
先週の土曜日、会社帰りにホンダへ寄ってこの先のメンテナンスについていくつか相談してきました。お店にとってあまり儲けにならない話ばかりではありましたが、親身になって協力してくれるサービスマンYさんには本当に感謝です。
下回りを一緒に覗いての話でしたが、そのついでにこのところブレーキ鳴きが酷いのでパッドとローターの摩耗具合も見てもらいました。どちらもまだ大丈夫とのことで、ついで作業だったのでパッドの面取りなどはしてもらわずとりあえず暖かくなるまで様子見することにしました。

そして昨日の日曜日。
昨年末から洗車しても翌日に雨や雪に祟らる日が続き、洗車翌日に綺麗な状態で走らせることが1日たりともできていない気がしていますが、週末に雨が降るならまだいいのものの、毎回週の始めに降るためいつもドロドロ状態なんですよね・・・

そんな不安定な天気に負けず、昨日も昼過ぎに洗車です・・・。

フロントも

リヤも
サイドも綺麗サッパリ♪

夕方、買い物ついでにスマホでパシャリ♪
こふさんから頂いたType-S用純正アルミをなかなかパーツレビューにアップできなかったのですが、昨日ようやく綺麗な状態で写真を撮ることができたので近日中にアップ予定です。
ただ、悲しい事に午前中晴れていた天気が、
どんどんどんより曇り空に・・・
今朝また雨でした・・・
(──┬──__──┬──)
先週末の天気予報じゃ、雨なんて言ってなかったのに・・・
というわけで、記録更新中です・・・
さて、かなり久しぶりになりますが“懐かしのカタログシリーズ”をアップしておきます。
思えば私が初めて懐かしみのカタログをスタートさせたのが2006年。まだ複数画像のアップロード方法を知らない頃でしたが、その後imgタグを使って複数アップできるようになり、内容的にもかなりボリュームのあるものにしていくことができたのですが、逆にボリュームがありすぎて書く時間がとれず、アップする頻度は激減してしまいました。
とはいえ、私は旧車なら何でも好きというタイプではなく、あくまでも私の青春時代に好きだった車しかアップする気がないので、そういう意味ではネタ切れしないこのスローペースの方がいいのかもしれません。
ということで、久しぶりの懐かしみシリーズは1983年5月に登場した「AE86 レビン・トレノ」。
今回は前期型をトレノ、後期型をレビンでいってみたいと思います。長いので時間のある時にでもゆっくり懐かしんでみてくださいね。

いやぁこの表紙・・・、懐かしいなぁ~~。私が中3の時に発売されたのですが、近くのトヨタオート店に何回かに分けて行き数冊もらったのを思い出します。

キャッチフレーズは
“誕生、SEXYトレノ”。
このトレノが登場する前、中学時代からの愛読誌だった“driver”誌のスクープでは、レビンはミニソアラ、トレノはミニXXのようになると書かれてあったのですが、XXが猛烈に好きだった私としては実車を見て微妙な気持ちだったのを覚えています。
でも、私が大好きだったXXと同じ14インチアルミを履いていたのは嬉しかったなぁ。ボディサイズが小さいぶん、14インチアルミが大きく見え、すごくかっこよく見えました。

AE86と聞いてイメージするもの・・・。恐らく多くの方が「ドリフトマシン」とか「土屋圭一」、あるいは「イニシャルD」なんでしょうね。
でもこの車が登場したき、私はこれっぽちもドリフトのイメージなどなく、あくまでも小さなスポーツスペシャルティという印象しかありませんでした。特にトレノはスラントノーズのリトラだったためセリカXXと重ねて見ていたということもあり、そういう意味でも特に3ドアの方によりスペシャルティな雰囲気を感じました。
GT-APEXに標準だったこのツートンカラーもよく似合っていましたね。この赤/黒はハイフラッシュツートンと呼ばれるもので3ドアGT-APEXのイメージカラーでしたが、私はハイテックツートンと呼ばれる白/黒ツートンに純正の14インチアルミの組み合わせが一番好きでした。そう、藤原とうふ店のあのトレノの色ですね・・・

セリカXXと比べると全長が短く幅も狭いためトランクが厚く見えましたが、そこはなんとか上手く処理して横長のライトをレアイウトしていますね。

こちらは2ドアでボディカラーは銀/黒のハイメタルツートン。
個人的にはリトラとのバランスは2ドアよりも3ドアの方がいいかなぁと思っていました。

トヨタのリトラ車はどの車もライトオープン時でもかっこいいと思っていましたが、このトレノだけはちょっと例外だったかな・・・。セリカXX、ブラックマスクセリカ、MR-2、カローラⅡ、スープラなど、ライトの大きさとハウジングの大きさ、それに目じりの垂れ方など、どれもがバランスされてかっこいいと思っていたのですが、このトレノだけはちょっとライトが目立つというか、リトラ特有のカエルちゃんっぽい顔に見えて・・・。個人的感想ですので・・・。

内装はAE86独特のものでした。特に色使いはセダン同様にワイン系のカラーをふんだんに採用。インパネは決して質感が高いほうだとは思いませんでしたが、トヨタお得意のエレクトロニックディスプレイメーターがあるだけでも随分と違って見えました。

そのエレクトロニックディスプレイメーターはなんと3ドアGT-APEXに標準。スタイル的にも3ドアの方が人気があったでしょうし、エレクトロニックディスプレイメーターも標準ですから尚更3ドアの方が人気があったんじゃないでしょうか。A60セリカが大好きだった私は、なんで86が標準なのにセリカはGT-TRでさえオプションなんだよ・・と思ったのでした。

内装でハチロクならではの特徴がこのメータークラスター組込スイッチ。一般的には右側のウィンカーレバーにライトスイッチが付き、左にワイパーSWのレバーがあるものですが、ハチロクはメータークラスター左右にライトスイッチとワイパースイッチがあるというもの。
更に、今さらながらホンダ車乗りの私が驚いたのが、GT-APEXに標準のメーター照度コントロールと時間調整機能付き間欠ワイパー・・。私が乗っていたDA6インテグラXSiでさえこんな装備はありませんでしたから・・・。さすがトヨタです。
とはいえ、このメータークラスター組込スイッチが使いやすかったかどうかは微妙ですが、それはオーナーさんだけ知ることですね。

そして更に驚きが、全車にオートエアコンがオプション・・・。のちの登場したグランドシビックでさえオートエアコンはMCしてやっと上級グレードのみにオプションでしたからね。トヨタって、本当に装備が凄いわ・・・。

シートはこれまたトヨタお得意のスポーツシートで上級グレードが標準。セリカなどに標準だった8ウェイではなく5ウェイでしたが、それでも充分だったと思います。

リフト機構がある車に乗れたのは、私はトルネオからでした・・・。サイドサポートが動く車はこれまで乗ったことがありません(笑)。

エンジンは言わずと知れた
4A-GEU。
・排気量 1,587cc
・ボアストローク 81.0×77.0
・圧縮比 9.4
・最高出力 130ps/6,600rpm
・最大トルク 15.2kg・m/5,200rpm
テンロククラスのパワー競争の火付け役となったこのエンジンの存在意義は非常に大きかったですね。
クロスフローエンジンにおいてエンジンレスポンスの一つの目安となるバルブ挟み角は50度。ボア×ストロークは81×77(mm)のショートストローク型で、81mmのボアには吸気30.5mm 排気25.5mmのバルブが配置されています。カムに叩かれるバルブは直打式で、そのリフト量は7.56mm。これらどの数値もスポーツユニットとしてみれば模範的なもので、アプローチとしてはある意味正統派的なものだったといえます。この点4A-Gに対抗心剥き出しで登場したホンダのZCは驚きの数値ばかりで、あの当時の“エンジンのホンダ”を象徴するかのようなデキでしたけどね(笑)。ま、その話はここでは割愛しますけど・・。
確か初期型のレビンのカタログでは“アイドリングからレッドゾーンまで0.98秒”という謳い文句が掲載されていた記憶がありますが、確かにピックアップの鋭いエンジンであったことは友人のトレノで感じました。

1500ccのモデルは3A-Ⅱというキャブレター式のSOHCエンジンを搭載。4A-Gのベースエンジンでもあり、ボア×ストロークは77.5×77(mm)。これを見ると、4A-Gはストロークを伸ばさずにボアを広げられていたんですね。逆に言えば、3Aは意外とンボアピッチに余裕があるエンジンだったんですね。

足回りはフロントがストラット、リヤがリジット。AE86はTE71のシャシーをキャリーオーバーしたものなので、足も大きく変えることはできず・・・。とはいえ、まだこの当時のこのクラスは4輪独立懸架方式の車がそう多くなかったと思いますが、リヤがリジットであるが故にドリフトマシンとして気軽に楽しめたのかもしれませんね。

さて、装備の話に戻ると、パワステは当たり前として、チルトが一部のグレードに標準であったことも衝撃的・・・。アラフォー以上の方で昔からのホンダ党の方ならこの思いは理解してもらえると思いますが・・・。

オプションのサンルーフはメタルトップ。サンルーフって昔はホンダ車のイメージが強かった気がしますが、今はもうホンダ車ですらサンルーフをオプション設定してない車がほとんどな気が・・・。

私がお気に入りだった右上の14インチアルミは3ドアGT-APEXとGT-Vにのみオプション。2ドアにはGT-APEXでもオプション扱いがありません。でも、愛読書だったdriver誌には、白黒ツートンの2ドアGT-APEXにこの14インチアルミを履いたメーカー提供画像が掲載されていた事が強く記憶として残っています。あれは一体なんだったのだろう・・・。
実は登場1年後の小変更でこのアルミはゴールド色に変更されまして、私はそれが凄くショックで・・・。
さて、グレード紹介。

まずは2ドアGT-APEX。
185/70HR13とアルミが標準で、ブレーキは4輪ディスク(フロントはベンチレーテッド)。ブロンズガラスやスポーツシートも標準ですが、14インチアルミはオプション設定すらありません。
オプションとしては、デジパネ、サンルーフ、LSDといったところでしょうか。
前述の通りGT-APEXにはブロンズガラスが標準なのですが、ご覧のように銀/黒ツートンを選ぶとブロンズガラスではなくなります。トヨタは昔からシルバー系の色にはブロンズガラスを採用しないのですが、色のマッチングが悪いと思っているのかな・・・。それならせめてグリーンのハーフシェードガラスでも与えればいいのに。

4A-G搭載の廉価グレードであるGT。装備は1500ccモデル同等となりタイヤだけが185/70HR13と太目になります。まぁパワーと重量を考えたら一番速いわけで、そりゃ185を履いて当たり前ですね・・・。

1500ccモデルの3グレード。この中ではXL-Lisseが一番装備がよく、3グレード中唯一チルトステアやシート上下アジャスターが標準。GT-APEXにも採用されないファブリック生地のシートとドアトリムが採用されています。

そして3ドアのトップグレード、GT-APEX。
2ドアGT-APEXではオプションだったデジパネが標準で、2ドアでは選べない14インチアルミがオプション。やはりこれが一番人気のグレードだったでしょうね。

漢グレードであるGT-V。
アルミはオプションですが唯一14インチ60タイヤが標準。しかし、逆に唯一パワステがオプションでも選べないのも漢グレードの証(笑)。私の友人はパワステの付かない2ドアGTに乗っていましたが、ドリフト練習を一度だけ経験させてもらった時は正直厳しかった・・・。
サイドステッカーが貼ってあるのもGT-Vだけですね。

1500ccはこのSRの1グレードだけ。気軽にFRの走りや雰囲気を楽しむには良いグレードだったかもしれませんね。

初期型トレノは皆さんどちら派だったでしょうか。
AE86に限らず、この時代の車はサイドシルエットがとてもかっこよかったですね。プレスラインも面構成もシンプルで分かりやすい。それ故にちょっとしたデザインの無理に気づきやすく、例えばこのトレノの場合フロントバンパーの上面がサイドとリヤのラインとずれていてアゴが上がったように見える・・・。この点ヘッドライトに厚みを持つレビンは綺麗にラインが揃っているのですが、リトラを採用したトレノの場合Z31フェアレディZのようにボンネットの途中から極端にスラントでもさせなければ、前後のラインを揃えるなんて成立しないでしょう。ただ、GT-APEXはこのラインのずれを凝ったツートンカラーで上手く誤魔化しているとは思いますけどね。って、こんな小さな事を気にする人はほとんどいないかもしれませんね・・・。
そう思うと、最新の車のデザインはプレスラインが賑やかで面構成もかなり複雑・・・。サイドラインもそれが美しいものなのか、それとも実はメチャクチャなのか、46歳のおっちゃんには理解不能な車がどんどん増えていると感じていますが、私はやっぱりシンプルな80~90年代のデザインが好きです。料理で言えばベースの味でパシッと決めている。今のデザインは、ベースが良くないためありとあらゆる調味料をぶち込んでげっぷが出そうなほど濃い味に仕立てたって感じでしょうか・・・。
すみません、完全に個人的な意見ですのでお許しを・・・。

さて、2年後にMCしたモデルはレビンで紹介。

レビンも初期型からイメージカラーはずっと赤/黒ツートンであるハイフラッシュツートンですね。MC前との違いがすぐに分かるでしょうか・・・。

3ドアGT-APEX。
フロントは初期型にはなかったフォグランプを新たにグリル内に収めています。そしてバンパーもスカート風なエアロ形状に。アルミホイールのデザインも変更されています。

リヤコンビランプも質感がかなり上がりました。マフラーカッターも標準に。
そして写真では分かりにくいのですが、サイドステップやリヤスポなどがセットで装着される“スポーツパッケージ”というオプションも設定されました。このスポーツパッケージは初期型の小変更で設定されていた気もしますが、記憶が曖昧で定かではありません・・・

こちらは2ドアGT-APEXで色はハイテックツートン。
私は後期型になってレビン、それもこの2ドアが好きになりました。レビンもトレノも2ドアはリヤコンビランプ周りの質感がやや低かったと思っていましたが、後期型はグッと質感が上がりました。

初期型では2ドアと3ドアのGT-APEXで多少装備の差別があったのですが、後期型からは全く同じになったのも嬉しかった・・・。私の中ではトレノは3ドア、レビンは2ドアで決まりでしたね。

漢グレードのGT-Vは後期型でもは継続販売。色は銀/黒ツートンのハイメタルツートンが廃止され、新たにこの黒/灰ツートンであるハイソニックトーニングが用意されました。

フォグランプはGT-APEXにだけ付くため、GT-Vの顔は少し寂しいですね・・・。

内装もいくつか質感アップされています。
ステアリングが合皮とはいえ革巻きステアになり、シフトノブは本革に。フォグが追加されたのでスイッチも増えてますね。更に、見えにくいですがエアコンのレバー部表示が前期型は英語表記でしだが後期型はちゃんと吹出口の絵で示されています。
そして、3ドアGT-APEXに標準だったエレクトロニックディスプレイメーターがオプション扱いに変更されてます。トヨタのアナログメーターは指針が黄色の車が多くこの86もそうでした。私はそこがあまり好きではなかったのですが、後期型からは全グレードが白い指針になり質感は大きく上がったと感じました。

更にシートの生地もザックリした生地になり、ドアトリムもシートと同じ生地が貼りつけられています。そして見えにくいですが、パワーウィンドウもオプションながら追加設定。結構な質感アップですよね。

エンジンは特に変わらず。ただ、表記されてないだけで恐らく小さな変更は何かしらあったのではと思いますけど・・・

足回りは新たに「PEGASUS」というトヨタの商標が追加れました。多分内容は変わっていない気がしますが・・・。

アルミは2番と4番のデザインが変更。私が大好きでたまらなかったXXと同じデザインの14インチアルミに代わり、イントラ社のものが新たに採用されました。イントラ社のアルミといえば、私の中ではZ10ソアラのVR系ですが、デザインもソアラのものとほぼ同じ感じですね。
2番の13インチもクセのないデザインに変わりレビンによく似合っていたと思いますが、13インチって今思えば軽自動車の廉価グレードが履く大きさなんですよね・・・。

初期型の4A-G搭載車のトランスミッションは5速MTのみでしたが、後期型からGT-Vを除く4A-G搭載グレードに4速ATが設定されました。
トヨタのATは既にこの頃から世界一と言われていましたが、変速ショックの少なさはもちろん、こういったモードの多さも客の心をひきつけましたね。1600クラスの車にパワー/エコノミーの切り替え以外に、2速発進できるボタンもあるのですからびっくりです。

後期型から(もしかしたら前期の途中からかも)設定されたスポーツパッケージ。
GT-APEXにはサイドマッドガード、リヤスポ、イエローハロゲンが追加され、GT-VはAPEXと同じ革巻きステアリングとシフトノブも追加されます。

小さなものから大きなものまで、前期型から随分と装備が良くなったと思いました。

GT-APEX以外は自動開閉フォグがオプションで選べます。こういうフォグ、ありましたね~。懐かしい・・・
ではグレード紹介。

3ドアGT-APEX。
初期型とほとんど変わらない装備のままですが、APEX専用装備としてはフォグランプが追加。コーナーリングランプがGT系に標準で、オプションとして選べた60タイヤの幅は185から195にサイズアップされています。パワーウィンドウもオプションとして設定されています。

漢グレードのGT-V。
こちらはノンパワステということでタイヤ幅は185のまま。
GT-APEX同様、スポーツパッケージが選択でき、アルミもイントラ社の14インチがオプションで選べます。

AE85である1500SR。
こちらもスポーツパッケージが選べるところが凄い(笑)。ただし、外装はサイドステップが付かずリヤスポとマットガードのみ。でもステアリングは3本スポークになります。

2ドアのGT-APEX。
初期型からのリヤコンビランプの質感アップが著しいですね。標準、オプション装備ともに3ドアGT-APEXと同じで、初期型では選べなかった14インチ&60タイヤがオプション扱いに変更されてます。

2ドア1600GT。
見た目は完全に1500ccっぽいですが、実は羊の皮をかぶったオオカミ(笑)。GT系でゼロヨンしたら車重910Kgのこれが一番速いってことか・・・。
装備は1500cc同等ですが、ちゃんと走りの装備であるLSDを選べます。

1500ccの上級グレードとはいえ、やや乏しい装備のようです。せめてホイールキャップは欲しかったかな・・

さすがに1500ccの廉価グレードとなると見た目も装備も厳しいか・・。でも1500LIMEって意外と売れたんじゃないでしょうか。
ということで、AE86レビン・トレノはいかがだったでしょうか。もう随分前の車ではありますが、未だに人気でサーキットでも元気に走っている車の一つですし、何よりも希少価値のある後輪駆動車です。この車で腕を磨かれた方はみんカラ内でもかなり多いと思いますが、これから先もAE86が元気に走っていけることを願っております・・・。