先週は、一時的ではありますが奥様が医療スタッフさんと一緒に自宅へ戻ってきました。
約7か月ぶりの帰宅・・・・。
お迎えは乗降性を考慮してアコードで行ったのですが、助手席に座った奥様は7ヶ月ぶりに見る自宅までの景色を眺めながらずっと懐かしいと言っていて、町内に近づいた時は涙を流していました。そして自宅に到着して玄関に出てきたお袋を見ると声を出して泣いてしまいました。
この日、リハビリの医療スタッフさん以外に家の改修業者さんも来られていて、階段や風呂、トイレへの取手の追加、敷居のスロープや車椅子、それに風呂場の椅子のレンタルについても話しを済ませました。工事は退院より少し後になりそうですが、いよいよ退院が近づいてきたという実感が湧いてきて少し安堵しています。
勿論、退院すればしたで大変な事も待ち受けていますが、奥様のいないこれまでの生活の事を思えばなんて事はありません。家族にとって奥様の笑顔と声は何物にも代えがたいもの、本当にそう思い続けてきた7ヶ月間でしたから。
さて、先週月曜日に我が相棒君であるアコードが足の異音修理を終えて約10日間ぶりに戻ってきました。
異音の原因は当初の予想通りロアアームのフロント側取り付けのブッシュ劣化(赤矢印部)。この参考図は左フロントのものですが、実際は右フロントなのでこの絵の勝手違いになります。
これまで付いていた右フロントのロアアーム。ブッシュの手前部分(フロント方向側)が完全に裂けていて、手で簡単にクネクネ動くほどでした(汗)。異音の発生個所はこの鋳物円形部の裏面側で、そこが車体固定部と干渉して鳴っていたようです。実際このアームの裏面側には擦れて傷が入っていました。
まぁ、手で簡単に捻れるのですから、そりゃ相当動いていたって事でしょうね・・・・
アコードの場合(恐らくホンダ車の多くが)、ここのブッシュ交換というのが不可で、アームごとの交換になります。
ということで、新しいロアアーム装着です。
私の車はホンダのオプションサスキット「ブラッキー」のスプリングを付けているので車高は2~3cm程度しか落ちていませんが、社外品などで4~5cmとかガッツリ落としていれば、当然ここに慢性的な捻りが加わるのでここのブッシュの寿命は短くなってしまいますね。
それにしても32万Kmまでよく持ったもんです・・・。
因みに、左側はまだグラつきもなく異音も右の交換だけ消えたとの事で、とりあえず右のロアアームの交換以外はそのままとなりました。
そして今回、この修理と一緒にショックアブソーバーを交換しました。
これまでの交換履歴を記しますと
① 購入~5万Km …標準のスポーツパッケージ専用サス
② 5万~12.5万Km(7.5万Km走行) …みん友さん(アンリミさん)から格安で頂いた2万Km走行品のホンダアクセス製ブラッキーサスキットに交換
③ 12.5万~21万Km(8.5万Km走行) …ブラッキーのスプリングはそのままで、ダンパーのみみん友さん(ジュンさん)からタダで頂いた2万Km走行品のType-S用ダンパーに交換
④ 21万~32万Km(11万Km走行) …Type-S用ダンパーの乗り味が気に入っていたので、再度新品のType-S用ダンパーに交換
という感じ。
そして4回目となる今回の交換品は
ノーマル仕様の純正ショックアブソーバーになりました。
本当はスポーツパッケージ用かType-S用にしたかったのですが、スポーツパッケージ用は完全に欠品、Type-S用もフロントが欠品と言われ、ならば社外品の車高調に走ろうかかなり迷いましたが、ブラッキーのスプリングのバネレートならノーマルダンパーでもギリいけるんじゃなかろうかと半分バクチで純正ダンパーにしました。
と言う事で、修理費含めて15万円弱。前後ダンパー代はそれからお察しください(笑)。
さて、まずは足の異音修理後のインプですが、当然ながらゴギッという異音は全くしなくなり、妙な揺れも無くなりました。
そしてダンパー交換後のインプですが、
◆乗り心地はドタバタ感がなくなり劇的に良くなった。
◆街乗りではType-S用よりもショックの吸収が良くややマイルドな印象だが、速度が増すとType-S用と比べてフラット感が少し足りなくなる印象。やや大袈裟な表現をすると、速度が増すと小さな凹凸でもプルプルした余韻を感じる。硬めのスプリングならではの周期の短い揺れをダンパーが抑えきれてない印象。ただし、各リンクのブッシュ関係が古いままなので、ダンパー単体交換でのこの評価は正しくないかもしれない。
◆ロアアームの異音は消えたが、相変わらず後ろから軽いポコポコした音がする(かなり小さな音)。以前の調査ではスタビライザーブッシュに僅かな遊びがあるとの事だったが、欠品である上にそれが原因かも分からないのでとりあえず保留中。バクチでリヤのスタビリンクを交換するか・・・。
と言った感じ。
勿論、垂れまくったこれまでのダンパーの乗り味とは比べものにならないほど良くなったし、重箱の隅を突っつくようなレベルの話なので気になるって訳ではないのですが、バネレートがやや高めのブラッキーのスプリングには、減衰力が高めのType-S用ダンパーの方が相性がいいなと思いました。でも在庫が無いんだから仕方がない・・・。
あとは、一週間もフィットに乗り続けてからアコードに戻ったので、その落差にガッカリするかと思いきやそうでもなかったので、そのあたりを含めた印象も書き残しておきます。
◆足のフラット感は完全にフィットの方が良い。まぁブッシュ類の劣化度合いが全然違うので比較するのは酷だが、それでもフィットのどっしりとしたフラット感は改めて凄いと思った。
◆無音に近いハイブリッドの加速に慣れてしまったので、ガソリンエンジンのアコードに戻ると振動や音の面で古臭く感じるだろうと思ったら、決してそんな事はなかった。
◆K24Aの緻密で重厚なエンジン音は決して不快ではなく、振動面でも二次バランサーのおかげなのかアイドリング時以外は予想以上に滑らかさを維持していると感じた。
◆モーターのアクセルレスポンスはガソリンエンジンよりも断然鋭いと思っていたが、アコードに乗り代えるとむしろこっちの方がアクセルに直結したように鋭く加速することに驚いた。
◆フィットのブレーキはペダルの相当手前側で効く上に制動調性の幅がかなり狭いカックンブレーキなので踏力の微調整が難しいが、アコードは少し奥の方で効き制動調整幅も広めなので、例えば停止寸前にショックを和らげるなどの制動調整もしやすい。
◆フィットの停止時の揺れ戻しが酔いそうな気持ち悪さがある事を以前書いたが、ようやく慣れてきた頃にアコードに乗り換えたら、やはりアコードの方が遥かに自然な揺れ戻し方だった。アコードはフロントで揺れ戻しが起こるのに対し、フィットは前と後ろの両方で揺れ戻しが起こり、更に船の様な大らかな揺れなので酔いそうになるのだと思った。
◆端的に言うと、フィットの走りは「新しい・機械的・無機質」と言った感じで、アコードの走りは「人間臭い・情緒的・一世代前」という感じ。
と言ったところでしょうか。
ダンパー交換によってかなり滑らかな乗り味になると、今度はエンジンマウントの方も交換したくなりますね。なんせ車を古く感じさせてしまう要因の中で、ショックアブソーバーとエンジンマウントのヘタリというのは特に大きい要因ですから。
昨年末に金額を出してもらったエンジン&ミッションマウント。エンジンを支えている3点のマウントはすべて液封式で、そのうちフロント用だけは電子製制式。2点で支えているミッションマウントは全てラバー式です。本当はもう一つトランスミッションの頭揺れを抑えるアッパーマウントがあるのですが、見積もりから外されている様です。
一気に全部交換するのは金額的に厳しいし、まとめて交換しても特別安くなる訳ではないとの事だったので、まずは最も改善が見込めそうなフロント用、その次にリヤ用という順番で家計への負荷を感じにくい方法で交換していこうかな・・・・
そういえば、先日会社の工場の女性作業員さん(年配の方)に
「車買い替えたのかと思ってたけど、戻ってきたね!修理?」
って話になって色々理由を話したのですが、その時フィットは似合ってないねとか、色も全然イメージじゃないねとか、そして
「やっぱりインテグラの方が断然かっこいいし、こっちの方が似合ってるよ」
って言われまして、いやいやインテグラじゃなくてあれはアコードワゴンですよって言ったら驚いてたとか、なかなかの笑い話になりました。
ホンダ党でもない人なのによくインテグラって名前が出たなぁ・・・
購入してもう17年経つアコードですが、そう言ってもらえるのは嬉しいし、自分でもまだまだアコードの顔は男前だと思うし
どっしり安定感のあるリヤも自分好み。
そして何よりも伸びやかでクリーンなサイドビューがCM2型アコードワゴンの最大の魅力だと思っているわたくし・・・。
いつまで乗れるのかは分かりませんが、愛車の事が大好きという気持ちを失わないためにもメンテを続けてなんとか健康を維持し、これからも手前味噌全開で大切にしていきたいと思っています(笑)