ぽおる・ぶらっくのブログ一覧

CNET Japanって所のニュースに、、、
『Mercedes-Benzは、ドイツ北部のパーペンブルクにある自社テストコースに、
大規模な風力発電設備を建設すると発表した。』
と書いてあったので、
へぇ～、MBってウンタートゥルクハイムやジンデルフィンゲン以外に
自社のテストコースなんて持ってたんだ～、、、って思って、
早速そのPAPENBURGという町をグーグルマップの航空写真で見てみました。

そしたら、そのPAPENBURGの町の範囲が赤枠で囲まれて現れたのですが、
確かに町の東端に南北方向に長く、テストコースのようなものが見えました。

がっ、そこにはダイムラーの名前もメルセデス・ベンツの名前もなく、
ATP Automotive Testing Papenburg GmbHという会社名が出ていました。

他にはテストコースのようなものはありません。
これって一体どゆこと？？？

ひょっとしてこの会社は社名にMBが入らなくてもMBの関連会社なのか？と思ったので
アホが早速調べてみました(笑)。

その名前で検索を掛ければ一発でその会社がヒットしました。

https://atp-papenburg.de/en/

ところがですねぇ、、、これにはMBとの関連性を匂わせるものが
私が見た範囲では見つけられなかったのですよね。

こういう場合はWIKIだなと思ってドイツのWIKIに行ってみたのですが、
1998年のスタートからの関係はよく分からなかったものの、
2011年からはMBtechグループという会社が100％の株主になった、とありました。

このMBってのはそのMBかしら？と思ってさらに調べてみます。

するとやはりそのMBtechグループというのは1995年にダイクラの子会社として
設立された会社らしいという事が判りました。

しかしですねぇ、問題はここからなんですな。

2011年にダイムラーはフランスのAKKAテクノロジーズ社にこの会社の株式の65％を売却、
さらに2018年には残りの35％も同社に売却していて、
一応ビジネス関係は続いているけれども、
このMBtechグループなる会社は、今はAKKA GmbH & Co. KGaAと社名変更をして
完全な別会社になっているらしいです。

つまり、その流れからすれば、
ここは元々はMBの自社テストコースと呼んでもある程度差し支えない場所
（ただ、当時から他メーカーもテストに使える環境だったのでは？と思う)だったと思うのですが、
今はそう言えない感じだと思うのですよね。

話の大元になっている筈のMBの公式発表にはなんて書いているのだろうと思って
探してみましたが、
それを見付けてdeeplで翻訳してみたところ、
『メルセデス・ベンツは、ドイツ北部のパペンブルクにある試験場に
風力発電所を設置する計画を開始しました。』
とあるだけで、それが『自社の』試験場、、、とは言っていないみたいなのですよね。

さらに
『メルセデス・ベンツは、3桁台規模の電力購入契約を通じて、
パートナーとの長期的な協力を計画している。(こちらはグーグル訳)』
と言っていて
上述の通り、この会社とビジネス関係は続いているとの事ですから、
MB主導の話ではあるけれども、昔、グループ下にあった会社に委託して
この話を進めていくという事ではないのかなぁと思う所なのですよね。

遠くて違う言語を話す国の話なので、
やっぱり日本に入ってきた話をそのまま鵜呑みにしちゃうとダメですね。

以前、ブログネタにしましたが、
ジンデルフィンゲンを本社工場だと言っていた記者の方も居ましたしね(苦笑)。

今回の件も恐らく私が思った事が正解だろうと思うのですが、仮にそうだとするならば、
記者の方が過去の経緯を知っていて、その後の売却を知らなかったのか？、
それとも単に文章の流れでそう思い込んでしまったのか？というのは判りませんけれども、
私みたいな素人がこうしてブログにモノを書いているのとは違うんだから、
とにかくもう少し注意して記事を書いてほしいなぁと思いました。