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2016年01月21日

零戦、再び日本の空に 「先人の技術みて」27日に鹿屋で展示飛行

今年は年頭からあまりぱっとしないニュースばかりでしたが、ここにきて心躍るようなニュース記事をヤフー!のトピックスに見出した人もいたのではないでしょうか。

零戦、再び日本の空に 「先人の技術みて」27日に鹿屋で展示飛行
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160121-00000015-san-l46

零戦里帰りプロジェクトの個体ですね。
そう、プロジェクトの募金とか募ってたんだけどすっかり失念していました。

いわゆる”ゼロ戦”は日本が太平洋戦争敗戦までに一万機以上を生産した傑作戦闘機でしたが、現在飛行可能なものは世界でも数えるほどしか残されておりません。

有名なのは、唯一オリジナルの栄エンジンで飛行可能なPLANES OF FAMEの零戦52型で、これは2014年に里帰りした時、所沢の航空記念公園までエンジン始動式を見に行き、ハーレーダビッドソンのようなドロッドロッというエンジン音を堪能してきましたが、これま国内には飛行可能な状態で保存された個体というのは存在しませんでした。

もっとも日本人はこういうものの保存に関心が無いのか、せっかくアメリカから飛行可能な四式戦闘機”疾風”を返還されたのに輸送に邪魔だからと主翼をぶった切ったために、もう二度と飛べなくなってしまい、また日本各地に点在する大戦機も多くが屋外に雨ざらしで置いてあり、朽ち果てるのをまっているような状態です。

アメリカやイギリスは戦勝国だけあって大戦機をイベントで飛ばしたりしている他、エアレースなんかも行われていて日本のクラシックカー的な扱われ方をしています。

もっとも単に戦勝国だから良い状態で多く残っていたというだけではなく、ボランティアが手弁当で復元、保存、維持しており、また航空ショーでは維持のための募金などによってこれらの機体は今でも当時の姿を我々に見せてくれているわけです。

日本でこういうのをやったらうるさい市民団体が軍国主義の復活だとか右傾化だとか騒ぐのでしょうけど、復元ゼロ戦が飛んだら若い人たちに召集令状が届くなんて発想自体、今の日本では時代錯誤すぎて笑っちゃいます。

自分の国の歴史を知り、郷土に愛着を持つのがなんで軍国主義なのかさっぱりわかりませんが、別にこのゼロ戦を持ち込んだオーナーだって、もう一度戦争をして勝ちましょう!なんて言っている訳ではないでしょう。

日本がゼロ戦を開発したのは太平洋戦争前、日中戦争中でしたが、当時の航空技術というのはまだまだ発展途上機で最先端はイギリスやドイツ、イタリアなどのヨーロッパであり、あのアメリカすらも航空機の設計に関してはまだ二流国扱いでした。

そんな状況ですから外国から飛行機を輸入してコピーするのがやっとと思われていた日本が世界でも最高水準の戦闘機を生み出したという事はにわかには信じられない偉業でした。

しかし、それは出現当時は最高水準であっても、第一次世界大戦で大消耗戦を経験したヨーロッパでは戦闘機が巴戦を演じるドッグファイトスタイルは見切られてていて、優位な位置から一方的に反復攻撃を繰り返す一撃離脱戦法が主流であり、ドッグファイターとして登場したゼロ戦は、島国ということもあって、他国とは違う運用を強いられ、太平洋戦争緒戦こそ華々しい活躍をしましたが、結果として多くが撃墜されてしまいました。

そいう事をこの復元機体が飛ぶことで、多くの人が知ってくれれば、と思います。

なにより武装を降ろしたゼロ戦というのは恐ろしく軽快でヒラヒラ舞うように飛ぶと言います。

是非とも日本全国を飛び回ってその雄姿を見せてほしいものだと思います。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2016/01/21 13:00:25

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この記事へのコメント

2016年1月21日 20:42
quadrifogliospa様

こんばんは。

ゼロ戦の優位は開戦前後のほんの短い時間ですよね。
戦闘機というより、アクロバット飛行向きの機体だった様です。

優位性をほとんど失って以降も引退を許されず敗戦まで絶望的な戦いを余儀なくされたスター選手とでも言った存在でしょうか。

不遜な表現かも知れませんが、私はそれでも戦艦大和とは比べ物にならないほどの国家に対する貢献をした工業技術であったと思っています。
所謂、滅びの美学(滅びの技術?)的な儚さと共に・・・


所有者の方の熱意とゼロ戦に対する愛情にも頭が下がりますが、飛行地は百里基地とかならより多くの人が目にする機会がある上、暗い記憶を想起する懸念も無かったかと。

鹿屋基地周辺を零戦52型が飛んでいると、場所的に真っ先に特攻機を連想する人も少なくは無い気がしました。

でも、それを連想してみるのも大切な事なのかな。。。
コメントへの返答
2016年1月21日 21:31
コメントありがとうございます。

兵器というのは使い方次第で良くも悪くも変化します。

ゼロ戦は他国の水準よりも遥か長距離を飛べたため空母による長距離攻撃が可能になりました。

しかし結局当時の日本には真珠湾攻撃以降
にたいしたビジョンも無く、国力が20倍もあるアメリカ相手に総力戦で挑まなければならないという、誰がどうやっても勝てない戦いを強いられました。

しかもアメリカは国力だけでなく、彼我の弱点を分析し、柔軟に作戦を変えてくる巧妙さで序盤の苦境を凌ぎました。

これが日本には出来ませんでした。

損害を省みるのは武士道に反する、といったような風潮もあって工業力がモノを言う近代戦に前時代的な消耗戦で勝とうとしたのです。

この組織トップのビジョンの無さは現代日本でもあると思います。

負け戦を背負っているからこそ、ゼロ戦は物悲しいのだと思います。

今後、日本の様々なイベントに飛来してそういった事を伝えて欲しいですね。

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「今日車検出してきたけど車検時の法定費用先払い、今は後払いになってた。
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