前日のサーキット走行の疲れも癒えぬまま気仙沼に向かいます。
ツクバの走行会も雪に祟られましたが、その雪が翌日も残っていそうという事で、今回はいつもの東北道ではなく太平洋沿いを行く常磐道で北上する事にします。
奇しくも昨日アルファロメオで筑波サーキットに向かった道をフィットでなぞります。
守谷SAなんてツクバに行く途中、キャブの高速セッティングの為に入るくらいしか利用していませんでしたが、スタバも出来ていて随分小奇麗になっています。
常磐道は三郷JCTを通過すればとても空いています。
最終的には片側一車線ずつに減少しますが、それを考えても飛ばすにしろ燃費重視にしろ自分のペースで走り続ける事が出来ます。
ただ福島に差し掛かるとコレが嫌でも目に入ってきます。
除染の効果か殆どは気にする必要のないレベルですが局地的に線量が高い地域があります。
フクイチとちょいちょい事故や工事で通行止めになる事を除けば非常にオススメのルートなのですが。
実は朝、家を出る時に高速道路情報を確認すると常磐富岡IC~南相馬IC間で通行止めとなっていましたが数時間で解除されるだろうと思って走っていたのですが、いつまで経っても解除になりません。
仕方なく常磐富岡ICを降りて一般道で行くルートをカーナビに設定するため直前のSAに入ります。
SAの規制情報を見るとチェーン規制は出ていますが通行止めは表示されていません。
とりあえず降ろされたら下道を行くしかないので行けるところまで行ってみようと出ると通行止めは解除されたばかりのようでした。
〔常磐道〕福島県内で事故 5時間ぶり通行止め解除(21日11時15分現在)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170121-00000007-rescuenow-soci
通行はできますが、昨日の雪対策で融雪剤がかなり撒かれているようでクルマは塩まみれです。
対向車、特にトラックが来ると大量のしぶきを浴びます。海水で洗車しているようなものです。
常磐道はそのまま三陸道に接続しています。
三陸道は仙台の宮城野区を起点に岩手県の宮古までの三陸沿岸240kmを結ぶ高速道路ですが、まだまだ工事中で部分開通してるだけで直接気仙沼や陸前高田に乗り入れることはできません。
それでも昨年10月に気仙沼に隣接する志津川までは開通していますのでかなり時間の短縮になり常磐道で帰省するのも随分楽になりました。
志津川の下り口はまだまだ工事中です。
志津川自体も東日本大震災の復旧工事が続いており、これまでも何度か特養や老健の申し込みに来ましたが工事現場の中を走っているようで訳が分かりません。
志津川で三陸道を降りた時の燃費は21.9km/L。
少し前からガソリンをハイオクからレギュラーに戻して今回90%くらいレギュラーになっていますが、風雷益という燃料添加剤を入れてみました。
燃費向上など言われていますが、アルファロメオに入れてみるとリーンになるのでジェッティングを1番手ほどリッチに振れるという事で入れていました。
ホンダのエンジンはかつてアルコール系新燃料ガイアックス騒動で使用自粛勧告が出された事もあったのでフィットにこの添加剤の使用も躊躇われたのですが、朝に給油して帰ってくる頃には使い切るのでそこまで影響が出ないかな、という事で出発時に規定量入れてきました。
ただ強風、融雪剤、低温と燃費が伸びる要素は無く常磐道三車線区間では26km/Lはでていたのですが自分が常磐道になれていない事もあって東北道のようなメリハリをつけられないので90km/h巡行してきての結果となります。
三陸道を降りたらカーナビを頼りに国道45号線に出て気仙沼、そしていつもは仮設住宅に行くところを時間がもったいないのでスルーしてそのまま陸前高田の母の入院している病院に直行します。
病院へは16時到着。
1時間ほど居ましたが、寝ている所呼びかけるとすぐに目を開けて話しかけた事に答えていました。
年末年始の時は具合悪そうにしている事が多かったのでこの反応には驚きましたが、さらにこれまで麻痺でほとんど動かなかった側の左腕も以前の病院でリハビリしていた頃のように握力が戻り、上に手をあげている事もできました。
今のこの病院ではリハビリをやっていないのでリハビリを受けられる前の病院に戻そうかと思っていたのですが、こうなると悩ましいところです。
もっとも、リハビリはやらないよりはやった方がいいのは言うまでもありません。
仮設の方に郵便物が来ているか確認しに帰るからと病院を後にします。
気仙沼の仮設住宅にはやはり役所や保険金の申請手続きをした生命保険会社からの郵便物が幾つか来ていました。
シャワーを浴びて昨日のサーキットの汚れを落として持参したアルファ米と置いてあるレトルトカレーで夕食を済ませ、夜22時には早めに就寝。
翌朝、やはりまだ疲れが抜けておらず布団の中で15分くらいウダウダしていましたが今回は施設の申し込みや役所などの用事はありませんので、適当に朝食を済ませ、水道の水抜きや火の始末、戸締りをして、そのまま東京に直帰できるように車に荷物を積み込んで陸前高田の病院に向かいます。
道中、中尊寺など見て回ろうかと思ったのですが、盛岡は最低気温マイナス7度で午後には降雪予報が出されていたため病院から直接東京に帰る事にします。
病院には11時に到着し、昼食の配膳が始まる40分頃まで滞在しましたが、母の状態は昨日よりもよく、請求した保険の事だとか、年賀状を寄越した人についてだとかいろいろ語っていました。
到着から24時間足らずで慌ただしい感じのまま病院を後にします。
ルートはやはり東北道で雪に降られると酷そうなので常磐道へ。
ただ、カーナビやスマホのGoogleMapも道路の更新が追いついておらず、昨日下りた三陸道の志津川ICがナビに出ません。
志津川自体も工事で道路が全然違い、またランドマークになるようなものも無いので完全にナビ任せでナビの地図で三陸道に乗れる所まで下道を行くことにします。
シリーズ荒ぶる太平洋。
ナビは気仙沼を通り45号線で歌津の手前から登米に向かうように指示しています。
しかしこのルートは当たりかもしれません。
45号線を海岸沿いに南下すると交通量も多く、また信号に頻繁に引っかかるので距離の割には平均速度はたいした事ないのですが登米方面は殆ど車が走っておらず信号も皆無。60km/hで燃費もグングン伸びて三陸道に乗る頃には25km/L。ノンストップの高速よりも燃費が良いです。
ランボルギーニともすれ違いましたよ。
途中の道の駅で昼食を買い求め。
美味しいパンが半額セールになっていました。ついでに職場に配るお土産のお菓子も購入。
三陸道には松島北ICから乗るように指示が出ています。もうほとんど石巻です。このまま日本三景松島でも見ていこうかと思ったのですが寒いので却下。東京へ急ぎます。
線量表示は昨日とほぼ同じ。
クソ眩しい西日が沈むと地球は丸いなぁという感じ。
帰路も90km/h前後でしたが、燃費は7%ほど伸びました。
添加剤が一晩でガソリンを改質した効果なのか、それとも運転の仕方や外気温などの影響でしょうか。しばらく続けてみないとなんともいえませんが、この添加剤は今回で使い切ってしまいました。
エンジンが壊れてなければまた注文した方がいいかな。
東京に到着したらまたGSの洗車機に突っ込んで下回りの融雪剤を洗い落として今回の任務は終了です。