カーク艦長のブログ一覧

（出演）
はるのアナグマ　・・・　はるのくまくま
ネコ助　　　　　・・・　デコ助
ポッキー７　　　・・・　マッキー７
担当者出て来い　・・・　担当者
デレデレマスター・・・　デリカマスター
ＭＡＣＯ７０７　・・・　ＭＡＣ２０５
メタボサイダー　・・・　めたば
サダ杉岡　　　　・・・　サダ杉岡

　はるのアナグマが、ばあちゃんに住所を聞くと、そこはネコ助の自宅近辺だった。
そこで、はるのアナグマはネコ助に電話を入れたが、彼は出なかった。
そうこうしているうちに、ネコ助宅に到着した。
「まったく、ネコ助ちゃんはどこへいってるねん。ばあちゃんのいう住所はここらあたりやし、ネコ助親びんに聞いたらわかるんやろうけどなあ」
はるのアナグマは、ぼやきながらネコ助の家のドアをたたいた。
「ほんま、どこいきよったんや。あれ、ドアあいとんがな、物騒な。じゃ、ばあちゃん、あがってネコ助ちゃん待ってよか。」
二人は、ネコ助宅に上がりこんだ。
その時はるのアナグマの携帯が鳴った。娘のなつみからだった。
「え？寂しいからはよ帰って来いって？うんわかった。父ちゃんすぐ帰るわ。」
はるのアナグマはでれーっとした顔して、ばあちゃんに声をかけた。
「かわいい娘のなっちゃんがすぐ帰って来いというから、帰るわな。ここで待ってたらネコ助親びんが帰ってくるから、すぐ家まで送ってくれるしな。」
ばあちゃんは黙って頷いた。
はるのアナグマはそそくさとネコ助宅を出て行った。
ひとりになったばあちゃんは、にぃーっと笑うと、部屋の中を見渡した。

その頃、ポッキー７は、自分が主催するダンスルームで、腰振りの特訓をおばちゃんたちに教えていた。なんで若い女性が来ないのかと、心の中でぼやく日々が続いていた。しかしこの日々が、舞鶴大集合に繋がろうとは、このときのポッキー７には想像もしていなかった。

担当者出て来いは、「ルネッサンス！メイクドラマ！」と心の中で叫びながら、仕事に没頭していた。そんな自分が舞鶴に駆けつけることになろうとは、想像すらしていなかった。

サダ杉岡は、多忙な仕事の合間を縫っては、車に照明を付けまくっていた。この未知との遭遇宇宙船のようなＤ５が、後日大きな役割を果たすとは、想像すらしていなかった。

メタボサイダーは、オートブックスでついにセルフタイマーの使い方の本を発見した。つまり、彼はセルフタイマーの使い方を知ってしまったのだった。この瞬間から、人類の男性が滅亡へとたどる運命となったのだ。その後の彼が、「スイカネット」を作り、「ターミネーチャン」を生み出すことになるのである。
本人は出張中でまったく知らないが、ここにこの物語の外伝として、「メタボサイダーの陰謀」が後日登場する。

デレデレマスターは、氷の彫刻家だ。氷を使って何でも彫れる。今日は愛車のＤ５を彫っていた。さあ、フォグランプを彫ろうとしたとき、ＷＩＮで興奮した息子が氷のＤ５に突っ込んできた。唖然とするデレデレマスター。そんな彼も、舞鶴に向かうことになるとは、想像もしていなかった。

ＭＡＣＯ７０７は、舞鶴の「ＳＯＣＯいちばん」というカレー屋で働いていた。まさか彼がこの後この舞鶴でとんでもないことになっていくなど、想像すらしていなかった。

こうして、それぞれがそれぞれの道を歩む中、それぞれの線は、後日、一本の線へと繋がっていくのだった。

続く
（写真は、－◎◎ーの親戚たち）