今日は先日の帰省中に飛び石を食らったGD Fitのフロントガラスの修理見積りに行ってきました。
とはいえ、ネット上にHPを構えている店の説明を読むと「完全には戻りません」「振動や熱で割れが進むことがあります」「運転席正面は歪むのでできません」「ガラス撥水加工をしてあると樹脂が始まれるので施工できません」といった感じの注意書きが並びます。
だいたいがヒビの中を真空にして透明なエポキシ樹脂を流し込んで固めて屈折率を近づけて目立たなくするものです。
ウチの傷はチップという表面だけが欠けたものなでひび割れが進行する心配は少ないと思われましたが、逆に上記の加工が出来ないため、欠けた部分に樹脂を流し込むのですが、これが弱くてワイパーを動かした程度で取れてしまうそうです。
業者によってはチップは下の層に到達するまで切削して割れた時と同じような施工をする所もありますが、割れていないものにわざわざ穴を開けると、後年ヒビが入ったりしないか心配です。
そして、撥水加工したばかりで運転席の目の前なのでやってもらえない可能性もあります。
幸い?近所にガラス補修専門店があったので、予約して行ってみました。
見てもらうと、やはり補修は出来ません、という事でした。
ただ車検には問題ないし、ひび割れていく事も無いので気にしなければこのまま乗れます、という話でした。
街乗りでは視線をあちこにち配らせるので注視しませんが、前方を見ている事が多い高速道路ではどうしても目に入ってきますし一度気にし始めると気になって仕方ありません。
そんな事で注意散漫になって事故、なんて本当にバカらしいのでなんとしても直したいところです。
しかしやはりガラス交換しかない、との事。
う~ん、割れていれば諦めもつくのですが、そこまででもないし気にしなければ実用上問題ないのに交換してしまうのももったいない気もします。
しかしやはり気になって事故、では元も子もないので交換の見積りをお願いしました。
ディーラー施工価格、メーカー純正品、国内社外品、中国産輸入品、クールベールという遮熱、UVカットなどの高機能ガラスで出してもらいました。
当然D施工が一番高く10万円。これは予想したとおりです。
気になるこの店での価格は金額は伏せますがまぁ思っていたよりは安かったです。
気になるのは中国産の外品です。
車種と言うか形状によっては少し歪みが分かる事があるそうですが、ほぼ分からないとの事。
中古車業者が持ち込むガラス交換もコレなので、市場に流通しても余程厳しくチェックしなければまず分からないとの事でした。
そしてもう一つ気になるのが高機能ガラス。
Fitはフロントガラスが広大なので冬場でも天気が良いと熱くなります。
もちろんオートエアコンを作動させれば暑さはしのげますが、やはりジリジリという感じは不快なものです。
永く乗るなら高機能ガラスというのはアリだと思います。
そして国産外品とクールベールは二年間保証によって一回分のみガラス交換は実費負担のみ、実質、施工から二年間はフロントガラスを二枚持っているのと同じような感じになります。
ガラス交換ではやはりせっかく新品に交換したのにまた飛び石を食らってしまうのが痛すぎるのですが、これなら少し気楽に運転することができます。
ガラスの飛び石は虫歯と同じで何もせずに直る事は無いので、保証の付くクールベールで交換をお願いする事にしました。
その足でアルファ・ジュリアを見てもらっているショップへ。
以前に頼んでいたアルミラジエータと、今回注文したコロンボ&バリアーニのハイカムが入ったという連絡がありました。

アルミラジエーターは前回のサーキット走行会に間に合うように手配していたのですが、結局入荷したのがサーキット走行のある週になってからという事で、ギリギリ準備は嫌だったので、用事があったら取りに行きます、という事で預けていたものです。
そしてハイカム。
昔はアルファロメオのレース部門というべきアウトデルタカムや2Lエンジン用のものを流用する通称「48カム」というもの、スペシャルモデル用の「ヴェローチェカム」、カスタムショップのオリジナルなど様々なものがあったのですが、今新品となると入手性などでコロンボ&バリアーニになるようです。
C&Bカムもいろいろ種類があって、今ウチのジュリアの吸気側に入れているのが105.280”Road medium”というラインナップの中で一番穏やかなストリートチューン向けのものです。
今回、サーキット仕様としてこれを排気側に移し、吸気側用に調達したのが106.292”Race medium”というもので、ジムカーナカむとか言われているものだと思います。
106、つまりリフト量が10.6ミリというのはポン付けできるギリギリのリフト量で、これよりも大きく開くものだとバルブがピストンに当たる「バルブクラッシュ」が起きてしまいますのでピストンに逃がしのためのリセス拡大加工を施す必要があります。
エンジンを降ろさなくても下からピストンを抜く事はできますが、どうせそこまでやるなら他にもいろいろやりたくなるのが人情というもの。
それだと出費が嵩むのはもちろんの事、良くなっても悪くなっても何が影響したのか分かりにくくなってしまいますので一回の走行会でなるべく仕様変更は少なめにして影響を調べている所です。
もちろんハイカムが偉いのはリフト量が大きい、つまり吸気排気効率が向上するという事もありますが、カムプロファイル、つまりバルブを開け閉じる動作の緩急やそれだけの時間を開かせているかの制御や、吸気側と排気側が同時に開いている時間をどう重ねるかというバルブタイミング、そしてどのタイミングで点火させるかの点火時期調整、デスビの進角など、様々な要素が関係してくるので、単にハイカムに交換しただけではアイドリングすらできず、かといってパワーも出ない燃費極悪という改悪にする事も出来てしまいます。
ですからチューナーの経験や思想によって同じ部品を使っても味付けが変わって来るのが面白い所であり、奥深い所でもあります。
今回のカムプロファイルはやはりけっこう尖っています。
これは比較的短時間だけバルブがスパっと開きスパっと閉じる、一般にトルク型と言われる形状です。
サーキット用など高回転域を重視するハイカムはバルブを押し下げるリフト量が大きいのはもちろんですが、早くから緩やかに開き始め、閉じ方もゆっくり閉じるように卵型になっています。
ゆっくりと言うと語弊があって高回転になった時にも吸気排気が追いつくように大きく開くイメージです。
ただ、こういう極端なカムは街乗りが苦痛に感じるほど乗りにくいし燃費も悪くなります。
元々ジュリア系エンジンのカムは国産車のそれと比べるとチューニングカーのようだとも言われています。
まぁ4AGは5バルブだったりで単純に数値だけの比較っていうのは意味がなく、やはり実際に走ってみてどういうようにフィーリングが変化するかを知り、最適解に近づける作業が重要とも言えます。
ハイカムの方はショップの作業スケジュールもあって来月に入ってから、という事ですが、ラジエーターは時間があったら交換してみようと思います。