土日は去年二月に亡くなった伯父の一周忌法要参列のため気仙沼に行っていました。
普段であれば金曜の仕事上がりに東京を出発するところですが、週末はこの冬最強の寒波が日本を覆うという事もあってギリギリまで天気図とにらめっこしていたのですが、降雪予報は安定しなかったのでいった先で何かあるといけないという事で土曜の早朝に出発することにしました。
土曜の朝七時に起き出して駐車場まで置くと、キーのボタンを押しても開錠のアンサーバックがありません。
可能性としてはキーの電池が無くなっているか、クルマのバッテリー上がり。
試しにドアの鍵穴で開錠してキーを差し込みイグニッションまで回しますが反応が無い。バッテリー上がりです。
法事は日曜日なので土曜日中に到着できればいいのですが、土曜の深夜に到着では結局路面凍結や降雪に遭ってしまうかもしれません。
車は三台持っていますが手元にあるのはこのフィットだけなので参列するならこれを動かすしかありません。
バッテリーを降ろそうと工具を取り出そうとしたらリアゲートハッチが集中ロックで開きませんでした。
ジュリアクーペから降ろしてあるバッテリーでのジャンプスタートも考えましたがケーブルも荷室の荷物を降ろさないと後ろからしか出せません。
部屋まで取って返して駐車場まで工具を持って来てバッテリーを降ろし、バッテリーを部屋に持ち帰り充電器で充電する事2時間。
なんとか12V以上になったので駐車場に戻り車に搭載してキーを捻ると、ちょっとグズったものの初爆が来てエンジン始動。あとは走っていれば満充電になるでしょう。
一応荷物に予備バッテリーと充電器を追加して積み込み、二時間遅れで出発します。
環八に乗ったところでこんなクルマ、というかこんなカラーがあったのか、というアルファロメオ 4C。
普段なら首都高外環から東北道に乗るところですが、前日の晩から北関東から宮城までの内陸部もかなり降雪があったという事なので、海沿いの常磐道で行くことにします。
しかし料金所から渋滞。
先が思いやられますが、落下物飛散というかダンプが走行車線に大量の土砂をまき散らした処理をしていた渋滞で、それを抜けるとスイスイでした。速度規制区間以外は100km/hで北上します。
常磐道を行くとどうしても目に入る福島第一原発付近の放射線量表示。
線量は安定していますが、除染作業で出た残土が黒いシートで覆って積んである敷地がどんどん増えています。
宮城に入るあたりから降雪が激しくなりますが路面に積もる程ではありませんでした。
東京で用事で乗ってたりしたので高速燃費ではありませんが、燃費は19.6km/Lとスタッドレスタイヤで急いだ割りにはまぁまぁ。
今回から標準タイヤに近い14インチのスタッドレスタイヤなのでタイヤ補正はありません。
三陸道を降りると沖合いには不穏な雲が広がっています。
夕方渋滞前には気仙沼市内に入れましたが雪には降られました。
急いだのは明日は法事なので土曜のうちに親戚に挨拶に行っておきたいと思っていたためで朝8時までに出発していればお昼過ぎに到着ですが17時近くになってしまいました。
明日会う親戚はスルーで来ないであろう本家に直行します。
小一時間で親戚を後にして気仙沼の自宅に向かいます。
坂の上の方なので道路が心配でしたが市内に雪は積もっていないのでほぼ溶けており凍ってもいませんでした。
東京から持ってきた弁当などを食して、夜は友人の家に向かいます。
あまり遅くならないうちに帰って来てフロントガラスが凍らないようにカーポートの奥に駐車。
子供の頃に見たような圧倒的な星空に今夜は冷えるぞ、と毛布を多目に掛けて電機毛布も投入して就寝。
明けて日曜。
心配された天気も快晴無風で、とても良い法事日和。
着替えて早めに出かけようとスーツカバーを外すと、礼服ではなくビジネススーツが入っていました。
ガーン、間違えた。
礼服を作る時に一緒に作ったスーツなので同じスーツカバーで間違えて持って来てしまいました。
法事は10時からですが、紳士服の●木の開店時間も10時。
イオンが既に開店しているという事で、紳士服売り場に向かいます。
サイズの合う既製服を試着しようとしたら、裾上げで時間が掛かるという事ですぐに着られるものはありませんでした。
もう時間が無いのでとりあえず着て来たスーツで参列するしかありません。
まぁ今日で喪が明けるんだからちょっとフライングという事で。
バッテリーに続きポカ二つ目。
お寺に15分前に着くも施主は来ていません。
忘れ物を取りに戻ったとかで30分遅れ。
あー、これならテープ貼る応急裾上げで間に合わせられたなぁ、と思いつつ集まった親戚に詫びておきます。
去年ガンが見つかって手術した従姉に会うのは入院見舞い以来です。
普段メッセージで互いに連絡や相談はしているので様子は分かっていましたが手術後に体力が落ちた様子でした。もちろん気持ちの落ち込みもあるでしょう。
まぁ周囲があまりに「大変だったね、大丈夫?」なんて言うのもよろしくないので、段々検査も減って元のように生活できますよ、なんて軽く言っておくくらいにします。
読経、焼香のあとお墓に上がって塔婆やお供えをします。
自分は親戚に行く途中ちょいちょい来ているのですが、親戚も気仙沼から離れているので納骨以来という感じでした。
そのあと食事をして解散となります。
次会うとしたらウチの母の一周忌かな。
いったん家に戻って東京から持ってきたクルマやバイクのパーツを降ろして帰り支度をしていると隣の人が来て、共用道路の下水工事の話になりました。
まぁ全世帯が賛成という訳では無い、というか生活排水を垂れ流している上の段の家を説得するためにこの隣家の人がいろいろ調べたり手配したりしていてウチにも協力して欲しい、という事なのですが、なかなか進展しません。
工事となったらウチも幾らか出すことになるのかな。
今回はあまり長話にならず13時過ぎに戸締りと水道の水抜きをして出発します。
法事の後、お墓に上がる頃から風が出て来たのですが沖合は白波が立つほどではありません。
市内で給油したらすぐ三陸道に乗ります。
途中未開通の工事区間は下道におりますが、また三陸道に乗り、仙台近郊で仙台東部道路に接続し、常磐道に入って東京を目指します。
なんとか日没前に福島を抜けられそうです。
「帰宅困難地域」の看板を過ぎた所の線量だけ突出して高い線量になります。
ここらへんも家は建っていて普通の集落に見えますがよく見ると障子が破れたり屋根瓦の破損をブルーシートで覆ってあったり、そして車が一台も停まっておらず、畑や田んぼだった所も雑草が生えて荒れ放題になっています。
常磐道のけっこうな区間は片側一車線の対面通行になっているため、70km/h出ないようなトラックが居ると大名行列になりますが、たまに現れる二車線追い越し区間で頑張って抜いてもすぐにその前の遅い隊列に引っかかるので二車線化までは頑張って抜く意味がありません。
しかし三郷JCT手前の料金所付近で事故渋滞が発生したようで案内板の通過時間がどんどん伸びていきます。
夕方の帰宅時間に差し掛かっているので渋滞解消するのは交通量が減少する頃になると思い、遠回りですが北関東道で東北道にスイッチする事にしました。
この区間であれば降雪や路面凍結は無いし東北道の三車線化区間に出るので渋滞に引っかかっているよりは早いかもしれません。
東京の家には20時過ぎに到着。
常磐道や三陸道の一車線区間以外は90km/h巡行での高速燃費は22.0km/L。
スタッドレスタイヤでそこそこ急いだ割りにはこの季節としては良い燃費でした。
往復で融雪剤を浴びて真っ白になってしまったので給油のついでに洗車機で洗車して駐車場に戻して終了。
明日あたり反動が来そうな気がします。