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2024年10月03日 イイね!

未来の戦争

イランがイスラエルに弾道ミサイルの飽和攻撃を実施しました。

核や毒ガスではない通常弾頭による軍事目標を狙ったものだったようで被害は限定的と伝えられていますが、再突入体やデコイの映像はまるで流星群のようにキラキラと輝いており、時より迎撃の直撃や地上の爆発が無ければ攻撃とは分からない光景でこれまでの単発の実験映像や北朝鮮のミサイル打ち上げ映像から想像していたものよりも幻想的にも思えました。

太平洋戦争中に日本を無差別爆撃した焼夷弾を目撃した人が綺麗だったと言っていたのを想起させ、同じような感想を抱いたことにも背筋が寒くなりました。

今回、イランが全面戦争を望んでいれば市街地を狙ったと思われます。

イスラエルは軍事施設や政府施設などの重要拠点は何重にも防御しており、多段階の迎撃システムを構築していますが住宅街など民間施設は無理して全部を迎撃しようとしない事は知られていますのでそれを狙わなかったイランのメッセージは明白であろうと思われます。

しかしイスラエルはこれを口実にイランの重要施設の空爆や宗教指導者や軍高官の殺害を行う可能性はかなり高いでしょう。

弾道ミサイルに話を戻すと、日本が同じような攻撃に晒された場合どのように対処するでしょうか。

イスラエルのような割りきりをして政府施設しか防空戦闘をしなかったことで住宅街や民間施設に被害が出た場合、世論の反発で内閣は吹っ飛ぶか、それとも敵許すまじと一気に主戦論に傾斜するでしょうか。

日本に対して弾道ミサイル攻撃を行うのは今のところ中国、北朝鮮、ロシアの3カ国と目されます。

北朝鮮についてはミサイル能力は数、能力共に限定的であり、かつ戦端を開いた場合、対象国が韓国、アメリカ、状況によっては中国にも対応する必要がある事からもっぱら脅しのためで実際に仕様は出来ない、もしくは破れかぶれになって使うものとと思われ脅威度は高くないでしょう。

ロシアに関してはかなりの能力を有していることはウクライナ侵攻でも明らかで、制裁下での月産20~80発の増産能力は侮れませんが今のところ東アジアにまで手を広げる余力はないでしょう。

中国は直接的な紛争を避け、米ロがINF条約で互いに中距離ミサイル制限をしていたる間にもこれまでに養った経済力で着々と軍備を整えており、特に今回イラクが使用したような極超音速ミサイルや大気圏内で回避機動する能力を備えた新世代のミサイルを開発し、同時に核弾道を増産してアメリカと核戦力でパリティに持ち込み、出来うるならアメリカを凌駕することまでを目論んでいるように思われます。

日米安保があるため、中国が日本だけを攻撃する状況は考えにくいものの、米中が全面衝突する状況になった場合では、日本の在日米軍基地や自衛隊基地、政府施設や各インフラへの継続的な攻撃も想定され、特に第一波では今回のイランを上回る飽和攻撃に晒らされるとすると、今の日本の防空能力では全く対処できないであろうと思われます。

これまで日本はアメリカのハイテク兵器を多く導入してきました。

アメリカは朝鮮戦争やベトナム戦争での教訓から数で圧倒する敵に対してテクノロジーで優位に立ち一方的に攻撃できる体制を築こうと膨大な国防予算を投入してきました。
湾岸戦争などでイラク軍を一方的に殲滅した米軍を想起すると分かりやすいですが日本の軍備思想も基本的にはそれにならったものになっています。

一方で、早くからこのハイテク兵器による「オフセット戦略」は敵側の模倣によって敵の技術水準が向上すれば成立しなくなるとアメリカの軍事研究者は言ってきました。

それは完全な同等レベルの模倣である必要はなく、多少劣ったものであっても一定水準に達していればそれに対抗せざるを得なくなり、優位性が失われるだろうと予言されています。

ウクライナ侵略ではドローンの活躍が目覚ましく、戦場をくまなく監視し敵の一兵たりとも見逃さない空間監視網が構築されるだけでなく、対人散弾地雷や対戦車ロケット弾、さらには焼夷弾をぶら下げて塹壕の中にも突入し、目と徘徊爆弾によってもはや戦場には隠れる場所がなくなったとされています。

しかし、この比較的ローテクな兵器は1週間もすれば双方で採用するため、戦場はさながら機関銃の登場によって兵士が塹壕から出られなくなった第一次世界大戦の様相であるとウクライナ軍のザルジニー元司令官は述べており、まさに第一次世界大戦ではそれまで連絡や偵察に使われ、空中で敵に遭遇しても互いに敬礼していたような騎士道精神は失われ、飛行機は第一次世界大戦が終結する数年後には毎分800発の発射速度の機関銃を何丁も装備し激しい空中戦を繰り広げる殺人マシンに変貌したように現在、ドローンの進化で互いに空中戦まで起きるようになっています。

このように戦場の様相が新兵器によって一変するということはなく、どの戦争でも繰り返された光景が、携える武器が違うだけで次の戦争でも再現されてしまうのかもしれません。
Posted at 2024/10/03 13:56:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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