艦長の映画の旅⑥「アバター」―◎◎ー

司会者「本日は、艦長殿に、「アバター」についてのご感想をお聞きしたいと思います。艦長殿、一言にいって、この映画どうでしたか・」
艦長「そうやな～、なんかフルコースのご馳走食べて、おなか一杯って感じの映画やったな～」
司会者「つまり、大満足ということですか？」
艦長「大満足？まぁ確かにおもしろかったからなあ。」
司会者「何かご不満でもあるのですか？例えば３Dとか」
艦長「いや、不満ちゅうか、３D見るためにつけるこのメガネね、フィルターのところが汚れてるしね、眼鏡の上にメガネやしね、自分の写真撮ってみたんやけど、変やね。みんなこんな姿で映画観てるんやで。まぁ３Dに関しては好みやろうなぁ。わたしゃ別に普通の画面でもええけど。３００円余分に取られるし」
司会者「映画の中身についてはどうでしたか？」
艦長「アメリカの保守派からはブーイングがあったようやけど、かなり社会的アピールもあったんとちゃうかな。結構共感できたしね。でもこの映画の元ネタって、「風の谷のナウシカ」とちゃうのん？設定だけでなく、まるっとナウシカってシーンもあったしね。ただ皆さんあまりお気付きでないようだけど、これは人間の二面性をもテーマにしてまんな。或いはもう一人の自分ならどう動いたか・・・」
司会者「ということは、単なる娯楽映画ではなかったと？」
艦長「そうでんな。社会派映画でもありまんな。あ、そうそう、東大阪のとある地名が何度も出てきたのには笑いましたわ。脚本家は河内に住んでたんかな？あ、それと、日本ではカットされたシーンね、艦長としてはそこを見たかったなぁ。」
司会者「では最後にまとめていただいて・・・」
艦長「ま、確かにCGのさらなる進化、そして３Dと、どんどん映画が変わっていきまんな。実際この映画、ほとんどがCGのシーンやし。それはそれで楽しめるんやけど、艦長のように古い人間は、かつて生身の体で生死を掛けたスタントをやっていた時代、そして実物大のセットを組み立てて撮影していた時代の映画がなんかやっぱり親近感が湧きますなぁ。ま、なんにしろ、映画の醍醐味という贅沢なご馳走を食べたって感じの映画ではありますな。でもね、お口直しにさっぱりとした「ローマの休日」なんぞ見たいって気もします。そういう意味では、この後に「インビクタス」を見たのはよかったかな。」
司会者「艦長殿、お忙しいところ夜遅くにインタビューに答えていただきありがとうございました。」
艦長「いえいえどういたしまして。ところで、ギャラはなんぼなん？　あ、それから私と一緒に映画見たいという女性がいたら、１０００円で見れます。ついでに私も１０００円になります。５０歳夫婦割引ってやつです。　あ、司会者はん、逃げたらあかんがな。」

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