
次期主力戦闘機の最右翼であるルノー・メガーヌRSを試乗しにルノー世田谷にお邪魔してきました。
今のアルファロメオGT1300Juniorには走りに関しては大きな不満はない、というか大満足なのですが、エアコンが無いのが現代の環境では致命的で、同乗者のネコには過酷なので、これにより移動が涼しい日の夜間とかに制限されてしまいます。
また帰省先の親もうるさい、疲れる、椅子が低い、と文句言いまくりですのでここは親孝行、これなら文句無いでしょ?2時間スペシャルと題して新しい車を新調しようかと考えております。
帰省する時だけならレンタカーやカーシェアリングでいいじゃないかという気もしますが、自分が使いたい時期というのは世間でも需要が高い時期ですので一ヶ月も前から予約が埋まっているような状況です。職場が、来週から休んでいいですよ、と金曜の晩に言われたりする職種なのでレンタカーはおろか、新幹線のチケットすら抑えるのが難しく、同郷の友人に便乗させてもらうにしてもやはり事前にすり合わせが出来ないので殆ど実現した事がありません。
この前、親に電話したら思いの他声が弱々しく、単に花粉症なのか、それとも定年退職して体力と気力が衰えたのか、まぁとにかく月一、とまでは言いませんが、これまでより頻繁に顔だしてやらにゃならんような気がします。
従って贅沢ではありますが、自前の足を早急に用意する必要を感じています。
新しい足車の条件としては、
・エアコン装備
・高速道路で快適である
・積載能力がある
という事が最有力です。
エアコンは逆に装備していない車を探すほうが大変なくらいですのが、高速道路の快適性というのは少々拘りたい部分です。
ポイントとなるのはまずシートの快適性。
コンパクトカーはコスト削減のためかどれもゴツゴツした感じだし、スポーツカーはカッチリホールド感はいいのですが、逆に身動きがとれません。
座った感じで一番しっくりきたのがルノー車で、スイッチ類やレバーの配置、見切りも含めて一番印象が良かったです。
そして高速道路でも余裕のあるパワーと安定感のある重量感となるとルノーの中でもメガーヌRSでしょうか。
モーターショーなどのイベントに出展されていても、希少車という事で施錠されて乗れない状態でしか見た事がありませんでしたので、近所の世田谷店に試乗予約を入れました。
試乗車は2014年式のフェイスリフト後の現行車で、ジョン・シリウス(M)の特別色。
モデルチェンジ後の新型を見るのは初めてでしたが印象は、あれ、デカくないぞ?というもの。
3ナンバーで特に車幅が尋常じゃないんですが、室内で見るのとはまた違った印象でした。
早速、乗り込んで軽く説明を受けて発進します。
小回りは意外と効きます、というかパワステ、ブラボーです。
そしてクラッチはちょっと難しいですね。
今時の車みたいにアイドリングでクラッチを繋いでアクセルを踏み込むのではエンストします。
非力な小排気量みたいな感じだといいかもしれません。
車格の大きさは、思いっきりシートを高くしたのもあって、デカいという感じはしませんでしたが、周囲を車に取り囲まれた環八では道が狭く感じられます。
シフトフィールはコクコク入るので面白いですがちょっとストロークが大きいかな?FFだとこんなもんでしょうか?
渋滞の環八から、ドゥカティで事故った千歳台交差点を折れて左折します。
この先に放射性物質が出て潰れたスーパーとかあるんですよね。全く行動半径内で知った道なので緊張はありませんでしたが、それでも初めて乗る人様の車ですから3速3000rpmくらいまでしか回しませんでした。全然ターボとか関係なかったですね。
ぐるっと回って環八に復帰してお店に帰ってきました。
シートはルーテシアよりホールド感がありましたが、特に身動きが取れないという事でもないようで、逆にサーキットならホールド感不足を感じると思われます。
ボディや足回りはスパルタンなシャシーカップと多少マイルドなシャシースポールがありますが日本導入モデルはシャシーカップのみでしたが、路面の粗い所でも不快な突き上げ、というのは感じませんでした。
これは速度に対してまだ車重が勝っているためだと思われますので、高速道路での段差とかの突き上げ感はまた、違うかもしれません。
低速度域はもっとトルクモリモリというのを予想していたので普通の2L、NAみたいな感じでした。
元気に走るなら常にタコメーターのレッドゾーンに突き刺さるくらいブン回してやらないとダメなんでしょうけど、そんなことしてたらすぐ事故りそうです。
ただ1430kg、というか1.4トンの車体を引っ張っているというのに、エアコンオンでも重さというのは感じられませんでした。
ここらへんは1300kg台でもエンジンパワーが無いコンパクトカーとの決定的な違いでしょう。
ステアリングフィールはちょっと軽いかな、という気もしました。
まぁ重ステとの対比なので別物なのは当然ですけど。
静寂性は、全く気になりませんでした。普通に会話できるしロードノイズも分かりません。
今回はブン回していないのと、キャブ剥き出しのクルマに比べたらそりゃ静かでしょうけど、これまでのレンタカーで借りて乗ったコンパクトカーなどでは、ちょっとロードノイズが気になったりしたので爆音エンジンで耳がやられたという事ではなさそうです。
エクステリアはモデルチェンジでニュールノーデザインになり、カングーからメガーヌまで同じファミリーフェイスを纏っていますが、個人的には初期モデルが良かったです。
なんだか意地の悪い顔になったな、と思いますが乗ってると見えませんので気になりませんが。
他にはブレーキ周りも改良されているようです。
具体的にはFブレーキローターディスクのスリット廃止です。
若干の出力アップと相まって、このフェーズ1.5(?)の方が走りは良いのでしょう。
基本的には、クラッチが慣れないのと低速トルクが思ったほど無くて大人しい試乗でしたが、まぁまぁ好印象でした。
今のアルファGT1300Juniorは、外見からは意外なほどの積載容量があります。
内装がペラペラだからなのですが、メガーヌRSはハッチバックなので開口部こそ広くありませんが、奥行きがあり、大きなスーツケースでも三つくらいは余裕で入りそうです。
後部座席もそこらの2+2に比べたら全然広いですが、そこはクーペボディなので乗り降りはちょっと大変なのは仕方ありません。
とりあえず見積り書を出してもらって帰ってきました。う~ん、高いのか安いのか判断に迷います。
最大の問題はウチの近所でコレが入る駐車場が見つかるのか、という事です。
新年度に向けた入れ替えなどで駐車場自体に空きは出ているようですが、やはり場所柄、高い。今はオマケみたいな金額で駐車場を借りれているのですが、田舎に行けば家が借りられるくらいの金額の物件か、出し入れが困難なくらいキツキツの物件しか無いようです。
最悪、今の車を預けてココに入れるというのも考えられなくはないのですが、電柱と隣の車のために、何回も切り返しが必要で、それだけで一本6万円のタイヤが磨り減りそうです。
いろいろ問題はありますが、ここのディーラーなら歩いても行ける距離ですし、話が動き始めればとんとん拍子に進みそうな予感を感じながら、帰路につきました。
しかし、帰路では改めて自分の車の良さに気付かされました。
とにかく軽い事は正義。大正義。
100psも出ていない非力なNAで同じ試乗ルートをなぞってみましたが、パワーバンドを外さないようにしてバビューンと吹っ飛んでいく様は、まさに爽快でした。
自分のモディファイの方向性が正しいと再認識した試乗となりました。
あ、RSモード試すの忘れてた!(笑)