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quadrifogliospaのブログ一覧

2013年09月24日 イイね!

東日本大震災の遺構保存について②

東日本大震災の遺構保存について②帰省先の気仙沼市に隣接する南三陸町。帰路、ここにある旧防災庁舎跡に回って来ました。

リアス式海岸線を縫う様に国道45号線を南下します。

前回通った時は道路が復旧していないため交通が集中して慢性的な渋滞が起こっていましたが今回は一部を迂回した以外はスムースに南進できました。

途中、山の開けた場所では草地の向こうに太平洋を望むことができます。
ガレキが撤去されてしまうと、元々何も無い土地のように見えますが、そこは草地ではなく、かつて住宅が建っていて小さな集落を形成していた場所です。

海に突き出した防波堤の残骸や工事の重機などで辛うじてそれと分かる程度です。

そして時々思い出したように、プレハブにのぼり旗という定番スタイルの仮設商店街にも差し掛かります。

南三陸町、歌津、志津川は近くの海水浴場に来たくらいでとくになじみがある場所ではありませんでしたが、若い女性職員の方が防災無線で最後まで避難を呼びかけて津波の犠牲になったという事で多くの人の涙を誘った話で有名になった防災庁舎で自分の同級生も同じ日に一人亡くなっていたというのを後から聞きました。

そしてその防災庁舎がやはり住民や遺族の方の意向もあって解体される事が決まっています。

屋上に避難し、迫り来る津波を見て彼の胸中、何を思ったのか知る術もありませんが、子供が産まれたばかりという事でしたので家族のために生きようとした事でしょう。

防災無線の設備があった二階、そして最後に避難したであろう階段、屋上などは津波によって鉄骨を残すのみとなっていました。

自分が行った9月22日にも解体の報を受けてか、近隣の町から自転車で来たと思しお年寄りや、車で来た人たちが引きもきらず訪れ、備え付けられた祭壇に手を合わせて、写真を撮っていましたが、やはり圧倒されてか、皆、無言で遠巻きに見上げて立ち尽くすだけでした。

その大多数が20代前後の方のようで、犠牲になった職員の方の関係者なのかもしれませんが、やはり多くの人に津波被害を語り継ぐためには、このような建物を保存して後世に語り継ぎたいと思うのでした。

写真は、場所が場所だけに不思議な写真を撮ってしまったのかと思ったのですが不覚にもレンズフィルターを触ったために下の部分がボヤけてしまっています。

ただ、この画角の写真だけ祭壇の部分がボケており、他の引いた写真などでは影響ないことから、どういう影響なのかわかりませんが、撮られたくなかったのかなぁ、などと思ってしまいましたので、あえてこのまま掲載しております。

心霊写真だ、などと騒ぎ立てる目的ではありませんので悪しからず。
Posted at 2013/09/24 00:52:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年09月23日 イイね!

東日本大震災の遺構保存について①

東日本大震災の遺構保存について①連続する三連休と代休消化を繋げてちょっとまとまった休みを頂いて、母親が今だ仮設住宅にいる気仙沼に行ってきました。

といっても殆どがレンタカーやホテルの手配で急に休みをもらっても殆ど準備もできず、けっきょくスケジュールはレンタカーの借りられた日数に合わせる形になりました。

前回帰ったのは震災後のGWでしたからずいぶん経ってしまいましたが、電話やネットなどで現地の状況は把握していて、復旧が済んでからは特に目新しい変化というのも無いので親と電話で話すくらいにしていました。

しかしここにきて町中に打ち上げられて残っている漁船の最後の1隻がいよいよ解体されるという事でしたので、これは見納めだと思い行ってきました。

震災後仮復旧した東北道は上り下りあわせて90箇所以上で路面が隆起したり亀裂が生じていて、減速せずに乗り上げると車が壊れるのでは、というくらい酷かったですが、今年は(自分が通った区間は)殆ど修復されて、上を通る高架橋も鉄板などで補強してありました。

その高架橋の多くには「ご支援ありがとうございました。頑張ります」といった垂れ幕を何度も見ることができます。

打ち上げられた漁船は青い船体でメディアで取り上げられる頻度も高いので有名だと思います。
第18共徳丸は東日本大震災当日は補修のために気仙沼に寄航していて被災し、住宅を押し流す濁流に乗って1キロ近くも内陸に押し流されて取り残されたようです。

これは昔から語りづがれている「津波で船が陸を走る」という証言と一致します。
しかも木造の小船ではなく何百トンもある鉄の塊です。頑丈な建物の屋上に避難していた知人のお母さんはその建物に漁船がぶつかって削っていった、と当日の様子を証言してくれました。

ほどなくして流れ出ていた重油に引火し、市街地一体を焼き尽くす中に取り残された訳ですから、恐怖の連続で生きた心地がしなかったでしょう。

この漁船は当初は津波の威力を後世に語り次ぐべく保存されるものでしたが、船の所有者が解体したいという意向でありまた市民の7割近くが解体に賛成ということで解体作業が始まっています。数週間もすればきれいに片付く事でしょう。

駅の前に鎮座するように取り残されていましたが、船以外の建物は殆ど撤去が済んで、知らない人が見たら角度によっては畑の中にあるように錯覚しますが、そこには町があり家々が立ち並んでいました。
駅も自分が上京する時に汽車(ディーゼルなので)に乗って旅立った駅であり、いろいろ思うところはあるのですが、住民であった被災者の意見が尊重されるべきでしょう。

隣の陸前高田の「奇跡の一本松」もですが、とかく震災の遺構というのは直接被災していない人からしても評判が悪いようです。

曰く、被災者ゴネ得を狙って残すんだろう。そんな事のために寄付したんじゃない、もう寄付しない。といった意見のようですが、一本松は保存プロジェクトの寄付金のみでまかなわれていたようですし、この打ち上げられた漁船にしても同じような事になるのではないかと思っていたのですが、保存は難しいようです。

直接被害にあった方にしてみれば、見ると震災を思い出してしまうから見たくない、という事でそれはもっともなのですが、片付けて何も痕跡が残らないと、どうやって子孫にこの教訓を伝えていけばいいのか、早ければ次の代で完全に風化してしまうのではないかとすら思います。

気仙沼に限らずですが、家々が津波に飲み込まれていく映像が数多く残されていますが、それとて元の町並みを知らなければ、外国のショック映像と同じで実感は伴わないでしょう。

自分がかつて自転車で走っていた道が溢れた海水に飲み込まれ、やがて家々が流されて、漁船がそれにぶつかったりというのは、頭では分かっていて打ち上げられた漁船を触ってみてもどうにも結びつかないのですから、当事者でない世代ならなおさらピンと来ないでしょう。

復興に目が行きがちですが、こういう教訓を後世に伝えるという事も同時に進める以外に伝える術はないのではないかと思うと、不安になるのでした。
Posted at 2013/09/23 01:20:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年09月15日 イイね!

腹が立つやら情けないやら

今日はヘッドチューニングで預けてあるクルマからカーナビのクレードルや電源ケーブル、車載工具などを引き上げてきました。

というのもこの連休を利用して帰省しようと思ってお膳立てが出来たので実行第一弾という事です。

もちろん本来なら自分のクルマで帰りたいのですがまだ走れず、車検も切れているため、レンタカーを手配しました。
そのレンタカーに自分のPNDを取り付けられるようにするためにクレードルが必要なのでした。

最近では大手ならナビ付きが当たり前ですが費用を節約するため、見つけやすくするためにナビは除外しました。

田舎に帰るだけなら地図は要りませんが、実家は被災して無くなっており土地勘の乏しい仮設住宅に行くのと、自分に所縁のある目的地が登録してあり、また渋滞情報も取れるので必要だろうと考えました。

もちろん、旅のお供のお気に入りのBGMも入っていますからね。

まぁ新幹線→地元タクシーという手もあるのですが、今回は挨拶回りの手土産も多いですしやはり生活の基盤がない被災地では自分の足が無いとどうにも不便で仕方ありません。

自分のクルマならスケジュールも自由に組めるのですが、今回はレンタカーの都合でショートステイになります。

で、クルマから便利装備を取り外してきたのですが、露天に雨ざらしのため、見に行く旅にボロくなっており、今回は自慢のカーボンボンネットがすっかり真っ白く変色していました。

車がない間にいじり始めたバイクは同じ時間で輝きを増して行くのにヘッドチューニングと車検と足回りのモディファイで60〜70万円くらいかかると思いますが、それだけの費用を掛けてボロくしてるようで、維持するモチベーションが日を追うごとにどんどん下がって行きます。

当初、ガスケットが怪しくなってきたエンジンを直すか、塗装の劣化が目立っているボディの修復をしてからエンジンをやるか迷ったのですが、不動車になると困るのとヘッドチューニングだけだからパーツ手配して内燃機屋で加工して組むのに時間がかかったとしても三ヶ月あれば終わってくるだろうということで先にエンジンに手を付ける事にしました。

しかし、車を預けて一年以上経ちますが未だに走行できる状態にすらできていません。

その間、手元にあればケアできたものが、野ざらしだったのでぱっと見ではスクラップかと思うほど酷い外装になってしまっていました。

変に急かしてデタラメな仕事をされるのが嫌だったので特に催促とかはしませんでしたが、何月にサーキット走行会があるとか車検が何月で切れるとかお盆休みに使いたいとかその都度連絡はしていたのですが、外見がボロいという事もあってか、ずっと車置き場に置かれていました。

思い返せば購入した時も半年間納車されないままローンだけを払っていたので、こういうショップだと分かっていたにも関わらず、自分の中の最善のパターンを想定して依頼してしまった自分が腹が立つやら情けないやらです。

高い勉強賃だと思って200万円以上掛けてレストアするか、もう見切りをつけてその費用で新しいクルマに乗り換えるか、ちょっと真剣に考えなくてはいけなくなりました。
そこにはクルマに乗らない、という選択も含まれます。

結局、プロといってもその技量や拘りには差がありますから完全に満足の行く仕事なんて期待してはいけませんし、バイクの完全復活目前な今なら、ちょっと長期になってもレンタルガレージを借りて週末に自分でやれる事をやって費用を抑えて維持するという一番楽観的な計画を立てては居ます。

デカいプラモを作ると思えば、子供の時の気持ちになれるかもしれません。

にしても見てもらうショップを探さないとなぁ
Posted at 2013/09/15 00:43:59 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「今日車検出してきたけど車検時の法定費用先払い、今は後払いになってた。
一回で済むならそれに越したことはないけど用意してた現金を口座の方に戻しておかないと。」
何シテル?   06/14 22:03
ネコとキャブを愛でるのが趣味の低年式オッサンです。
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