
うちにあるクルマの中で一番旧いのは、1970年式(昭和45年式)の初代カローラとなりますが、これとその後のクルマ(AE86やFC)、さらに21世紀のクルマ(R35 GT-RやBMW218d)を比較してみると、あらゆる面で大きく進化してきたことが分かります。
デザインに関しては流行りや好みがあるので「昔のクルマの方が良かった」ということもありますが、それ以外の性能、機能や耐久性といった面では新しいクルマの方がはるかに良くなったことばかりです。
ただ中には「昔より悪くなってしまった」ことも僅かながらあります。その一つが
ヘッドライトの耐久性。
1980年台くらいまでのクルマのヘッドライトはガラスでしたが、1990年台からはポリカーボネート製が主流となりました。ガラスの時代は目に見えて劣化するようなことはありませんでしたが、ポリカーボネートは早ければ6~7年で曇ってきます。これは著しい耐久性の低下でしょう。
その結果、ボディの防錆や塗装は良くなっているのに、ライトが早々と白濁化してボロに見えるクルマが多数出現するようになりました。もちろん見た目だけでなくライトの光量不足も問題となります。
白濁化の原因は主に紫外線なわけですが、幸いうちのクルマの多く(9台のうち7台)はガレージ保管のためほぼ心配ありません。事実6年落ちのBMW218dはもちろん、納車から14年半を経過したR35 GT-Rでもピカピカのままです。
問題なのは残りの2台(ジェミニとアイ)で、先日カーポートが完成したのでいずれもカーポート保管となったのですが、残念ながらカーポートは対紫外線という意味ではあまり効果はありません。日光は真上から来るわけではなく角度をつけてさしこんでくるため、かなり長時間陽にさらされます。私の使用した感覚では、カーポートの紫外線防御力はガレージの10分の1くらいです。
ただジェミニについては幸いライトがガラスなので、激しく劣化しません。つまりアイが唯一ヘッドライトのメンテナンスが必要となるクルマなのです。
そして前回メンテナンスしたのが2019年6月、3年以上経過していますので再びかなり曇ってきました。なのでメンテナンスすることにします。
前回は「スマートシャイン ヘッドライトコート」という製品を使用しました。
これは(1)耐水ペーパーで黄ばみを削る、(2)コート剤を塗布する、という2工程で施工するものでしたが、仕上がりも良くかなり長期間効果が持続したなかなか優れた製品でした。
その後、同様の製品は多数発売されています。それだけ白濁化の問題を抱えているクルマが多いということでしょう。
今回は、ネット上でもなかなか評判の良かった
「シュアラスターゼロリバイブ」を使用することとします。
使用方法は添付のクロスに液剤をつけてライトを磨くだけ。つまり作業としては単一工程なので、これできれいになってくれれば言うことなしです。
アイをカーポートの下にもってきて作業開始。早速カーポートが役に立ちます。
ヘッドライトを水拭きしてきれいにしてから、液剤をつけてライトを磨きます。
クロスが黄色の汚れがついてきたので、少しずつ汚れが落ちてきているようですが、目に見えて分かるほどではありません。
「全然落ちないなあ」と思いつつ、狭い範囲を集中的にギコギコやっていると、だんだん透明度が復活してきました。
確かに汚れが落ちるには落ちるのですが、研磨力はたいしてないのでライト全体をやるには膨大な労力がかかりそうです。
「いやあ、これは手作業ではとても無理。」と早々に断念、機械を導入することにします。
機械力もあって、なんとか左側ライトが完了。頑張ればそれなりにきれいにはなります。
右側ライトは最初から機械力に頼って施工。なんとか両方きれいになりました。
というわけで正直な感想を申しますと、この製品は次回は使用しないでしょう。
確かに磨くという1工程で終了するのですが、その1工程が大変過ぎます。耐水ペーパーに比べて研磨力が弱いので、黄ばんだ汚れがなかなか取れません。
結果として、耐水ペーパーで汚れを落としてからコート剤を塗った方が、はるかに時間も労力も少なくて済みます。
本当にライトな汚れだったら手軽に施工できる分いいのかもしれませんが、手軽にササッとなんてうまい話はないということです。
まあ、これもいい経験です。(^^;)
Posted at 2022/10/01 19:48:54 | |
トラックバック(0) |
三菱アイ | クルマ