朝からすっきり晴れた秋の休日。こんな朝は日頃の仕事のことなど忘れ、ドライブに出かけるのがいいに決まっている。
一週間ぶりに開けるガレージには、ピカピカに輝く2ドアスペシャルティクーペが。俺専用のセカンドカーだ。
長くて重いドアを開けると、パンと張ったアイボリーのレザーシートが目に入る。グッと低く設置されたシートに座り込み、少し不便な体勢でドアグリップを握りドアを閉める。
ドッ
ずっしりと重く機密性の良いドアの閉まる音。直後、外界から閉ざされたかのような無音の空間に俺のため息だけが耳元に響く。
キュンキュキュキュキュキュ
フォーー~~~ン
遠くに響くリズミカルで甲高いセルの音と共に
V6-2.5リッター iVTECエンジンが目覚める。目の前のブラックフェイスパネルには細くて真っ赤に光る指針が蒼白なLED透過光の目盛りの上でピタリと静かに止まっている。
かすかに聞こえる硬質で繊細な24ビート。このメカニカルサウンドを聞くだけでも背中がゾクゾクする。
手足を前に投げ出すかのようなドライビングポジションは絶対に4ドアスポーツでは得られないもの。まさに2ドアクーペの特権だ。
アイドリングは1000rpmまで落ちてきた。
そろそろ出発するか・・。
短い本皮ガングリップのセレクトレバーを握りDレンジへ。節度間のあるゲート式7速DCTから妙な緊張感や気難しさ感じられず、これが本当に250馬力を伝える変速機なのかと感じる。
クリープでゆっくりガレージを抜け出ると、フロントのハーフシェードガラス越しに朝の日差しが入ってきた。天井を見上げればスモークガラスサンルーフ。しっとりとした木漏れ日が更にドライブを盛り上げてくれそうだ。
相棒よ
さぁ、走ろうか。
気持ち悪いほどの
妄想癖…
(──┬──__──┬──)
ガレージも
2ドアクーペも
V6 2.5L iVTECも
そして何よりも
こんなかっこいい休日自体
完全妄想…。
ま、実際自分の休日なんて
こんなもんだわさ・・・(-_-;)
でも、この先子供達の手が完全に離れ
会社の景気が上向いて
出来れば宝くじなんかが当たれば
間違いなく俺の休日は妄想から現実に変わるはず!!・・・?
とはいえ、この先ホンダにこういう車があるとは思えないですよね。まず大人の2ドアクーペがあり得ないだろうし、エンジンだってハイブリッドとか上まで綺麗に回らない直噴ばかりになってる気がする・・・。
それこそ直4でカバーできそうな2.5Lをわざわざ部品点数の多いV6にして熱損失までも大きくするなんてこと、今の時代にするはずがない。そもそもホンダは早々にこのクラスのV6を捨てて直4の2.4Lにシフトしたんですから・・・。というか、ホンダはこの先2.4Lという排気量を残すのだろうか・・・。世の中、完全にダウンサイズイングターボ化に進んでますもんね。
そう考えると、2.5リッターV6なんて絶望的ですね・・・。
上までシュンシュン回るV6-2.5リッターエンジン。友人の初代USセイバーでよく運転させてもらったけど、あのエンジンは本当にホンダらしくて良かった・・・。エンジン音は硬質なメカニカルサウンドで、1気筒あたり400ccちょっという小さな容積は1.6L並みですから、そりゃ軽く吹けるわけです。且つ滑らか。あのエンジンが初代USインスパ&セイバーしか搭載されなかったのは本当にもったいなかったなぁ・・・。
まぁV6は無理として、直4でももうちょっと爽快なやつを開発してくれるといいんですけどね。日本人はカタログスペックに弱いからメーカーも燃費向上に必死。分かるんです、分かるんですけどそういう数値的なものを求めず感性で魅了させる車を少しは残してほしいんですよ。特にホンダには。もうね、正直“リッター何Km”なんて謳い文句ばかり見過ぎてげっぷが止まらないんですよ・・・
(┬┬_┬┬)。
ホンダさん、お願いします!
あと数年で50歳になっちゃう我らが80~90年代のホンダ車ファンのために、
ガキっぽくない2ドアクーペや4ドアクーペをこの先出してください!
「俺の休日」の実現のために!!(爆)
ブログ一覧 |
雑談 | 日記
Posted at
2014/08/27 23:37:18