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昨日は東京大空襲から７０年目、本日が東日本大震災から４年目と鎮魂の日が続きます。

震災三年目くらいまではあの震災がつい一年前の事のようにも思えましたが今年はようやく数年経ったという実感が伴ってきました。

被災地域出身者として、改めて全国からのご支援、ご協力の大きさに感謝の念しかありません。

今では復興の槌音が響き工事車両がひっきりなしに行き交っており、公営復興住宅もぼちぼち建ち始めておりますが、やはり被害が大きかった地域では人は疎らで夜間は人気が無いのがいっそう不気味であります。

自分が子供時代から高校卒業までを過ごした気仙沼の鹿折地区は土盛りされて埋め立てられてしまうため思い出はもちろん、被災の爪痕も土の下に埋もれていく事になり、復興を遂げたとしても被災を免れた「旧市街地」以外は見知らぬ街になってしまうでしょう。

既に震災の年に産まれた子供は４歳。震災の年に大学に入学した子は卒業するくらいの時間が経っています。
かつてどんな街があってどんな被害があって今があるのか、後世に伝える事がいかに難しいか。

子供の頃、かつての津波被害の白黒写真を見たり、街中にあった津波到達点を示す印の高さを見て、地震＝津波と思い、どこに居ても常に高台の方向を意識していました。
震災の数年前に親が終の棲家として中古住宅を購入した時も「こんな低地、津波来たらどうすんだよ」と言っていましたが、まさか市街地の殆どが流出するほどの大津波が来るとは考えた事がありませんでした。

これは実際に被災地に入ってその惨状を目の当たりにしないと想像すら難しいと思いますが、東北地方沿岸部に縁が無ければ他人事として関心が無くても仕方ない事だと思います。

しかし、あの巨大地震によって日本列島地下の岩盤のバランスが変化しているハズで東日本大震災に匹敵するような大災害の危険性は日本のどこであってもそう変わりないのではないかと思っています。

東北の被災地の事はともかく、ここは各々が住んでいる地域のリスクに目を瞑るのではなく直視する勇気を持って欲しいと思います。

そしてやはり大切なのが人の和を重んじる気持ちでしょうか。

大震災で給水や炊き出しに行列を作る被災者や被災地のために募金を募る学生というとここ最近の事のようにも思われますが、１９２３年の関東大震災の時にもそういった秩序だった人々の行動が記録されていましたので、やはり国民性なのだろうと思います。

各自がいつか来るであろう震災に備えて、いざという時に判断を誤らないように非常時の行動を平時から考えておき、また困っている人に手を差し伸べる事が減災に繋がる、誰もが出来る事ではないかと思います。

・被災地では捜索にあたる警察・消防・自警団・自衛隊とすれ違う時、自然と頭が下がりました。


・実家があったと思われる場所。瓦礫が撤去されるまで場所を特定できませんでしたが今では土の下に。


・通学で毎日通った歩道橋。火災はここで止まっておりました。誰が掲げたのか、日の丸に応援メッセージ。中国語は工場の研修生か。


・本浜町のあたりかな。鹿折郵便局、五十番タクシーが右にあったはずだけどどこだかわからんでした。


・大浦で路上に書かれたＳＯＳの文字。


・南三陸町防災庁舎跡
ここで最後まで防災無線で非難を呼びかけ続けた職員の方が犠牲になりました。
自分の同級生も一人ここで亡くなったと後から聞きました。