本当は気仙沼に行く前日のTC2000走行会のレポートを上げようと思っていたのですが、windows10に強制アップされたからか、ダッシュボードをオーバレイする動画編集ソフトがモッサリで動画が再生できなくて往生しているので、先に気仙沼の話を書きます。
前日のサーキット走行の疲れも抜けきらぬ土曜早朝に東京を発ちました。
今回は道中、大きな事故にも遭遇せず、Fit君の燃費の伸びが期待されましたが、今回は燃料タンク内のFuel-oneを使い切るのと前回帰ってきてから無給油で行けるか試したかったため、高速道路だけではなく下道の燃費も含まれるため、瞬間的な燃費は分かりませんでした。
それでも前回の帰路+今回の往路の分で給油した時点では25.4km/L。
ただし、いつもとは違う道で、今回は東北道の途中から建設中の三陸道に分岐したので給油ポイントが分からず、給油ランプが点き始めた時には、計算上行けるハズながらもあまりにギリギリ過ぎるので松島で降りて給油しました。
この時点で869.3km走行し、給油量が36.2Lでしたのであと147kmほど走れる計算です。
ただセルフスタンドではなく有人スタンドだったので満タンでもどこまでしたか分からないので1.5Lくらいは誤差があったかもしれません。
ああ、そういえばホンダの中の人がホンダの車は燃料警告灯が点いてから150キロ走るように造ってるっていってたっけ。
そして道中はこんな車も。

納車に数年掛かるというモーガン。これでウチのジュリアクーペより新しいんだから嫌になっちゃう。
普段は若柳金成ICで降りて千厩から気仙沼に入るのですが、三陸道を石巻から北上したので、今回は本吉、志津川から気仙沼に入りました。
雨に煙る大谷海岸付近。
観光だったら途中でいろいろ見るものもあるんですけど、とりあえず母親の入院している病院に直行します。
最近は容態は安定しているのでリハビリとかもやっていて、他の人には一言発したりするらしいのですが、自分にはなんとも言ってくれません。
顔面もマヒしているので腹を立てているのか、言葉にならないのかも分かりません。
マヒと言えば左手がマヒしてむくんでいるのですが、今回は今まで以上にむくんでいました。
あら、大変だわ、と思ったのですが、手をさすっているとなんとかく握り返してくるような?
気のせいかと思ったのですが、指を一本一本動かしてやると親指とかは握り返してきました。
これは大きな進歩です。
立って歩き回るのは無理としても失われていた運動機能が回復する可能性がある訳です。
これで喋ってくれればねぇ。というところで仮設住宅に向かいます。
ウチの入口には誰のものか、人の背丈ほどに育った花が咲いていました。
これは病院に行って話すネタになると思ったのですが、名前がわからず。
山奥の立地の代わりに畑付きの仮設住宅なので皆、思い思いの野菜を植えています。
一番奥のあたりがウチの母親が借りていた区画ですが、今は何も植わっていません。

まぁ今年は災害復興住宅に引っ越す予定だったので、もう畑はやらない、とは言っていたのですが、被災前は棚を作ってジャングルみたいに植木を育てていた人が、と思ったものです。
翌朝、病院を見舞った後、また同級生の仮設商店街の寿司屋へ。

カツオの叩きとかメニューにないものまで出してくれて、なんか自分が定期的に通ってるから気を使わせてしまってるのかな、とちょっと申し訳なくもあり。
今回は少しだけ気仙沼を見て回りました。
「気仙沼」といってまず思い浮かぶのが、大島とのフェリー乗り場であるエースポート前から魚市場あたりでしょう。
しかし、今はそこも工事が入っていて応急の仮設桟橋になっていました。
実は震災後、こっち方面にきたのは初めてです。
震災前は帰省すると、狭い町ですから夜とかは2時間くらい気仙沼中を歩いて回って帰ったりしたんですけどやはり忙しくしていて余裕がなかったんだなぁと。
地元銀行で通帳を記帳したりしてから病院を見舞って、東京に22時に着く頃合いを見計らって病院を出発します。
前日、口のあたりを指し示すので唇の荒れが痛いのかと思い、薬局でおフランス製の保湿リップクリームを買って塗ってきたのですが、そのせいかこの日は唇の荒れが直ってプルプルでした。
帰る前にもう一回塗っておこうと思い、クリームの効果かねぇ、なんて独り言を言っていたら「わからない」と繰り返していました。
おお喋った喋った、と思ったのですが前回言葉を発した時も「わからない」と言っていたので、ひょっとして痴ほうがすすんで本当に分からないのか?と少し不安になりましたが、土地の話とかお墓掃除の話をしてたら涙ぐんでいたので、一応理解はしているようです。
ただやはり反応がいいのは体のこととか身の回りの事のようです。
頭をポリポイ掻いているので「ほらサザエさんみたいな頭になってるから」と言ったら少し微笑んだような。
帰路は昨日から午前中の雨模様から打って変わっての梅雨明けを思わせる快晴で、東京は猛暑日、九州と日本海側は大雨という天気で途中で降られそうだしエアコンを使わない燃費走行は無理かな、と思ったわれました。
そこで一つ実験をしてみました。
それは”滑空”走法とエンブレのどちらが燃費に効くのか、という事です。
巷ではいろいろ言われているところですが、自分にはどれが合っているのか検証する機会としました。
”滑空”とは低燃費車を中心に、長い下り坂ではギアをNに入れて惰性で行けるところまで滑走して巡行モードに入れる走法です。おそらくグライダーなんかの無動力機が位置エネルギーを利用して”滑空”飛行しているのにあやかっているんだと思いますが、グライダーの場合は降下して速度を稼ぐだけじゃなく上昇気流に乗ってさらに高度を稼げるから燃費走行とはちょっと違うのですが、まぁ言いたいことは分からんでもないです。
そしてエンブレ走法というのは下り坂でアクセルペダルから足を離してエンブレが掛かる状態になるとエンジンの燃料供給がカットされるから積極的にエンブレを利かすほうが燃費にいい、という説です。
自分としてはエンブレだと速度を殺してしまって坂を降りきらないあたりで再加速しないと速度をキープできない事から、あまり効果はないんじゃないかと想像しており、MT車でもNギアによって車間を調整するのはよくやっている技なので、”滑空”走法の方が燃費が伸びると予想しています。
往路、給油したところから150kmほど下道を走った状態で燃費22km/Lほどのところから高速に乗ったので以前と同一条件ではありませんが、とりあえず速度は85~90km/hと以前と同じになるようにして走ってみます。
GD Fitの燃費計は瞬間燃費ではないので距離を走るほど走行条件による影響を受けにくくなるのですが、それでも現状から0.1km/Lでも伸びれば現状ではそれより良い燃費だし下がれば悪いと思っていいでしょう。
時々燃費計をチェックしているとだいたい23.4km/Lでそこから追い越しを掛けたり登りに差し掛かるとすぐに23.3km/Lに落ちます。
逆にずっと一定だと23.5km/Lまで伸びますが、それ以上にはなかなかなりません。
やはり下り坂のエンブレによる燃費は予想通り滑空走法にくらべて伸びないという事でしょうか。
ただ、東京に着くころにグンと燃費が伸びるのが常なので、遅い車とか煽ってくる車にキレて猛加速しないように、追い越しもあらかじめ追いつくのが分かったらゆっくり加速しながら追い越し車線にうつってそのまま追い越して復帰、それができないくらい後ろが追い上げてきていたら追い越しは辞めるという我慢の走行で川口まで残100キロ、三車線になったらトラックが走る左車線に移って自分のペースで走るように心がけました。
だいたい車間距離を保てないと燃費走行どころではありません。
トラフィックが良くて流れている区間は見ていると走行車線(左)はだいたい50m前後、走行車線(中)は車間距離20m前後、追い越し車線(右)は車間距離5mほどでしょうか。
本来なら速度が速い追い越し車線ほど車間を取るべきなのですが、車間をとってると煽られるのと追い越しの最中に目の前に割り込まれたりするから数珠つなぎになりたい気持ちもわかるんですけど、燃費以前に危ないです。
で結局、雨にもほとんど降られず川口JCTから首都高外環大泉を80km/hで通して降りた時のリザルトが24.6km/L。
トラフィックが良かった割に25km/L代に乗らず。
やはり滑走の方が燃費に効くのでしょうか。それとも下道150kmの22km/Lに引っ張られた結果でしょうか。
まぁどちらも標高という位置エネルギーの観点からすればたいして差は出ないのですが、やはりNギアを多用した時の方が燃費の伸びは良いように思います。
もっとも高速道路400kmの区間のうち、完全にNギアで走れる4%とか5%の下り勾配は10kmも無いでしょうからあまり効果は違わないのかもしれません。
エアコンも我慢して蒸し風呂状態だと積んである飯が傷んでしまうので内循環で回してたし。
それと走行中にNギアに落として繋ぐと変速ショックでミッションに良くないという話も聞きますのでMT車のようにブリッピングで一発煽りを入れてからDに入れて変速ショックが出ないようにしています。
オーバークオリティとも言えるSOHCで引っ張れば6000rpm以上まで回りますがアイドリング付近からではさすがにモッサリなのですべての動作をMTより早めにやらないと何をやっても中途半端という、ATなのに勝手に忙しくレバガチャやっております。