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2022年04月08日 イイね!

ウクライナ侵攻で分かった事

ロシア軍はウクライナに侵攻して世界を震撼させました。

ここ数日、ウクライナ側が奪還した地域で開戦当初から懸念されていたウクライナ民間人に対する残虐行為が明るみになり、それまでロシア包囲網への参加を表明していなかった「中立」国も蛮行を批難せざるを得なくなりました。

盤石と思われた国連常任理事国のロシアが親ロシア国家の離反もあって国連人権理から追放されることになりました。

賛成-93カ国
反対-24カ国
棄権-58カ国

ロシア支持であるミャンマーの代表は個人的な心情からロシア追放に賛成票を投じたともいわれたいます。

具体的な表現は差し控えますが、現地から発信されている動画や写真を見ていると明らかに苦痛を与える為に「拷問」された痕跡が見て取れる遺体もあり、これは昨日今日やってきた新兵が錯乱してやったようなものではなく、日常的に拷問などを行っている「手慣れた」組織が関与していると見られます。

未だロシアの占領下の街では何が起きているのか想像するのも恐ろしくなりますが「住民避難」の呼び掛けに応じた住民数千人が行方不明になっているとの話も聞こえてきます。

また、ロシア兵がウクライナで略奪した「お土産」の中で電子デバイスなど追跡可能な物の動きをトレースするとベラルーシからシベリアのカザフ国境の町ルプツォフスクや極東に送られており、ほぼどの部隊が「略奪」に関与したかも特定され始めていますが、あえてウクライナと接点がなく親近感のない民間人への加虐に抵抗感の少ない遠く離れた言語も通じないような部隊を送り込んでいた事が裏付けられたのではないかと思います。

※この図はロシア兵のベラルーシからの郵便の宛先を図示したもの。

当初から「ロシア専門家」すら「プーチンは合理的な男だから戦争なんかする訳が無い」と読み誤った背景も見えてきました。

プーチンが病気を患っており結果を出したくて焦った、とかプーチンの粛清で正確な情報を上げる側近が居なくなって楽観論ばかり見て情勢を見誤った、とか言われていますが、どうもそれも違うようで、情報部門は多くの情報を提供していたものの、プーチンがその中から都合の良い解釈、「ウクライナに軍事侵攻すればゼレンスキーは国外逃亡し数時間で降伏する」という判断であったようです。

その後「プランB」として数日でキーウやハルキウなどの主要都市を陥落させると言う目論見もウクライナの抵抗とそれを支える西側の支援により失敗、「プランC」のウクライナ全土を焦土化するというのもそれまでにロシア軍が被った投入兵力の20%を失ったと言われる損害により兵力不足で中断し、「プランD」の東部ドンバス地方の「解放」を5月9日の戦勝記念日に宣言する事に方針転換しました。

プーチンの個人的な背景は分かりませんが「プーチンは狂った」という見方もこれらを見る限り正しくないように思えます。

狂人が戦争を始めた、というのはもっとも納得がいくストーリーですが、おそらくそれは違っていて、プーチンは最初から虎視眈々とチャンスを狙っていたという分析が有ります。

その為、西側に対してはスターリン批判とも取れる発言をしたりして油断させたり「信用できる人物」と評されるようになりましたが、彼が狂ったり心変わりしたのではなく、権力の座に就く時からずっと「大ロシアの復活」を目論んでいたようです。

ロシア正教会のトップ、キリル総主教はロシア軍やプーチンを称え、ウクライナ根絶を公言して世界中から顰蹙を買っています。

一見、奇異に見える行動ですがロシア内部の力学で見れば一体化しているのはなんら不思議な事ではないかもしれません。

これは彼らの行動が外の世界に向けたものではなく内側の「神話」に基づく行動原理であると解釈すれば一連の不可解で非合理的な行動も説明する事が出来るという海外のKamil Galeev氏のかなり詳しい論考を見て、なるほどと思いました。

今回のウクライナ侵攻がウクライナと世界の抵抗で挫折したとしても、それは彼らの「神話」の成就への「苦難」でしかなく、次の機会が訪れるのを待つと言う程度であるのかもしれません。


いずれにしても彼らにとっては対外的に嘘をつくことは目的達成の手段程度の認識であり、それは「正当な目的」であるから正当化される、という相手であり決して話し合いで妥協点を見いだせるような相手ではないでしょう。

侵略者には抵抗せず妥協すればいい、というのがいかに虚しく非現実的な事であるかをまざまざと見せつけられたわけですが、そういう言説を垂れ流している某氏の本心はウクライナ市民の身の安全を心配していない事も自らの変節する言い逃れで露呈しました。

彼は「ケーキを切り分ける」役をやりたいから他人のケーキの切り方に口を出さずにはいられない、それは立憲民主主義に反する思想であっても自己正当化されると言うこれも全体主義に通底する不気味さがありました。
(ケーキ理論:政治哲学者ジョン・ロールズにより提唱された「ケーキを二つに切り分ける時、選ぶ者が相手にケーキを切らせる事によって切る側は最大限二等分に切ろうと努力し公平さが最大限担保される」という正義論)

世の中にはこのように批判のための批判で、一部の問題を殊更に大きく騒ぎ立てて本質の問題を無視する事を「正当化」する人達が大勢います。

そういった自由民主主義の価値観に挑戦する人達がウクライナ侵攻を後押ししているように思われてなりませんでした。

ウクライナに一日も早く平和が取り戻される事を願って止みません。
Posted at 2022/04/08 13:04:19 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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