
今日の山口は夜中に雨が少しだけ降ったものの朝にはやんでいて、その後は晴れに向かいました。雨予報だったこともあって明日にしようと思っていた屋外作業ですが、当然今日に繰り上げです。
その屋外作業というのは、アコードのメンテ。
CL・CM系アコードの持病といえばドア周りからの異音が有名ですが、私のアコゴンもその例に漏れず運転席ドア周りからパキッとかミシッという異音に随分と悩まされ続けました。
私が抱えていたドア回り異音の種類は三つ。一つ目はウェザーストリップ(サブシールパッキン)とボディが触れることによる異音。二つ目はドアガラスのレール役でもあるランチャンネルと窓ガラスが擦れることによって出る異音。三つ目はセンターピラーの耳元付近から鳴る硬質な異音です。

ウェザーストリップからの音は最近めったにしないのですが、仮に鳴った時はアーマオールなどを塗れば消えてくれます。ただ、耐久性が短い上にめったに開けないドアだとドアを開け時にネチャっとした粘着感を感じます。しかも冬の凍結時はゴムとボディとの凍りつきも年々酷くなっているのでこれらを何とか改善したい・・・。

ランチャンネルとガラスの接触面からの異音は、
2010年の春にランチャンネルの溝にシリコン剤を塗布したおかげで相当改善されましたが、それでも半年後くらいには徐々に復活・・・。それにシリコン剤だと窓ガラスを閉めるとガラスの周囲にギラギラとしたシリコンが付着し、窓を開けるとかなりみっともないのが難点。
効果はあったけけど課題点の残る対策法でした。

そしてBピラー耳元からの硬質な異音。これはブログには書きませんでしたが、センターピラー付近のシャシーのサブシールをはめ込む部分、つまり鉄板合わせ面のスポット溶接部分にマイナスドライバー突っ込んで軽く捻りを与えた事があるのですが、そのおかげかどうかは定かではありませんが、その後いつのまにかパキッとかミシッという硬質な異音が全くしなくなりました。

一番厄介な異音だっただけに消えてくれた事は本当に嬉しかったのですが、消えた原因がマイナスドラシバーの捻りによるものか単なる経年変化によるものかが分からないのが残念なところです。それにスポット溶接部分に捻りを加えるのは結構リスクのある手法なのでお勧めはできません(プラハンなどで衝撃を加える方法のほうがいいかも)。
で、今回4年ぶりに異音対策を行なおうと思ったわけですが、その対策箇所と対策をしようと思った理由は下記の通りです。
1)再びランチャンネル
長く愛車に乗られている方なら経験があると思いますが、朝一など時間をおいて窓ガラスを降ろすとバキッ!という大きめな音で窓ガラスが降りることがあると思います。ランチャンネルのゴムと窓ガラスが固着しているかのような音がするんです。この音が年々大きくなっている気がするし、そうなるとパワーウィンドウモーターへの負担が増しているでしょうしランチャンネルそのものが外れる可能性だってあり得る・・・。

そこで、今回またランチャンネルを綺麗に掃除し、更に前回使ったシリコン塗布剤をやめて速乾性に優れべとつきもないフッ素系(テフロン)塗布剤を使ってみることにしました。
今回試してみたのはクレの"ドライファストルブ"。ホームセンター等ではめったに見つからないのでネット購入で。800円弱でした。
フッ素系(テフロン)のメリットは定着性が良い事と吹き付けたあとの速乾性も抜群ということ。反面、吹き付けた部分には白いテフロン成分が残ってしまうことは場所によってはデメリットと言えるかもしれませんね。それぞれメリットデメリットを考えると窓ガラスのしゅう動部分であるランチャンネルにはもってこいかなと思いました。

ランチャンネル外しはコーナー部分よりも少し外れたところから外すと作業がしやすいかと思います。

コーナーが外れたらあとは簡単。

4年経つとこうも汚れるものなんですね・・・。コーナー部も汚れてますが

Bピラーにあたる部分の汚れが特に酷い・・・。風の流れを考えると仕方がないですね。
シリコン系は塗布するとベタつきが残り、そこに汚れも付着するのが難点。もちろん耐久性もよくはないですしね。

後席ドアのランチャンネルも外しておきます。
ここのカバーを外し

前席ドアと同じ要領で・・・。

後席のランチャンネルはもっと汚れが酷かったです。

とりあえず前後席ドアとものランチャンネルを外したら

濡れ雑巾で汚れを綺麗に掃除し

窓ガラスとのしゅう動部にドライファストルブを少しずつ拭きつけていきます。

白い付着はテフロン成分なので完全には拭き取らず。逆に言えば、見える場所には使えないと言えますね。
吹き付けた部分はすぐに乾き、ツルツルした滑りになります。

ガラスが触れない部分を綺麗にするため、今度はこの"ラバープロテクタント"を使用してみます。
このラバープロテクタントはシリコーンスプレーやアーマーオールのようにベトベト感がなく、ゴムに浸透して早めに乾くという感じのものです。

ガラスとのしゅう動部以外はこれで黒々。伸びもよく、しかもベトベトしないのでゴミの付着も少なくてすみそうです。エンジンルームにいいかもしれませんね。
◆効果の確認◆

ガラスの開閉感が抜群に滑らかになりました。走行中の微振動によるブヒブヒ音はしませんし、窓ガラスのフチにもベトつきが残りません。あとは耐久性を期待したいところですが、いつかまた振り返り検証をしてみるつもりです。
2)サンルーフのフチゴム
サンルーフ党の方なら必ず経験されていると思いますが、サンルーフのフチゴムから意外とブヒブヒとした異音がしてきます。天井面ということもあってゴムの劣化は激しいでしょうし本来ゴムが持つべき油分も抜けてしまい、代わりにワックス成分などを含んだ水分などでキュッキュッというゴム鳴きを誘発しているのかもしれません。当然アーマーオール等で鳴きを防いでいますが、耐久性が悪い上に洗車毎に塗るのも結構面倒・・・。

そこで、ゴム鳴きをもう少し長い期間抑えさせることはもちろん、ゴムの劣化速度も抑える意味で、こちらも"ラバープロテクタント"を使ってみることにしました。
ラバープロテクタントはドライファストルブのような円滑目的のものじゃなく、あくまでもゴムの硬化や割れを防ぐ、つまり劣化抑止剤。ですのでテフロンを含まず白い付着物が残りません。アーマオールのような使い方になりますが、浸透性は恐らく段違い。さらにベトツキがなくほぼ速乾性といえます。
本当はサンルーフゴムもドライファストルブでいきたかったのですが、テフロンの白い付着が残るのは避けたい場所ですからね・・・。

現在の状況。
サンルーフのゴムは多少硬化が始まっていますし、部分的に小さなひびも出てます。

濡れ雑巾で汚れを吹き、ラバープロテクタントを乾いたウエスに吹き付けサンルーフのゴムを拭いて完了。
◆効果の確認◆
走行中のブヒブヒ音は少し増えました・・・(-_-;)
開閉時の瞬間的なゴムの音も増え、抵抗が増しているのが分かります。

そこで、ドライファストルブを布に吹き付けてサンルーフゴムを拭いて再確認。それでもまだイマイチという感じだったので、今度はその上にアーマーオールを塗布・・・。
音は治まりました・・・・。
ただ、アーマーオールを塗る時、いつもよりもツルツルした塗り心地だったので、ドライファストルブも効いているのかもしれません。いずれにしても、ラバープロテクタントは滑りが悪くなり、音鳴きがしそうな場所には向いていないのかもしれません。
3)各ドアのウェザーストリップ(サブシールパッキン)
現在ウェザーストリップからの異音は発生していないのですが、めったに開けないドアを開けた時のひっつき感が気になっていて、ゴムの延命措置という意味も込めて早いうちに対策したいと思っていました。しかし、先ほどのサンルーフの様に音が酷くなる可能性が充分あるため、今回は見送ることにしました。
ウェザーストリップと異音との関係は結構奥深いものがありまして、そもそも新車状態で鳴らない理由はゴムに油分が残っていて滑りがいいからなのかとか、だったら鳴り始めたらアーマオール塗ったら一時的にでも解決するはずなのに塗ったら余計に酷くなった事があるとか、ゴムとボディは滑らずに吸い付いた状態のほうがいいんじゃないかとか・・・、これまでの経験からウェザーストリップにおける異音のメカニズムがよく分かっていないのが本当のところです。ですので現在異音がしていないウェザーストリップには塗りものをしたくないのですが、前述の通りゴムのネチャつきが更に酷くなる前に、ドライファストルブのほうで試してみようかと思っています。ただし、白いテフロン成分はある程度落とさないと見た目がね・・・。

今回はこの二つのケミカル剤を使ってみましたが、フッ素系であるドライファストルブは使いとしてはまだ色々ありそうです。

例えば、今回試してみたのはダンクのキーシリンダー。もう13年経つ車ですから、キーをシリンダーに突っ込んだ時の滑らかさが今ひとつです。しかしこれを吹き付けたところ、抜き差しの滑らかさが格段に上がりました。もちろんキーのベタつき感はなし。
あとは、ドアヒンジへの塗布や、ストライカーにも。 アコードのATセレクトレバーの動きもスムーズさに欠けてきた感じがするので、いつかリンク機構部に吹き付けてみるかな・・・。

とりあえず、今回の静音化は成功です♪
ただし、サンルーフの音の改善は微妙な結果でしたが・・・(~-~;)