ガソリン車終焉？　R51-03規制問題

２０２２年１０月から新型車に新騒音規制Ｒ５１－０３（二輪車はＲ４１）規制が課されます。

■国連四輪車走行騒音規制（UN-ECE R51-03）における加速走行騒音試験法及び規制値等の導入について
https://www.env.go.jp/council/07air-noise/y071-17/mat%2002_2.pdf/03_%E8%B3%87%E6%96%9917-2-2.pdf

欧州の騒音規制に合わせるものとの事ですが、その内容が問題で市街地での加速騒音レベル再現試験で乗用車は68～72dB(現行70～74dB)、大型車は69～71（現行71～73dB※その他カテゴリー区分で変動）なのですが、この基準をクリアするのはガソリン車はもとよりHVですらクリアするのが厳しい基準とされています。

数値的には僅か2dBですがdBは対数なので単純に騒音を97％に減らす、とはなりません。現行の８割くらいのイメージでしょうか。

現代の車はかなり静寂性に配慮されていますが、タイヤのロードノイズも含まれるため新車装着でハイグリップタイヤなどもっての外で細いエコタイヤにしないといけなくなるようです。

そんなタイヤでは何百馬力もあるような車は出来ないですし２トン近い車重のＳＵＶも造れない事を意味します。

さらに、欧州の基準に合わせるという事ですが、国連欧州経済委員会が基準を策定する時に日本の環境省の中環審から数値についての提言をしたという話です。

欧州車がクリアできない規制強化する事で日本車の優位を勝ち取ろうとしたとも言われますが、その日本の自動車メーカーをしてももはや基準に叶う車はＢＥＶしか造れなくなってしまいます。

もしくは立ち遅れている日本の潜在的なＥＶ市場をどこかの国に明け渡すために意図的に厳しい規制を課すのか。

こういった背景もあって投資家は日本企業への投資をためらい、テスラや中国の自動車メーカーに投機マネーが流れているようです。

法施行前の２０２２年９月までの継続生産車は慣例として適用されませんので、特定車種を中心に中古車相場が高騰し始めているようです。