![空白の15時50分 -◎◎ー 空白の15時50分 -◎◎ー](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/023/641/210/23641210/p1m.jpg?ct=f383276ccebe)
定期点検のEKワゴンをディーラーに預け、職場のある十三に私は向かった。気象観測が好きで、それなりに気象予報をする私は空を見上げることがよくある。この時も私は大阪の空を見上げた。そしてなんとなく胸騒ぎがした。
「すごい大気が不安定・・・入道雲の卵も・・・」
水蒸気が異常に多いいやな空だった。
ちょうどその時、まっつんさんが、「洗車をしようかな・・・」というナニシテルをアップしていた。私は思わず「入道雲が発生していますよ」ってコメントした。
確かに天気はよい。晴れている。
でもこの日は何か違った空だった。
今日の仕事は11時から午後3時までの半日の事務仕事だった。3時になれば、預けてあるEKをとりに行って、とっとと帰るつもりだった。夕立が懸念されたからだ。
午後3時までの間、空を見上げることもせず、気象レーダーを確認することもなく、私にしては珍しく黙々と仕事をこなしていた。
外に出ていた職員も帰ってきて、さぁぼちぼち帰ろうかなと思った15時15分頃、突然激しい雨音が。私はすぐに気象レーダーを立ち上げた。
「道路が川になっています!」と叫ぶ職員。
気象レーダーをみると、大阪市内全体を赤い雲(つまり、極めて激しい雨を降らせている地域)が覆っているではないか!
昼前に感じていたなんか気色の悪い天候が突然牙をむいたのです。
私も観測をしていなかったので迂闊でした。
そんな豪雨の中、呼び出しがあり、再び職員たちは外へ。
結局事務所には私一人が残り、事務所をからっぽにして帰るわけにもいかず、ましてこんな豪雨の中、帰る気にもなれず、気象レーダーを見つめることとしました。
気象レーダーといっても、ここにあるわけでなく、気象台から10分おきに送られてくる画像を見て、これからどうなるかを判断していきます。
15時30分、40分と更新されていきますが、赤い雲はほとんど動くことがなく、大阪市内に居座っています。この動きの悪さが、観測史上最高の降雨量に繋がっていったのです。
「笠置のほうは大丈夫か・・・」私は笠置が気になりましたが、小雨は降るだろうが、この赤い雲が移動することはないと判断し、安心しました。そして次の50分のレーダー画像の更新を待ちました。
ところが、何故か50分のレーダー画像が現れず、40分の画像のまま変わらないのです。
一番観測したい時間なのに、何故か画像が変わらない。
一体何が起きていると言うのか・・・
結局、50分の画像は飛ばされ、16時00分において新しい画像に切り替わりました。
何故定時更新されなかったのか? それは知る由もありませんが、おそらくは観測史上最高の激雨の中、なんらかのトラブルが発生したのでしょう。
結局私が職場を出れたのは、雨も収まってきた17時ころでした。
気象状況がかつてよりは変わり、ひとたび降りだすととんでもない豪雨になるのが最近の気象の傾向です。
これからはのんびりキャンプを楽しむ傍ら、常に気象状況をキャッチしたキャンプを行わなければならない、そんな気象変化の世の中になったのかもしれませんね。
特に河原でBBQやキャンプをする場合、そこが降っていなくても、上流で激しい雨が降ってないか、そのことを確認する必要はあるでしょう。
私もキャンプ大好き人間です。でもあんな土砂降りになるとどんなテントであってもびしょ濡れになってしまいます。キャンパーにとっては嫌な気象変化です。
30年近くキャンプをやっていると、かなりの悪天候に遭遇したこともありました。むしろその悪天候と闘うことを楽しむかのようにキャンプをしたこともありました。
でも今はそれをやってはダメだと思います。やばいかなと思ったら予定を切り上げ撤収する。その気持ちの切り替えが必要な最近の気象状況なのかもしれません。
空白の15時50分。それが物語っているように思います。
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Posted at 2011/08/28 19:27:14 | |
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