大晦日から5日まで気仙沼に行っていました。
休みは年末の仕事納めから今週末の三連休まで有休消化で繋げてずっと休みですが、道路の混雑を避けるために世間と日程をずらすようにしました。
といっても出発した大晦日の東北道は年末とは思えないくらい空いていて少々拍子抜けです。
そういえば最近は防災と時間節約から東京に戻ってきたらGSで洗車し給油していますが、これまで高速に乗る前に給油していたスタンドに「売り切れ」の表示が出ているのを見ました。
タンクローリーの配送が遅れているのか予想以上に給油が多かったのか、こんなの震災以来です。
空いている東北道を北上していくとちらほら雪も舞い始め、沿道はザ・雪国、という風情に変わってきます。
夕方に差し掛かり持参したお握りを食べようとPAに入りトイレで「軽量化」しておきます。
個室に入ると長サイフが置いてありました。忘れ物です。
届けるにしても書類を書いたり時間が掛かります。
持ち主が気付かずに出発してたらもう警察に連絡してもらうしか手段はないし、とりあえず用を済ませようと腰を下ろしたら誰かが慌ただしくドアを叩きます。
他の個室は空きがあるので財布の持ち主が戻って来たようです。
ドアを開けるとトヨタが販売店向けに配布したマニュアルに載っている「マイルドヤンキー」そのものの風情の人が立っていました。
「これです?」と財布を手渡すと慌てていたのか「あぁ」と受け取って礼も言わずに足早に立ち去りました。
中身を確認した方がいいと言おうと思ったけど、もう関係ないし煩雑な手続きで時間をロスしなくて済んだのでこちらもラッキーでした。
向こうも財布を無くした年末年始にならずに良かったね。
月がやけに大きく見えましたが次の満月は「スーパームーン」だそうです。
高速燃費は85km/h巡行で22.5km/L。
古川ICで高速を降り登米市の施設を目指します。
今年最後の母面会ですが、反応が芳しくないのは面会に来た人や施設の人から聞いていたので期待していませんでしたが、案の定夕食を食べさせましたが半分くらいで食べなくなってしまいました。
このまま摂食障害が続くと胃ろうに戻すかも、という事でした。
もっとも動物でも人間でも自分で食べられなくなったら寿命だと自分は思っているので、栄養だけ注ぎ込んで生きながらえるのは、果たして本人のためになるのかと思います。
夜は気仙沼の自宅に到着。除夜の鐘を聞きます。
翌、元日は昨日に続き風も強かったので何もせず自宅に籠って過ごします。
日中、風は強いものの晴れのうちに車の下回りを高圧洗浄機で洗っておきます。
ホースなどのセッティングは前回やってあるので楽勝でした。
洗濯機置き場の水道の蛇口は分解してみるとパッキンがダメになってきていましたがこの際なので
蛇口ごと新品に交換します。
2日再始動。
親戚に新年の挨拶回りに行きます。
と言っても大晦日に運転中に従姉から今日亡くなった人が出たので年始の挨拶はご遠慮くださいとショートメールが入っていたので回る家が一軒少なくなってすぐに登米の施設の方に回りました。
この日も母は寝ていて呼びかけても反応が無かったので直ぐに気仙沼に戻ります。
というのも登米から気仙沼までの山中の道は日が暮れると凍ってしまうので早く帰りたかったのですが、車は殆ど走っていなかったので、これまでの最短時間で戻ってこられました。
夜は昨日はスーパームーンだったようですが、今日も大きな月が登っています。
写真を撮り始めたらすぐに雲に隠れてしまいました。
その後、母親の年賀状が出せない人に東京で用意してきた寒中見舞いを投函しに気仙沼市内に降ります。
曇りは雪に変わって積もり始めていました。
三日、朝になると妙に明るいので、もしやと思い外に出てみると
しっかり積もっていました。
年末に降った雪がせっかく溶けた所でしたが、これでまた遠出は避けた方が良さそうです。
相変わらず風も強く、この日も巣籠り決定です。
年末にAmazonで注文した言語聴覚士の本が届いたので読んで過ごします。
この本の判定によると、母は7段階くらいのうちの6番目で悪いかなと素人判断では思います。
四日。
三ヶ日も過ぎたのでそろそろ再始動ですが、Uターンラッシュが始まっているという事なので東京に戻るのは明日にして今日は登米の施設に向かい、下道の道路状況も確認しておきます。
気仙沼から登米に向かう道中、岩井崎に寄ります。
向洋高校跡地。
この辺はまだまだ復興とは縁遠く、震災から時が止まったままです。
震災の日、職員や生徒は屋上に上がり、難を逃れて全員無事だったそうです。
ちなみに校舎はもう少し山手側に再建中です。
防波堤から気仙沼湾を望む。
風は強いのに海は穏やかです。
岩井崎。龍の松。
元日は混雑したんじゃないでしょうか?去年も今頃来たかな。
気仙沼出身の第9代横綱「秀ノ山雷五郎」像
身長は164cmで歴代横綱では最も小兵だったとか。
岩井崎は海岸に降りられるようになっていました。
前回来た時は規制線が張られていて降りられなかったように思います。
ただ自分の記憶からするとずいぶん海が近くなったような気がします。
海は穏やかだったのであまり派手な写真は撮れませんでした。
もっとも、荒天の時に海に近づくのは賢明とは言えません。
秀ノ山雷五郎像が見つめる先は金華山(たぶん)。
日没前に到着できるように登米を目指します。
しかし、この日も母は寝ており反応がありませんでした。
脳梗塞が悪化しているのではないかと思うのですが、施設の人によるとここ数日はずっとこんな感じで、最初はびっくりして起こしたら「ねむかった」と答えたそうです。
朝は呼び掛けに返事をするそうですし、広間に出ている間は他の人の話に笑ったりもしているそうです。
何かあれば施設から連絡は来ますが、東京から向かっても6時間は掛かります。
無用な延命はしないように施設と契約しているので、毎度この寝顔が最後になるかも、という思いはありつつ気仙沼に戻ります。
五日。
東京に戻る前に表の水道の凍結対策をしておきます。
ここ数日、気仙沼でも最低気温予想は-3℃や-4℃という予想です。
-4℃というと屋内でも立ち上がり管の水道が凍る可能性があり、寝る前の水道の水抜きは欠かせません。
単に水が出なくて困るというだけではなく、水道管が破裂すると数万円から場所によっては家の壁を壊したりするので十万円以上の出費になります。
住んで毎日水道を使っているならともかく、ウチのように一週間以上も水が止まっていると凍りやすいです。
ちなみに岩手内陸やそれ以北のシャレにならない寒さの地域では家の断熱化や水道管のヒーターが完備されていますが宮城県はギリギリ凌げるという事で関東と同じ作りの家屋が多いです。
気仙沼でも最近新築された家なら床暖房や凍結対策はされていますが、ウチのように築年が行った住宅ではそれは望めません。
そして表の水道の立ち上がり管はなんと裸管なのです。
この家を買った時から気になっていて寒くなる前にやろうと思っていたのですが、結局、一番寒い時期になってしまいました。
ホームセンターが初売りで普段より早く閉まってしまい、なかなか買えませんでしたが、断熱材を購入しましたので水道管と同じ長さにカットします。
テーピングして応急処置完了です。
上のキャップは違う時に買ったのでサイズが違いました。後で正しいサイズに付け替えなくてはなりません。
お昼を食べたら火の元の確認。水道の水抜きをして気仙沼を発ちます。
普段なら登米に行って母に面会するのですが昨日の様子だとまた寝ていて無駄足になると思い今回はスルー。
帰路、途中で蔵王のキツネ村に立ち寄ってみます。
以前にも来たことはありますが、本格的な冬毛を撮影しておきたいと思っていました。
ただ、雪が降ったばかりです。
途中まで蔵王スキー場と同じルートなので道路状況が心配されます。
東北道を白石ICで降ります。
そこから蔵王に向かう道はしっかり除雪されており、雪も解けていた楽勝かと思われましたが、枝道に入ると
しっかり雪が残っていました。
これが圧雪路部分は変な入力をしなければ滑る事はありませんが、問題は一度溶けてシャーベット状になったものがまた凍った箇所で、これがタイヤで踏み崩すと轍にハンドルを取られたりして滑ります。
滑ると言うよりはヨーイングをこらえられずに回転モーメントが発生するといった感じで右に左に車が向きを変えようとします。
前輪で引っ張るFFでこれですからFR車ならこの回転モーメントを後輪が後押ししてスピンします。
カウンターをアクセルワークでスピンしないように走りますが、単独なら楽しいですが対向車が来るとさすがにヤバいな、と。
キツネ愛とスタッドレスタイヤとドラテクが試されます。
肝を冷やしながら6キロほど山を登っていくとようやく到着です。
駐車所に車を入れ、撮影機材を降ろしていると、どうも場内から「蛍の光」が聞こえてきます。
慌てて、しかし雪で転ばないように急いで入り口に行くとロックアウトされたカップルが居ました。
「4時までじゃないんですかね?」なんて話していると中から
「3時半で終わりです」
と聞こえてきました。
気仙沼からだと午前中、光線を考えたら朝には出発しないと間に合わないようです。
もっとも17時まで営業されても帰る頃には道路が凍結して客や従業員も往生するでしょうから仕方ありません。
次回はもっと早く出る事にします。
高速入り口手前のコンビニでマッドガードや車体下部に付着した雪を落としておきます。
高速走行では雪の塊と言えど落下したら凶器になりえます。
白石までの高速を速度規制のある泉まで100km/h巡行、泉から90km/h巡行で、そこからは90±10km/hと荒れた走りでの燃費は21.1km/L。
ただし航続距離の関係で気仙沼で給油し、途中で蔵王に向かったりしたので、まぁまぁ。
東京には20時20分には到着。最寄りのGSでガソリン給油と洗車してお終いにします。