8月16日。
嫁さんや息子たちが仕事や部活と日常に戻った中
引き続きお盆休みの私は兼ねてから画策していた
関東日帰りダム巡りを実行しました。
誰にも邪魔されず、観光・グルメも無くただストイックに
ソリッドに黙々とダムを巡ります。
午前1時に出発。土砂降りの平湯~安曇野を抜け甲州街道をひたすら南下。
家から一番遠いダムから北上しながら巡る計画だったので先ずは起点となるダムに向かいます。
そのダムは神奈川県相模原市にある宮ケ瀬ダムです。堤高156mの重力式コンクリートダム。
ダムには8時に到着。天端側入り口ゲートの開門が9時からなので門の前で仮眠しようと思った時
守衛の方が近付いてきて驚愕の一言を放ちます。「ここ、一般車は入れなくなったんですよ」っと!
何でもダムを訪れる人が増加の一途を辿り20台しか無い駐車スペースに入り切らず道路にまで行列が出来て交通事故が多発したそうです。事態を重く見た警察から解決策を講ずる様に求められたそうですが打開策が見付からず、苦渋の決断で車の乗り入れを禁止にしたそうです。7月半ばから実施ということでタッチの差でした。
駐車場、他にもいくつか有るのですが歩いて1時間だったり有料だったりで・・・。
今回のダム巡りのコンセプトは”じっくりよりも素早く”としていたので此処での時間ロスは痛い。
途方に暮れていた私の姿がよほど哀れに映ったのでしょう。
守衛の方が「本当はこんな事は無いんだからね」と言って私物のダムカードを分けてくれました!
〇〇さん、本当にありがとうございました。
次は、同じく相模原市にある相模ダム。堤高58.4mの重力式コンクリートダム。
戦前に計画されて戦時中の工事中断を経て戦後1947年に完成した歴史のあるダム。
国道412号線の橋がダム湖に架かっています。
この橋を渡ってきました。
ローラーゲート。
ゴミが多かったです(*_*;
ダムカードを貰うために訪れた相模ダム管理所にて同世代のプジョー206と遭遇!
職員の方のかな?青色並びで良い感じです♪
ここから甲州街道を大月市まで戻り国道139号線を北上。
山梨県大月市の深城ダム。堤高87mの重力式コンクリートダム。
放流しています。
このダムで面白かったのはダムカードの配布方法です。
深城ダム管理事務所入り口の・・
左側に設置してある手作り感満載の装置。
インターホンにてダムカード配布を乞うと「お待ち下さい」と告げられ、程なく装置から小さなモーター音とガジェット音がしてカードがポンと出て来ました!
この”半自動的”な配布方法、「ご自由にお取り下さい」では何か味気ない、かと言ってお忙しい中
いちいち出てきて頂くのも忍びない、この両方の問題を解決する画期的な方法に思えました♪
次のダムを目指し国道139号線を更に北上し東京都入り。
田舎者の私が言うのもなんですが大都会東京都とは思えない風景に驚きました(^^;
青梅街道を東に走ると程なく到着したのは
東京都西多摩郡奥多摩町にある小河内ダム。堤高149mの重力式コンクリートダム。
「東京都民の水ガメ」として重要な役割を担っています。満々と水を湛えた姿が素敵です!
洪水吐のローラーゲート5門。
洪水吐下流側の導流部。
大規模ダムらしく広いです。
下流側から見たローラーゲート。
人との比較でその大きさがお分かり頂けると思います!
堤体。
このダムの計画は大正15年に始まり戦前~戦後を跨いだ歴史あるダムです。
広いダム天端。
堤頂長も350m程あります。
ダムカード配布はここだと思って近づくと・・・立入禁止。
ここではなく隣接する「奥多摩水と緑のふれあい館」のインフォメーションで貰えます。
写真を撮り忘れました。
小河内ダムから下流へ少し行くと同じく奥多摩町に白丸調整池ダムが姿を見せます。
堤高30.3mの重力式コンクリートダム。
このダムには魚道が整備されています。自然への配慮に好感が持てます♪
30mを越える堤高で魚道が整備されているのは珍しいそうです。
魚道の地下施設に通じる螺旋階段!
とてもSFチックでカッコイイです!
”ゆっくりダム見学モード”な私なら降りてみたかったのですが今回は先を急ぐので諦めました。
いつかまた再訪した時には降りてみたいです。
そして、この白丸調整池ダムがダムカード配布ダムの訪問として記念すべき100基目でした(^^♪
と言うのを翌日ダムカードの整理をしていて気付きました。クリオと写真を撮っておいて良かった。
今度は青梅街道を西へ走り甲州市から国道140号線を北上。
山梨県山梨市三富の広瀬ダム。堤高75mのロックフィルダムです。
ずっと重力式コンクリートダムだったのでロックなダムに「おぉ!!」って気分になりました。
2門の巨大なローラーゲート。
下流側の導流部。
ザ・ロックフィルダムといった出で立ちです。
国道140号線を更に北東に走り、長らく”開かずの国道”だった雁坂峠を貫く雁坂トンネルを抜け
埼玉県秩父市大滝の滝沢ダムに到着。堤高132mの重力式コンクリートダム。
先ずダム湖側から堤体が見えてきました。
駐車場に車を停めて堤体まで歩くと下流側に見えるのがループ橋です。建築美学を感じます!
連続した一本の橋に見えますが、大滝大橋と廿六木大橋が連続して繋がっています。
これ等が”雷電廿六木大橋”と言う愛称で呼ばれているそうです。
完成後20年弱の比較的新しい堤体。
ダム建設時には様々な合理化・自動化施工が試されダム施工技術の発展に貢献したそうです。
ダムカードを貰いに滝沢ダム管理所に行くと予期せぬ嬉しい出来事が!
なんと、滝沢ダム管理開始10周年の記念カードが発行されていて通常バージョンと合わせて2枚
貰う事が出来ました♪いやぁ~これはラッキーでした!
ループ橋を通り数キロ走った所
秩父市大滝の二瀬ダムです。堤高95mの重力式アーチコンクリートダム!
この形式は日本には12基しか存在しません。
私は福井県の鷲ダム、京都府の高山ダムに続き3基目の訪問になります。
※この辺りからダム巡りのタイムリミットを意識して気持ちが巻きになっていますww。
国道140号線を更に東へ走ると秩父市の浦山ダムがあります。
堤高156mの重力式コンクリートダム。
この形式のダムとしては、堤高が奥只見ダムに次ぐ国内第二位です!
このダムは堤体内のエレベーターに自由に乗って散策できたりして楽しめるようですが・・
今回はお預けです。次の楽しみに取っておきます。
丁度放流していました。
堤体上部のアーチがお洒落なダムでした。
国道140号線を北上し県道を通り、次に訪れたのは群馬県藤岡市鬼石の神水ダム。
堤高20.5mの重力式コンクリートダム。
小規模ダムですが4門のローラーゲートが際立って見えてカッコ良いです。
※この辺りから雨脚が強くなってきました。
ダムカードを貰うために神水ダム管理所へ行くと、ここでも嬉しい記念カードの発行がありました♪
群馬県企業局60周年記念カードと神水ダムの同記念カード。
しかし、浮かれと疲れのせいで通常カードを貰い忘れてしまったのはここだけの話。
いつかまた再訪を誓いました。
ダム巡り最後の訪問となったのは群馬県藤岡市と埼玉県児玉郡神川町に跨る下久保ダム。
堤高129mの重力式コンクリートダム。
また堤頂長が605mと既設の重力式コンクリートダムでは日本一長いです。
そして、このダム最大の特徴として主ダムと副ダムがほぼ直角のL字型になっています。
この名板の後ろがその特徴を見学できる場所になっています。
後ろに回ると建設省の標柱が立っていて
その角をのぞき込むと・・・
素敵な直角堤体を見下ろせます!
これを見たいが為にダム巡りを実行したと言っても過言ではなかったので見られて良かったです♪
因みに天端は駐車禁止なので角まで約300mを歩くしか方法がありません。
晴れていればどうって事ない距離でも、雨では歩こうかどうか一瞬悩みましたが後悔したくなかったので頑張って歩きました。
ここでカード配布時間のタイムリミット17時00分(というダムが多い)となりスパっと切り上げて
またまた雨の中帰路に就きました。
今回ゲットしたダムカード♪
訪問したダム12施設の内11施設の通常カード+記念カード3枚、上出来です。
今回の走行距離は874km。総所要時間は21時間30分。(1:00~22:30)
一部有料トンネルは通りましたが、高速自動車道は使用せずオール下道でした。
翌朝、汚れ切ったクリオを洗車。お盆中の2回のドライブで1500km程走行しました。
来月車検なので、そろそろその準備に入ろうかと考えてるので思い切り乗れて楽しかったです。
気になる所が出てきたのでその打ち合わせも必要です。
以上、お盆休みの出来事②関東ダム巡りドライブでした(^_^)/