
自分なりの5台のクルマ選びである、モータージャーナリスト・町山絢香さん主催の「わたしの五選」、今回は
軽自動車編となります。
私も毎回参加していますが、独断と偏見で選びましたよ(キリッ!)。
・1970年代以前…スバル360
このクルマはN○Kのドキュメンタリー番組「なんとかX」にも登場した位だし、絶対にハズせない1台だと思います。
何といってもエンジニアの努力が現われているといっても過言では無いと思います。
それだけに10月で(サンバーが)オーダーストップし、後は途絶えてしまうスバル軽自動車のスピリッツは非常に勿体無い気もしますが…
・1980年代…スズキ・アルト(初代)
このクルマは言わずもがな、4ナンバーボンネットバン(通称:ボンバン)を普及させた立役者である事です。
現在の会長である鈴木修氏が社長時代、軽トラで通勤している社員が多いのを見て、「どうして軽トラで通勤しているのか?」と社員のひとりに聞くと、「休日は畑をやっているんです」と答え、「それならば軽乗用車と商用車を兼ねたものは出来ないか?」と考え出したのがアルトだそうです。
また、「アルト」というと音楽用語かと思う人も多いでしょうが、「あると便利」というオヤジギャグ(笑)から生まれた車名であるのも面白いです。
ちなみにワゴンRは「うち(スズキ)にはワゴンもあ~るよ」だそうです(爆)。
・1990年代…ダイハツ・ムーヴ(初代)
これは私がカリーナの前に乗っていたクルマで、これもハズせませんでした。
買う当時、1995年の名古屋モーターショーで、ライバルたるワゴンRのあるスズキのブースと、向かい側にあるダイハツのブースを行ったり来たりして検討したものでした。
その結果、ムーヴの方が鼻先が見えるし、内装の質感もいいし、4枚のドアがあるしで(当時のワゴンRは1:2ドアのみの設定)、結局ムーヴに決めたんですね。
でも、質感の良さはトヨタ系列のダイハツらしい美点だったと言えるでしょうね。シートの生地のサイドはビニールにプリントで誤魔化してありましたが…(苦笑)
また、デザインがIDEAというのも気に入ったんですが、後から聞いた話では、IDEAがデザインしたのはこれの原型となるもので、かなりダイハツで手直しをしたという話から少々ガッカリしました。
実際に所有してみると、シートポジションがベースとなったミラと大差無い上に車高の高いボディを載せたおかげで、室内はやたらに広くて昼寝がラクに出来ました。ただ、このあまりにも広すぎる頭上空間がムダだと評論家筋からは酷評されていたみたいですが…
エンジンも全車ツインカムで、ターボ、EFI、キャブレターと3種ありまして、私の所有していたZ4(NA・EFI・5MT・4WD)は、MT車であっても(街中では元気良くても)峠道ではかなり非力でした。それがカリーナに乗り換える理由になったんですが…
・2000年代…ダイハツ・オプティ(2代目)
このクルマは厳密には1998年の軽自動車規格改正時にデビューしたので、1990年代のクルマとなるのでしょうが、2002年頃まで生産されていたので、あえて2000年代としました。
特徴は何といっても軽自動車初の4ドアハードトップとなっている点です。トランクが別になっているので、そこの騒音を閉じ込めてしまい、静粛性も高いです。
また、当時の2代目アリストっぽいマスクで「プチ・アリスト」な感じでしたが、それまでのコロンとしたスタイルから打って変わってこのスタイルだから、ネーミングにはいまだに違和感がありますね。
・現行型…ダイハツ・コペン
これ、選ぶのに非常に悩みましたね~ ジムニーにしようかなとも思ったんですが、よく考えてみるとライバルでパジェロ・ミニはあるし、4ドアが良ければテリオス・キッドもあるからですね。
そう思うと、絶滅危惧種であるクーペ(厳密にはこのクルマはオープン)をハズせなかったですね。
次期モデルのウワサもちらほら聞かれますが、ちゃんと出して欲しいものです。なんといっても「オンリーワン」なクルマですしね…
…という事で、何故かダイハツばかりになってしまいましたが、質実剛健なスズキに対し、軽自動車というものを多様なライフスタイルで楽しませるのがダイハツという感じがします。
また、三菱も日産と軽自動車を共同開発するそうだし、スバルもサンバーで軽自動車生産から撤退するなど寂しいニュースが多いですが、軽自動車という「ガラパゴス諸島」的な世界であっても、我々に選ぶ楽しみを与え、楽しいクルマばかりを生み出して欲しいなと願うばかりです。
(この記事は、
第2回 わたしの五選 ~年代別軽自動車編~について書いています。)
Posted at 2011/09/11 06:40:46 | |
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軽自動車 | 日記