旧車趣味とクラシックカメラ。多分その３

ホンダスポーツに乗り始めて35年が経過しました。ホンダが初めて出した4輪車の一族、カリスマ社長、高度成長期とか特振法、色々な出来事が伝説を生み、そういった物語とともに60年が経過しました、、、、。



長々と書いても分かりにくいので単刀直入に言うと、「いかによく走るリジットアクスルのエスハチを持っていてもS500や64年式S600は気になる存在」なのです。（要するにこれが言いたい）
さらにそれが試作車とかのクラスであったりすると、動かなくても、たとえ残骸や部品だけでも持っていたい！という気持ちがあるのです。

そういった「性（さが）」なのか何なのか？カメラ趣味にもちょっとそういう感覚が芽生えてきました。

1959（昭和34年）5月、キヤノンは初めての一眼レフカメラCanonflexを発売します。この発売時期においては後年名機と呼ばれるようになる「NikonF」の発売を横目で睨んでのやや強引な見切り発車であった様で、初期故障や不具合などあり3か月で17000台を作っただけで製造終了。進化版であるR2000と廉価版のRPにバトンを渡すことになったそうな。結果86万台製造されたNikonFに大敗、Canonの黒歴史、汚名挽回は10年後のF-1登場まで待たなくてはなりませんでした。

ＲＰについては現在ほぼ完動状態の実用機が手元にありますので、次はその出発点であるCanonflexを欲しいと思うのは自然な流れかもしれません。3か月くらい前からヤフオクで探しておりました。で、このたび意を決して入札したのがこれ。



完全不動（修理不能の可能性もあり）のこれを選んだ理由はたったひとつ。「製造番号」です。

キヤノン初の一眼レフには10000からの番号がついているみたいです。
Supercanomatic-R 50mmf1.8レンズを16本（！）お持ちの方のサイトを観ても、これより若い番号のレンズはお持ちではないようです。ボディもレンズも700番台。おそらく1959年5月の発売開始と同時にすでに小売店に届いていたレンズとボディだと思います。(追記:当時アサヒカメラがニューフェース診断室というタイトルで購入テストをした個体が数番違いの製造番号であるらしい事が判明しました。)

こういうエピソードがあるとライカとかだと結構高値が付くのだと思いますが、この機種この状態では一体適正価格がいくらなのか？随分悩んだのですが3200円+送料にて終了しました。

ちょっと楽しみです。

これについては自分で無理して直そうとせず（とはいえRＰ一号機を参考に自分で開けるかもしれない）。多分プロに相談。でも結局不動のまま観賞用に落ち着くのではないかな？なんてね。

続　旧車趣味とクラシックカメラ

旧車趣味とクラシックカメラ