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面白い記事がありましたのでシェアしておきます。

日産「シルビア」開発は白紙のまま…　一度はゼロだったトヨタはなぜ86やスープラを復活できたのか
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190109-00010004-kurumans-bus_all

トヨタは８６を始め、スープラというかつてのスポーツカーも復活させる予定ですが、開発を他社と共同で行ったり、巨額の資金があるから出来る事、といってしまえばそれまでですが、やはり豊田章男社長に代わってからこの流れが出来上がったのだと思います。

自ら自動車レースに出場したり自動車メディアに寄稿したりと自動車文化振興にも一役買っている強みと創業家の人間であるという特別な要因はあるかと思いますが、他社の雇われ社長ではここまでの事は出来ないでしょう。

そしてトヨタのエンジンは良く出来ていてもつまらないという事をスポーツカーではウィークポイントであると考えればヤマハ、スバルやＢＭＷというその分野では定評のあるメーカーに投げるというのは合理的であろうと思います。

日産自動車はカルロス・ゴーン氏の逮捕で揺れていてスポーツカー復活どころでは無いでしょう。

特にこういう「大英断」はトップダウンで主導されるべきものですから目先の利益を考えたらそんなニッチで金の掛かる事は真っ先に切るものですが、スポーツカーの速く、安全に走るという要求は、庶民の足車であっても活かされる課題だと思います。

日産は素人目に見てもモデルが古くなっており、販売は売りたくても売る物が無い状態だと聞きます。

ニッチとはいえニッサンのスポーツカーを待ち望んでいる層も多いでしょう。

ただこのまま行くと商品価値のあった自社ラインナップをことごとくディスコンにしてＯＥＭメーカーに成り下がった三菱の轍を踏むのではないかと思います。

もっとも三菱は日本でこそリコール隠しなどで印象が悪いですが、中央アジアから東南アジアあたりではまだまだ根強い人気があり販売網もあります。

日産は目先のスケールメリットばかりに気を取られるのではなく、自車の強み、弱みをもっと把握して大ナタを振るわないといけない時期に差し掛かっているのではないでしょうか。

新年一回目の投降がこの話題になってしまいました。

今回も車は出てきませんので興味の無い方は読み飛ばしてください。

さて、昨日４日に韓国が日本の防衛省が韓国駆逐艦から照準用レーダーを照射された時の様子を撮影した動画を公開した事に対する反論動画を韓国語と英語の字幕版で公開しました。

言われていたようにほとんどが防衛省が公開した動画に字幕を載せたもので壮大なＢＧＭを加えた反証というよりもまるで北朝鮮がするようなプロパガンダ映像でした。

日本側の呼び掛け無線のノイズもノイズで不明瞭に聞こえるのではなく元の音声にノイズを乗せただけのようでどこか不自然です。
（音響分析の専門家が分析すれば分かるでしょうし、いずれはＡＩの発達で音声の合成について解析できるようになると思われます）

韓国側の救難艇から撮影したと思しき１１秒ほどの部分をもって、日本が低空で威圧飛行した証拠だ、と言っていますが具体的な数値などの提示はありません。

単に心象のみで「人道的」な韓国海軍に「非紳士的」な威圧飛行した事に謝罪せよ、というまことにお粗末としか言いようがありません。

動画のサムネイルも防衛省の広報ＨＰから引用したＰ－１哨戒機と韓国駆逐艦の写真を合成してあたかも上空に異常接近したかのようにしていますが、哨戒機の所属や機番は消されており、かなり悪質と言わざるを得ません。

また、動画では
・日本の哨戒機はなぜ、人道主義的救助作戦の現場で低空、威嚇飛行をしたのか？
・日本は国際法を順守したと主張しているが、果たして事実だろうか？
・韓国駆逐艦は日本の哨戒機に向け射撃統制追跡レーダーを照射しなかった。
・日本は威嚇的な低空飛行について謝罪しなければならない。

と提起していますが
・日本の哨戒機はなぜ、人道主義的救助作戦の現場で低空、威嚇飛行をしたのか？

日本のＥＥＺ内において国旗や海軍旗を掲揚せず活動している軍用艦の装備や個艦識別のためある程度低空飛行するのは通常任務であり、人道的救助であれば日本側に事前通告すべきだし、現場で哨戒機からの無線問い合わせにも応答しない点などをみると本当に「救助」だったのか疑問です。

自由主義陣営の準同盟国である日本の非武装と分かる哨戒機が接近してきた事を「脅威」と感じてしまう韓国人のメンタルに問題は無いのでしょうか？


・日本は国際法を順守したと主張しているが、果たして事実だろうか？

日本の国際法に準拠した航空法では都市部以外での最低飛行高度を１５０ｍと定めていますが、韓国側はこれは民間航空機の話であり軍用機には適用されないとしています。

これは韓国の言うとおりですが、国内法では救難や捜索など任務にあたる警察、消防、自衛隊機は適用されない、逆に言えば高度５０ｍでも問題ないと言え、１５０ｍというのは飽くまで常識的な配慮として守った高度となります。

また韓国側の撮影動画からＰ－１哨戒機の全長３８ｍから海面までの高度を推定するとおよそ２００ｍであり、防衛省が最接近時で１８５ｍの高度であったとしているのと合致します。


そもそも論ですが、公海上で他国の軍用機に攻撃照準用レーダーを照射する行為は明確に国際法違反行為であり、単なる「心証」で驚いたというのとは比べ物になりません。


・韓国駆逐艦は日本の哨戒機に向け射撃統制追跡レーダーを照射しなかった。

これはレーダー波を感知し記録されているので事実は明かでしょう。
公表しないのは韓国側に配慮したというより、Ｐ－１哨戒機の性能が露呈してしまうのと韓国と同種のレーダーを搭載している世界各国のミニイージス艦に配慮しての事と思います。

アメリカや日本のイージス艦は別種のレーダーなので公表しても差しさわりがありません。

むしろレーダー照射したら逃げるものという前提があったのではないでしょうか。


・日本は威嚇的な低空飛行について謝罪しなければならない。

全くの言いがかりですが韓国が言いたいのはここに集約されています。

要するに理由はなんだっていい。韓国も具体的な証拠もなく屁理屈なのは承知の上ですが、とにかく日本に上から目線でガツンと謝罪を求めるというポーズが何より重要だと思われます。

韓国国内ではそれが評価され、日本をやってしまえ！とヒートアップします。

韓国放送局ＳＢＳは「日本の奇襲動画公開を逆手に取ってひったくってやった。これが成功して日本より韓国の主張が正しく見える。これで世界世論に訴えかけよう！」と報じています。

韓国の外交政策に呆れている韓国人も声を上げると反日親北左派からターゲットにされる事から表立って声を上げません。

そして日本が埒が明かないとあきれ果ててこの問題を話題にしなくなったら、それが韓国の主張が正しかったという証拠になります。


日本と韓国の間の慰安婦、徴用工賠償、旭日旗、竹島など諸問題も全てこのような流れになっていつのまにか韓国の主張が正しかったという事になってしまうのです。

河野外相が韓国外相との電話会談で「早期解決が重要」との認識で一致したとの報がありましたが、またいつものように韓国に配慮して有耶無耶にするのが大人の対応ではありません。

ダメな事をした子供にきちんと注意できるのが大人です。

この問題は国家安全保障に関わる問題ですから、事実を突きつけ韓国側が早期に謝罪する以外の解決法がないときちんと伝えるべきではなかったでしょうか。


もっとも韓国が今更非を認めたとしても時すでに遅し、日本や自衛隊とデータリンクしてオンタイムで状況を共有していたアメリカ軍の韓国への不信感は全く拭えません。