作られた物を見てくると、各国の思想が見て取れる。
で、前提。
より高性能とは、「小型で同じ装備を有する物である」
ちゅーことよ。
これ敗戦後の日本が軽薄短小化うんぬんといわれたけど、実際は大戦前からやってる話。
装備からして大和型は他の国が作ると一回りでかくなる。
現実問題近い装備のアイオワのほうがでかい。
どの兵器でも小さい方が有利なのはかわらんのよ。
海戦兵器では水面下で隠密行動が長時間出来れば有利で、それができれば大きさはそれほど問題にならない
潜水艦は別としてより小型で高速艦から長射程の砲弾ぶち込むのが一番有利なんだから。
小型になればなるほど敵に見つかる可能性は低くなり、見つかっても的が小さければ当てるのは難しくなる。
陸戦兵器のポンコツ振りは技術的問題もあるが、日本の戦車は自重で自壊する様なことはない。
機動力が無いと意味が無いと言うことを前提にやってるから、エンジン出力に限度があるため
相応の物を作ってるだけの話なんだ。
この辺ドイツは装甲を厚くし、主砲をでかくしそのために重くなり、エンジンとミッションと足回りが
耐えられず、おまけにガソリンエンジンしか実用化出来ている物が無く、まー知られてる通りの結果に。
3号戦車までが妥当な物だったわけよな。
それ以降は技術開発してるまもなく、総統がドンパチ始めたおかげで、無理した結果。
で、ソ連の方がまともなモン作る。
*まぁ居住性やらは論外なモンばっかだが
んで基本的に戦車は打ち合いして直撃受けるとアウト。
爆発反応装甲やリアクションアーマーの類いはともかく、直接受け止めるのは200mm以上の鋼板でも無理。
構造上砲塔リング周辺は弱いし、砲塔弾薬庫周辺はどうしても装甲も薄くなる、あと車体上部や背後。
要は見つかる前に見つけてぶっ放し、ささっと逃げるが基本、装甲はほどほどで機動性を重視する必要が有る。
その辺はき違えてると、レオパルト2のように砲塔ぶっ飛ぶ。
アレ完全に構造的に一番弱いところ狙って、ロケットランチャー打ち込まれてる。
この対策はリアクションアーマーくらいしか無い。
素材替えてそこそこの装甲を維持しながら、より新しい脅威に対する防御力も上げながら高度な組織運用も
出来るようにしなければいけない。
技術開発が常必要で、それは続けていかなければいけないという事よ。
国産戦車が世代ごとにまるっきり違うのは、変わっていく環境に対応するにはそうしなければいけなかったから。
ただの既存の延長上では行き詰まり転けるのが明白だから。
同じように見えて、他国の使用品とはまるで物が違う。
これはMBTよりも装輪戦闘車が顕著。
M1128 MGS
B1 Centauro
16式機動戦闘車
どこの国でも見た目がほぼ変わらない、8輪車台に105mm砲の付いた回転砲塔載った車両だが、国産車は
走行間射撃が可能。
戦車の半分程度の車重しか無いので姿勢制御自体が難しい。
こんなことできるの日本だけだ。
ちなみに74用の弾をそのまま使うので、装甲と不整地移動の面以外では74よりも上だったりするという。
・・・もう、この辺で解るよな。
ドイツは高精度品を作るには作れるが、先進性という物を考えて居ない。
新車のドイツ車のエンジン基本設計は20年は前の物だ。
日本車なら15年以上たってるモンは少ないだろう。
革新とはそういうことだから。
ディーゼルでの不正なんかこの辺が根底にあるだよな。
Posted at 2018/09/15 21:04:07 | |
技術放談 | 日記