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2021年05月25日 イイね!

「アメリカ」の終わり 山中泉

早い梅雨入りは長梅雨になるという事でまとめて書籍を購入しましたが、その中でも一番気になっていた一冊です。

「アメリカ」の終わり “忘れられたアメリカ人”のこころの声を聞け

という強烈なタイトル。
渡米して30年の著者が昨年の大統領選挙戦を通じて感じたアメリカの終焉を当時付けていたフェイスブックやツイッターの記事などを振り返りながらまとめた日米両視点からのアメリカの今の姿が生々しく描写されています。

最近、読みながら後で見返す時の為に付箋を貼り付けていますが、こんなに付箋を貼った事はありません。


気持ちとしては全てのページに付箋を貼ってラインを引きたいところです。

自分の中でのアメリカはBLMでデモ、暴動する怒れる黒人に、1月6日の議事堂乱入事件後、トランプ大統領に促され、肩を落とし星条旗を引きずりながら帰路につく中産下層階級の人々、そんな感じでした。

しかし人生の半分以上をアメリカで過ごしている在米邦人の視点からは、鉄鋼や自動車産業などの地場産業が廃れゴーストタウンになった廃墟に住み着く貧困層とそれを食い物にする麻薬ディーラー。アメリカ先住民にしたように黒人や移民に給付金を与え貧困を固定化するリベラル。そのリベラル派の市長や州知事と図り「反差別」の号令の下、警察署を焼き討ち店を略奪し、恐怖で住民を支配するBLMやアンティア。言論封殺や「ファクトチェック」で選挙結果すら思いのままにするメディアやソーシャルメディアといったテック企業や政界に影響を与える金融エリートが支配するアメリカが見えていました。

民主党は一部の既得権を持つ者から巨額の資金提供を受け、かつて富裕層の党と言われた共和党がトランプの登場で中産階級や労働者の党となり、選挙で勝利した民主党陣営は移民と黒人の権益拡大に夢中で中産階級の人々は存在していないかのように扱っています。

しかしかつて大本命のヒラリーに対し泡沫候補扱いだったトランプ大統領を選んだ人々、そして2020年の選挙では7500万人もの現職史上最多の投票を受けたトランプに期待した人々がいるという現実があります。

本書が執筆されたのは今年の年初までの状況のようで、発足したバイデン政権が意外に現実的な路線、というか国境不法移民問題や対中国外交など殆どトランプ政権の政策を引き継ぐ事になっており、選挙戦後に言われたような中国と通じて制裁を緩和し、日本を中国に引き渡すかのような事は、今のところ起っていません。

しかしビッグテックやメディアが見せた検閲や言論封殺はアメリカの為ではなく既得権を持っているごく一部の人間のためのものであり、太平洋を挟んでもう一つの中国が誕生するのも時間の問題と思われる状況は続きます。

現在、選挙戦中に不正投票が疑われたいくつかの州で投票用紙や集計機器の解析検査や手作業による票の数え直しが行われています。

民主党側は断固としてこれを阻むため大弁護士団を投入して次々に検査差し止めのあの手この手を繰り出していますが、これまでの検査により郵便投票用紙の折り目が機械に投票マークと誤認識されて一部の候補者に有利に働き、意図したものかは分かりませんがその結果、共和党候補への投票が無効票扱いになっていた事などが分かってきています。

これらの「証拠」を以って先の大統領選挙の結果が変わる事はりませんが、何が起こったのかを明らかにすることは民主主義の根幹である自由選挙での正当性を担保することになります。

これら数々の「疑惑」を民主党とリベラル陣営がいかにねじ伏せ、トランプ大統領と共和党を排除したかの過程が記録された本書は大変貴重な資料となります。

筆者が言うように「ディープステート」と言われる利権追及の一団が極左勢力と結び付き、メディアやソーシャルメディアの加勢を受けて政権を奪い返したのは事実でしょう。

しかしその後、彼らが結びつきたい中国とは議会が強硬姿勢を崩さないでいる事からギリギリのところで踏みとどまっているように見えます。

現在、中国がオーストラリアで行った浸透工作「サイレントインベージョン」はアメリカでも着実に成果を上げ、親中派の知事や州務長官、裁判官らが最大限にトランプ再選を阻止しました。今後この勢力が大人しく引き下がるとは思えません。

やはりバイデン大統領を認知症や健康問題で引退させ、左派のカマラ・ハリスが大統領に昇格した時が狼煙が上がる時なのかもしれません。

民主党は終生の最高裁判事の数的優位を引っくり返すための増員、ワシントンD.C.など民主党寄りの特別区を州に昇格させる、選挙人による選挙の廃止、銃規制などアメリカの憲法理念に反する民主党に有利になる政策を押し進めています。

アメリカが今後、民主主義を取り戻すことが出来るのか、これから起こる事に目が離せません。そんな事を感じずにはいられない一冊でした。
Posted at 2021/05/25 23:17:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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