
6月にジェミニ(JT150)が納車となってからほぼ2カ月となりました。
この間の走行距離は約350km。納車直後の新鮮な時期の割にはあまり走っておりません。
納車直後はいろいろ整備を行っていたのと、その後は暑くて遠出したりしていないからです。
とは言えちょこちょこ乗ってはいるので、実用車としてだんだん良いところと良くないところも見えてきました。
なので各々3つずつ取り上げてみたいと思います。
なお前述したように遠出はしていないので、高速道路や「いつもの山坂道」は全然走行しておりません。あくまで普段使いでの感想です。
まずは良くないところから。
1.エンジンの始動性
エンジンが一発でかかるとは限りませんし、クランキング時間も不安定です。これはある意味予想以上。キャブレター車なのでインジェクション車のような始動性は元々期待していませんでしたが、はっきり言って始動性は悪いです。
何回やってもかからないような事態にはなっていませんが、はるかに旧い初代カローラ(KE11)の方がはるかに始動性は上です。
マニュアルを見ると、今のクルマでは考えられないような手順が記載されてますね。
同じキャブ車でもカローラは実は凄く調子がいいのだと再認識。2週間ぐらいエンジンをかけないと一回でかからない場合もありますが、一度でも動かした後はクランキング時間も一瞬ですぐにかかりますし、アクセルペダルを踏む必要もありません。
2.マニュアルシフト
5MTのシフトフィールがいまいちです。うちにある同じ時代のクルマ(ハチロク、FC、ビート)に比べて大きく劣ります。
FFとFRとでは構造的に異なるので、FF車がシフトフィールで劣るのは仕方ないところ。このクルマが極端に悪いわけではなく、FF車としてみたら平均的なものかもしれません。
それはいいとして、もっと気になるのはシフトの位置が遠いこと。他のクルマに比べて腕を大きく伸ばさないといけないので、操作感がいまいち。もう少し後ろにできなかったのかなあ。
3.航続距離
燃料を満タンにした後、まだ1回しか給油していないのでデータ的に不足していますが、その際の燃費は11.9km/L。燃費はさして気にしてはいないのですが、問題は燃料タンクの容量。42Lしか入りません。なので計算上の航続距離は約500kmとなります。
これはスプリンタートレノ(AE86)の660km(平均燃費13.2km/L、50Lタンク)を大きく下回ります。この差は結構大きい。ハチロクぐらいの航続距離があれば、満タンで出発して途中で給油する心配をする必要はほぼないですが、500kmだと帰りに燃料警告灯が点く場合がありそうです。せめてあと5Lぐらいタンクが大きければなあ、と思ってしまいます。
それでは今度は良いところです。
1.エアコンの効き
「おい、おい、そこかよ」と思われるかもしれませんが、これこそが最重要事項。実用車として最も大事なのは、加速力やブレーキ性能、ハンドリングではなく、ましてや静粛性でも燃費でもなく、「エアコンの効き」というのが持論です。そもそもエアコンが効かないクルマには乗らないのですから、実用に足るわけがありません。
その点ジェミニは合格。昭和のクルマなので効きがいまいちなのではないかと危惧していたのですが、令和の猛暑日でも大丈夫。この点はハチロク、FC、ビートを大きく上回ります。
2.サイズ感
ジェミニのサイズは全長4,070mm、全幅1,615mmとかなりコンパクト。これは5ナンバー規格(4,700×1,700mm未満)を大きく下回るだけでなく、ハチロク(4,205×1,625mm)よりも小さいのです。
なので狭い道でもスイスイ、駐車スペースも前後左右に余裕があります。
もちろん街中に特化すればより小さい軽自動車の方がさらに便利ですが、高速道路(まだ走っていませんが)なども含めたトータルでは、このぐらいのサイズが一番使い勝手がいいのではないかと思います。
3.視界
最近のクルマは軽やミニバン等を除けばフロントウインドウの傾斜がきつく、ウエストラインが高くて肩口まで覆われてしまうようなものが多く、さらにフロントウインドウにはカメラやセンサー等視界を遮るものが増えて窮屈に感じる場合が多いのです。
一方、ジェミニは横から見ると、フロント・リヤウインドウが立っていて、ウエストラインが低くキャビンが大きいのが分かります。このため運転席からの視界は極めて良好です。
というわけで、現時点での良いところ・良くないところを列挙しましたが、総論としては「エアコンが効くからとりあえずOK」という感じです。
「エアコンのよく効くアルトは、エアコンのないロールスに勝る」「よく効くエアコンは七難を隠す」という格言通りですね。(^^;)
Posted at 2022/08/15 18:49:34 | |
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