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この三連休は絶好の塗装日和でしたので年末年始からやっている塗装の延長作業をやりました。

今回はフロントセクション。

ルーフとフロントフェンダーは割と初期から塗装というかその下のパテ層がバキバキ割れ始めたので細かい修繕をしてきましたが、修繕箇所が繋がりそうになったらその面の塗装とパテを剥いで地金から塗装していました。

塗装といってもご家庭で出来る缶スプレーの簡易塗装なので後で剥離するにはヤスリの目が詰まってしまうのでシンナーで洗い落とすか剥離剤を使うかしないとラッカースプレー塗装に上塗りすると反応して縮み上がってしまうのでプロにレストアを依頼すると嫌な顔をされるのですが、錆の発生を抑えるのが優先なので最低限、プラサフを入れております。

ホワイトプラサフを入れると案外白いボディカラーにマッチするのですけど、被せているボディーカバーで徐々に削られてしまうのでそういう箇所は美観のためというより、保護のためにラッカースプレー塗装してしまいます。

フェンダーは昨年、一部の酷い箇所はやっていたのですが、今回、残していた箇所のうち、Ａピラー根元にも塗装の割れが発生していたので年末年始のＣピラーのケアと同様にガラスを外さずに出来る範囲で塗装を下地まで剥いで再塗装しました。



写真だとイージーに見えますが騒音や粉塵は近所迷惑になるため大きな音が出るパワーツールは使えず、全て手作業で削っています。

白く残してある部分が以前にやってある箇所ですが、今回の作業箇所は面が凹んでいる曲面なのでサンディングブロックなどを当てられないので指で紙やすりを押さえる分しか作業できず、１面剥がすだけで３時間以上掛かっています。

地金まで削ってみて分かったのは、やはりこの車、フロントセクションが潰れる事故をやっているようです。



フェンダー上部には左右共に何かを溶接したような跡があります。
裏側から見ても正規のパネル分割ラインにしか溶接跡が見られないので、恐らく歪んだフェンダーにワッシャーなどを溶接してスライドハンマーで引っ張り出したのではないかと思います。

この車両はシリーズ１．５という前期型と後期型の過渡期、つまりメカ的には”フラットノーズ”と同じ後期型でありながらフェイスは”段付き”と言われた前期型のレアなあいの子モデルです。

そのためラジエーターが前期型なのも不思議には思いませんでしたが、バッテリートレイを切り欠いて収めたようになっており、これは不思議たったのですが、他のシリーズ１．５を見たら後期型のラジエーターが納まっていましたので、この車両は前が潰れるような追突事故をやっていたと思われます。
ただ、その事故はフロントがひしゃげてラジエーターがエンジンに当たる程度だったと思います。

ラジエーターファンがリプロの軟質プラ製だったのもそのためでしょう。

ただエンジンルーム～ファイヤーウォールに事故の痕跡はありませんので、ギリギリ外装だけで済んでいたように思います。

センタートンネルのトランスミッションのシフトレバーが出る穴がボコボコなので、エンジンやミッションも外れるくらいのダメージはあったかもしれませんが、それは別の原因かもしれません。

まぁなんにせよ、パテ層の下の錆も落として上塗りしてしまいます。


塗装自体はたいした作業ではありませんが、重ね塗りをする時、立て続けにやると垂れてしまうので１回吹いたら２０～３０分は寝かせておきます。

塗装が半乾きになるのを待つ間にジョギングしたり買出ししたりして時間をつぶしましたが、すぐ日没になって夜露が降りてきてしまいますので、時間との戦いという感じで平日よりも多忙でした。

塗装が乾く合間作業としてくすみ始めていたカーボンボンネットもコンパウンド掛けします。

整備なんかに預けて雨ざらしになっていると、すぐくすんでしまいます。

クリア層に割れも出始めているので、頃合をみて修復に出したいところ。

ボンネットや外したターンシグナルランプは塗装を来週まで乾かしてから取り付けます。

サーキット走行が迫ってきているので研磨はその後かな。