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開幕した東京五輪では阿部兄妹による初の「兄妹」金メダルなど日本勢のメダルラッシュともいうべき選手たちの活躍が報じられています。

柔道男子６０キロ級決勝では台湾の楊勇緯選手を下し高藤直寿選手が金メダルを獲得しましたが試合直後、両選手が互いの手を掲げて健闘を称え合う場面も見られました。

楊選手は反則を取られての悔しい敗戦直後だっただけににスポーツマンシップで感動を呼びました。

また、シリア代表のMuhammed Masoさんは難民選手団として参加していたシリア内戦で生き別れた弟のAlaaさんと再会を果たしています。

こういう素晴らしいドラマを垣間見られるのもオリンピックならでは、と言えるでしょう。

舞台裏では、いろいと物議をかもした聖火トーチや聖火台はトヨタが開発を担当しています。


消防法の関係か、新国立競技場の聖火台は常設出来ず、フィールドに設置されるため、開会式と閉会式以外では取り除かれますが、大会期間中は臨海部にある「夢の大橋」に常設された聖火台が炎を灯し続けます。

この炎は福島水素エネルギー研究フィールドで太陽光発電で生産された「グリーン水素」で、炭酸ナトリウムで黄色く発色させています。

福島水素エネルギー研究フィールドの水素と言えば、先般の24時間耐久レースに参戦したトヨタチームの水素エンジン車両の燃料もここで生産されています。

いずれもコストを考えれば割に合わないのですが「水素社会」を見据えたトヨタの戦略の一部でしょう。

こうやって東京で開催されてみると、いかに多くの人がその準備段階から関わっていたのかが分かります。

パラリンピックも含めると大会はまだ始まったばかり。

あいにくコロナ禍に見舞われてしまいましたが、それに負けなかった象徴と後年言われるような素晴らしい大会になって欲しいものです。