抑止力であったと言います。

どちらの側面もありましたが、米ソ冷戦が終了して新なパワーゲームが始まった現在において、日本が不戦を貫き通すためにはどうしたらよいか。

これまでのように憲法9条を掲げていたとしても、隣国の気分一つで戦争に巻き込まれる事実をウクライナに見ました。

護憲派はそうさせないためにも隣国には妥協し続ければよいと言いますが、尖閣や竹島に手を掛ける隣国に妥協したところで、次は壱岐だ、沖縄だ、北海道だと際限なく領土を切り取られる上、平和が保たれる保証はどこにもない状態が続きます。

基本的には自国の安全保障は他国の意思決定にゆだねるのではなく、自国が守るべきもので、そこには相応のコストが必要になります。

それは国によっては軍事費であり、また兵士の生命かもしれません。

しかし、他国の挑戦を毅然として撥ね退けると言う国にあえて侵略しようという国は余程酷いと言わざるを得ません。

こういった国がある限り、相手にもコストを強いるというのが防衛の基本的な考え方です。

台湾はもし侵略された場合、防戦すると同時に侵略国を弾道ミサイルや巡航ミサイルで報復攻撃を実施るという戦略をとっています。

例えばもし台湾がいかなる状況でも交戦しないし侵略されたら降伏すると宣言していた場合、台湾を欲する国は台北や主要空港に空挺部隊を送り込めば台湾を掌握する事は可能でしょう。

確かにそこでの戦闘による死者は発生しないことになりますが、その後の占領政策がどういったものになるか、は中国のチベットやモンゴルにおける「再教育」と言う名の民族浄化、また香港の民主化弾圧といった事が占領台湾でも起こり、そこではどれくらいの人命が失われるか分かりません。

それをいうとナチスドイツの侵略をすんなり受け入れたノルウェーは死者が出ない占領だったと言われるでしょうが、実際はレジスタンスの摘発やユダヤ人に対するホロコーストなどを黙認したものであり、人道的見地から、それを理想として掲げてはいけないと思われます。

ペロシ米下院議長の訪台で一気にヒートアップした中国の台湾侵略の野心は、まだ演習というプレッシャーで台湾人の心をへし折ろうという段階ですが、過去には演習を皮切りにした軍事侵攻の例はナチスドイツやロシアのウクライナ侵攻など、いくらでも例に挙げられます。

これらは演習を口実に軍を配備し、空域や海域を封鎖し、油断している相手国に一気呵成に雪崩れ込む常套手段でもあります。

したがって今後中国は台湾を封鎖するような軍事演習やパトロールを常態化させると見られます。

国際海峡である台湾海峡についても中国はこれを認めないと宣言しており、日本の物資やエネルギー輸入の生命線であるシーレーンが脅かされる形になっています。

先の大戦でも、アメリカなどの日本に対する禁輸政策が日本を追い詰め開戦の流れが決定的になったように、中国の行動は戦争を見据えた危険なものであると認識されるべきです。

日本は日本国憲法で国際問題の解決に軍事力を行使しないと宣言している以上、これを止める確実な手立てはありません。

以上、現在の日本の制約下では日本と事を構えるのはコストが掛かり、割に合わないと思わせることくらいでしょう。

日本が敵基地攻撃能力を持つべきか否かという議論も、相手国が嫌がるのであればそれは有効性が認められることになります。

技術論で言えば、中距離ミサイルによる報復攻撃が挙げられます。

現在、中国、ロシア、北朝鮮、そして韓国や台湾もこれらの中距離ミサイルに準ずるミサイルを保有しており、アメリカはINF条約による地上配備の中距離ミサイル削減以降は潜水艦と爆撃機から投射される中距離ミサイルに依存し、これに該当するミサイルの開発段階で戦力としては劣っています。

中距離ミサイルは弾道ミサイルの場合、発射から着弾まで10~15分程度という速さ故に脅威度が高く、近年は単なる弾道ではなく、大気上層を高速滑空したり、軌道を変則的に変えて迎撃を困難にする技術を獲得している国が増えてきています。

よく誤解されがちなのは日本の敵基地攻撃能力は敵国のミサイル攻撃力を狙う物ではありません。これはアメリカ軍のイラク侵攻やロシアのウクライナ侵攻でも移動式のミサイル発射装置を探知、撃破する事が殆ど成功していない事から現実性に乏しいばかりか反撃を招くことになります。

高度な防空でこの攻撃を阻止しつつ、敵の重要拠点を破壊する事が主要な目的となり、ハイレベルでの米軍との共同作戦になるため現在の憲法、及び自衛隊法で可能なのかは議論され、法整備される必要があります。

このように自国への攻撃力を有した日本は単独でも攻撃するのにはコストが掛かる事が予想されますが、更にはアジア版NATOのような防衛機構の枠組みがあれば、日本周辺の加盟国に対する攻撃の対価は格段に大きくなり、攻撃を躊躇させるだけの実効性の確度を高めることが期待されます。

これはおそらく安全保障コミュニティの示す方向性であろうと思います。

今後、日本が戦禍に晒される事がないように平和の対価としてどれくらい負担する覚悟があるのか、そんな事が問われる終戦の日であったと思います。
Posted at 2022/08/15 18:11:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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