• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2016年01月28日

レーシングプラグについて考える

レーシングプラグについて考える 今年のサーキット走り初めを29日に控え昨年から少しずつクルマの方の準備を進めてきました。

先週までに新品タイヤを装着、空気圧モニターとかいろいろ投入し準備万端、と言いたいところですがA/Fセンサーの不調とかどこかで断線している配線の確認とかちょっと今回は時間がなくて後回しになっている箇所もあったりします。

ところで今回はアンダー16、という事でTC2000で周回1分16秒以下、つまり76秒以下を目指していました。
これまでのベストラップが前回、2015年7月7日の1分16秒979くらいなので実に1秒の短縮です。

といってもメカ的な変更はほぼなく主にこれまでよりワイド化した新品タイヤ投入と真冬の低温でのエア充填率によってでどれくらいタイムが変わるかという所です。
各計算上は各コーナー間で平均0.2秒ずつ短縮しても全体で1秒は稼げるかどうかですが、さすがにそれだけだと楽観的に過ぎます。

そこで今回、初めてレーシングプラグなるものを投入してみたいと思って手配しました。

これまではNGKのイリジウムプラグでしたから驚くほどの変化は無いと思っていたのですが、行きつけのショップのメカの人の変わりますよ、という話に乗っかってみようかなという所です。

このNGKレーシングプラグは沿面タイプのような電極形状も様々なタイプがあるようですが、今回は細い接地電極のスラントタイプですね。

各社のイリジウムプラグも電極が細くテーパー加工されていたりするので実質的にはレーシングプラグの派生といっても良いかもしれませんがレーシングプラグはチューニングエンジンのために設計されたものです。

チューニングエンジンといっても吸排気系のライトチューニングから圧縮比アップ、点火時期の変更されたものまでありますが、やればやるほどピークパワーは出るけど日常域が扱い辛くなるシロモノまで様々です。

うちのはこれまでレーシングプラグの恩恵は少ないかなと思っていたのですが気がつけば吸排気チューン+INハイカム化+点火時期変更(進角)くらいまでやってあり、既にライトチューニングではなくなっていました。

はたしてどれほどの効果があるものか。

聞く話だと寿命が短く始動性の悪化などがある反面、極限性能でも高回転までの到達が早くなるといったインプレが目立ちます。

そこで思ったのが、それって点火時期を進角させたのと同じじゃないの?という事。

レーシングプラグはスパークで着火させた火炎の広がりを阻害しないように電極形状や位置が計算されています。

つまりノーマルプラグに比べ火炎伝播がスムースなため結果として進角させたのと同じ現象が起きていると推測されます。

これはイリジウムプラグでもデンソーでは高回転までスムースに感じられ、NGKではトルクが増したような印象だったため電極の設計によって火炎伝播スピードに差がでる、つまりプラグを変えたら本来なら点火時期調整もやらないと本来の性能を発揮しきれないものだと思っていましたので、その延長上にある話だと思われます。

ジュリアクーペにはゴールデンロッジ、という話も聞きます。
確かに私用を想定して設計されていますから相性が悪いという事は無いと思います。

しかし、それは古い時代のキャブ車の話だと思います。

材料工学も製造工作制度も格段に進歩した現代においてわざわざ設計の古いものを使うのはノスタルジー以外の何物でもなく、特に極限まで性能を引き出したいというのなら最新のものを使うべきだと常々思っています。

ゴールデンロッジは突き出した中心電極の根本に四つの接地電極が囲んでおり、狙いとしてはスパークが直接混合気に触れる可能性を増やして火炎核を生じさせるものだと思います。
しかし、これではプラグギャップを調整できないのはともかく、プラグそのものが火炎伝播を阻害してしまう角度が絶対に生じる構造とも言えます。

つまりミスファイヤを嫌い、耐久性を重視し信頼性を確保したかったのだろうと思われます。
今の車ほど火炎伝播速度についてシビアではない、とも言えます。

市販の一般的なL時接地電極も程度の差はあれど同じ事が言えてしまいます。

近年のイリジウムなど希少金属を電極に継ぎ足せる技術の普及によって先端部分の寿命が飛躍的に向上し、また電極自体を細く加工できるようになったため、既にこれらの信頼性、耐久性の問題はクリアされています。

レーシングプラグでもう一つ問題になるのは、高圧縮比などの極限環境における使用想定です。

大気圧ではどのプラグでも同じようにスパークしますが10気圧以上ともなると話が違ってきます。
また全開連続になりがちなサーキット走行でも確実なタイミングでスパークさせる事が求めらます。

言い換えれば耐久性を犠牲にしてでもこれらの条件をクリアするために常用域を犠牲にしているとも言えます。

現代の下手に弄る余地のないギリギリ設計のエンジンより、ラフな部分が多い古いエンジンでは効果も大きいのではないかと勝手に思っています。

まぁ年間走行距離自体たいして伸びないので始動性やアイドリングに悪影響が無ければ常用してもいいのですが、果たしてサーキットでの全開走行でどうなるでしょうか。

それにしても明日は走行時間中はほぼ雨天の予報。
何か月も前から計画していろいろ準備を進め有給休暇を取って、雨天走行ではドラテクの練習にはなっても車の限界を見定めるのは無理ですね。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2016/01/28 20:38:23

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

こんなことは2度とないと思うので ...
LJSさん

BUFFALO NAS LS720 ...
R172さん

プリプリ。
.ξさん

イイね!ゾロ目ゲット‼️
KUMAMONさん

おはようございます。
138タワー観光さん

ヤマハコミュニケーションプラザ ~ ...
THE TALLさん

この記事へのコメント

2016年1月28日 22:35
四極プラグから極細電極プラグに変えると、電極の体積減少分で明らかに圧縮が落ちますよ。(?)

で、レーシングプラグは電極を介して逃げる点火熱を最小にすることで火炎伝播を速くしてる訳です。
これは低燃費化でも生きる技術なので、最新エコカーのプラグはレーシングプラグみたいな形状ですよ。
有効熱価幅を広く取る必要があるので、レーシングプラグよりもエコカーのプラグの方がハイテクかも。
コメントへの返答
2016年1月29日 19:14
コメントありがとうございます。

今日、ツクバ走ってきましたが結局レーシングプラグは使いませんでした。

エコカーも特殊なプラグを使っていますね。

初代インサイトでは専用プラグでプラグの向きを接地電極が排気側を向く様に、つまり吸気側からスパークが見える向きに揃えていたとか。

理屈は正しいと思うのですが、その後一般に普及しなかったのはコスト問題か、効果が無かったからなのか気になります。

プロフィール

「今日車検出してきたけど車検時の法定費用先払い、今は後払いになってた。
一回で済むならそれに越したことはないけど用意してた現金を口座の方に戻しておかないと。」
何シテル?   06/14 22:03
ネコとキャブを愛でるのが趣味の低年式オッサンです。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     1 2
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

TMエキマニに、バンテージを巻いてみた! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/03/29 00:30:55
日光サーキットに注文あり(笑) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/01/21 00:11:18
Torque Pro 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2016/07/23 22:27:58

愛車一覧

ホンダ フィット 二号さん (ホンダ フィット)
助手席が回転するスゴいヤツ。 仙台近辺で走っていたようだけど88,290kmでウチに嫁 ...
アプリリア RS250 アプリリア RS250
DUCATI996を事故で失い、以前に乗っていた2stにもう一度という事で柏のバイク屋か ...
ヤマハ YSR50/80 ヤマハ YSR50/80
登録抹消 人生初の原動機。 田舎で周囲の数人がコレに乗ってたので困った時に相談にのって ...
カワサキ ZXR400 カワサキ ZXR400
事故により廃車 異形ヘッドライトとタンクに刺さるエアラムチューブが格好良過ぎて購入。 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation