昨日は東京ビッグサイトで開催されているジャパンモビリティショーに行っていました。
会場外、入口ではスーパーカーが並んでいます。
某湾岸暴走漫画モチーフでしょうか「ブラックバード」との事。リアにはRWBのステッカーも張ってありましたがオーバーフェンダーではないのか。
ロータス・ヨーロッパSP
ダラーラ・ストラダーレ。初めて見たかな。
これは何だろうと思ったLEGAVELO(リガヴェロ)。

鈴木亜久里氏が関わったAguri Edition V2Rのようです。
https://forzastyle.com/articles/-/75709
これは何?のカウンタック。

細部も違うし違和感の塊です。
帰ってから調べるとMR-SベースのLP500レプリカなようです。
https://www.automesseweb.jp/2021/06/27/687988
これらは日替わり展示だそうで開催期間中に入れ替わるようです。
日替わり展示
イーストプロムナード石と光の広場
https://www.japan-mobility-show.com/program/mobility_culture_program/daily_zone/
開場時間に到着したので下の階段まで入場待ちの人で溢れていましたが、スーパーカーを眺めているうちに大分空いてきたようです。
開催期間前半と後半に週末がありますが果たしていつが混雑のピークになるか。
■NISSAN
物議をかもしているエルグランド。
前回お披露目したコンセプトをそのまま出してきたようなツラ構え。
JMS2023の時のコンセプト ニッサン ハイパーツアラー。
Aピラーの処理とボンネットの張り出しは安全対策上仕方ない変更でしょう。
JMS2025開催と同時に偽装された開発段階車両を取材していたモータージャーナリストも解禁となったようで試乗動画が出てきましたが異口同音に走りを褒めていました。
ミニバンにそれを求めるのかと、異彩を放つフロントマスクの処理同様に迷走するNISSANを現しているかのように思われました。
こちらは2027頃日本導入が決まった「PATROL」

中東の富裕層がターゲットの車両との事でとにかくデカい。小型トラックくらいの感覚です。
ミラーにアラビア文字の印刷があります。

AI翻訳してみると要領を得ませんでしたが「OBJECTS IN MIRROR ARE CLOSER THAN THEY APPEAR」(鏡に映る物体は見た目より近い)のアラビア表記のようです。
RZ34フェアレディーZ
マジョーラ―っぽいですが新色?
■三菱
いつもコンセプトモデルは良いんですけど、実際に出てくると・・・
■BMW
久々?今回展示のノイエ・クラッセ BMW M繋がりでマルニ・ターボが置いてありました。
■ダイハツ
こちらも事前情報多めの「K-OPEN」

縦置き三気筒エンジンのロングノーズで座席位置を低め、スポーティー感を演出。
ただピラーなど細部のツメは甘く、あくまでコンセプトとの事。
もう見かける事もなくなった三輪ミゼット

これをEVにしてシティコミューターとするミゼットXという事のようです。
今回「原点回帰」を打ち出しているメーカーが多かったように思います。
それだけ迷いがあるという事か、と思わされます。
■レクサス
モビリティショーだからというより幅広いライフスタイルを目指しているのか。


LFA後継モデルとの事ですがまだ市販バージョンではない模様。
六輪ミニバン。
後席のタイヤハウス張り出しをなくすために後輪を小径四輪とするアイデアのようです。
■モビリティ展示
ロボット開発で先を行く中国の宇樹科技のロボット思われます。
一体240万円ほどだそうですが現状、ドタドタ走り回って手を振るくらい。
人型であるのは人間の生活している空間構造に組み込めるからで汎用自律型で工場や介護などの現場に入れば社会が変わるか?
少子化の進む日本でも労働力不足問題対策に期待される分野です。
富士通の量子コンピュータ。

従来のシリコン半導体の1000倍以上の計算の計算能力があり実用化されれば計算資源が飛躍的に大きくなり、これまで不可能だった様々な仕組みが実現できると見込まれており日本の経済産業省も開発支援に力を入れている所です。
しかし現状複数のアプローチがありどの手法が本命になるか分かりません。
技術的課題はいくつかありますが量子揺らぎのエラー補正で従来の高性能シリコン半導体が必要となっておりこの計算工程がネックとなりビット数が上げられないでいます。
電動マルチコプターSKYDRIVEは大阪万博でも不発でしたがスペックともかく、日本では騒音と場所でダメでしょう。
商船三井の風力水素生産船「WIND HUNTER」
WIND HUNTER(ウインドハンター)グリーン水素生産・供給船
https://www.mol-service.com/ja/services/low-carbon-decarbonized-business/wind-hunter
風力で航行し、水中の発電タービンを回して電気分解で水素を生産するというコンセプトは面白いですが問題は効率か?
■HONDA
ビジネスジェットに飽き足らずロケットまで打ち上げてしまいました。
本業はともかく多角化を模索するのは経営安定化の手法ですが、手を広げ過ぎると裏目に出る可能性もあります。はたして吉と出るか凶となるか。
SUPER ONE PROTOTYPE

大きめと言う話でしたが、意外と普通。
Micro EV
懐古趣味のマイクロモビリティ。
■メルセデス・ベンツ
CONCEPT AMG GT XX
アストンマーティンみがあるような。
MAYBACH SL
3650万円だと有難みも半減では。ウソでも6000万円とか言って欲しい所です。
■SUBARU
パフォーマンスB STIコンセプト
これはすぐに市販されそうな完成度。
一方のデザインスタディーの方は???
スバルモータースポーツUSAのレオーネ・ツーリングワゴン
グッドウッドフェスティバルで走らせていたのと細部が違っているような。
■BYD
今回一番気になっていた仰望/Yangwang U9

品のないマクラーレンといった趣ですがアルファロメオで156、166、147や8Cコンペティツィオーネのチーフデザイナー、後にランボルギーニやベルト―ネからBYDに抜擢されたヴォルフガング・ヨーゼフ・エッガーの手になると知ると、急に趣深い感じすら漂ってきます。
こちらは「ラッコ」と言われていた日本市場を見越した軽規格のEV。

開発主任は元日産の方だそうで、後席両面スライドドアなどツボは抑えていて完成度も高い。
家電や半導体業界で日本人技術者が中国や韓国企業に好待遇で一本釣りされたものの、ノウハウを吐き出したら用済みという事で解雇されてきた歴史を自動車産業もでも繰り返す象徴になるんだろうな、と言う感じで見てきました。
多分、その開発主任の方が展示の隣にいて質問を受けていたようですが日産の次の安住の地を得たりと思っているのならその程度の人で、自分の方がBYDを踏み台にして世界の有名企業を渡り歩いて名を挙げてやる、くらいの気概でないなら使い捨てられますよ、と思いながら素通り。
DOLPHIN
ボンネットとワイパーガーニッシュの間の隙間は埋めずにそのままとか、本当に細かい部分は気にしていない様子。まぁ日本車がオーバークオリティ気味であるのですが安ければなんでも、という層は必ず居るので脅威です。
■HYUNDAI(ヒョンデ)
日本再参入でこんなコンセプトモデルを持って来るのは元気があってよい。
ぱっとみのデザインはよくまとまっているIONIQ 5ですが殆ど全ての部分でチリが合っておらず、これで600万円超のクオリティと言われると疑問です。
まぁそういった部分に余計なコストを掛けない中国や韓国企業の割り切りの良さがグローバルマーケットで日本企業にとっては脅威なんですが。
■KIA
こちらも韓国企業のKIA。
デザインは野暮ったい中国企業よりはるかにヨーロッパ車のように垢ぬけているのですが安全制とかそこらへんは気にしていないんじゃないかと言う感じを受けます。
■MAZDA
MAZDA VISION X-COUPE

やはり四枚ドアでした。
■YAMAHA
「初音ミク」のコラボ。
今のVTuberコラボの走りみたいなものか。こういうコラボものは本質からそれて安易な印象から批判も多いですが、まぁYAMAHAは楽器関係でも繋がりがあると言えるので分からないでもないですが。
■SUZUKI
修会長亡き後、どうなっているかと思いましたが謎のマルチ・スズキ推し。
インドでのCBG事業(酪農廃棄物の資源化)でウ●コ博士のキャラクターにはドン引きしました。
中国勢や再び戻って来たドイツ車展示、そして日産の経営不振など様々な思いがめぐるJMS2025でした。