昨日と今日の山口はポカポカの陽気でしたが、水曜日にぎっくり腰になってしまったためあまり体を動かす用事ができず、もったいない休日だったなぁと思いましたが仕方がありません。

アコゴンは黄砂で汚れまくりなのですが、当然立ったり座ったりを繰り返す洗車なんてするはずがありません。全国の洗車雨乞い被害者団体の方々(←特に関東支部?)、ご安心くださいませ(笑)。ま、私の師匠が洗ってるかもしれませんが・・・
本当であれば土曜日が晴れで日曜日は雨予報だったのですが、いつのまにか今日も晴れに変わっていました・・・。雨でこの汚れも多少流れるかと期待していたのですが、またこの汚れた状態で一週間を過ごすのかと思うと嫌になります・・・。
そういえば昨日はホワイトデーでしたが、不覚にもお返しを買いにいく時間が遅れてしまい、行きつけのケーキ屋さんに行くともうほとんど売り切れ状態・・・(汗)。14日に拘って好きでもないケーキを他店で買うよりも、一日遅れでも行きつけのお店で確実に美味しいケーキを買う方がいいとのことで、奥様と娘には謝り今日買ってきました。
その道中にちょっと寄り道をば・・・。

みん友の
こてきたいちょさん宅の前を通過(笑)。
ちょうど駐車場前でお話が出来たもんで、今回
増車されたスマートを前に雑談を15分程度ほどさせてもらいましたが、見た目の可愛さ以上に質感の高さにビックリ。デザイン、レイアウトなど見る物すべてが国産車の“当たり前”と違って発想が斬新。サッシレスドアやグラストップなど、高級感も盛り込まれていて、所有する楽しみ、満足感は相当なものだと感じました。
またゆっくりお話ししたいですね♪
さて、帰宅して軽い作業を一つ。
古くなった玄関マットの置き換えをしておきました。

お袋たちが買って使っていた玄関マット。

そして一昨日届いた奥様お気に入りの玄関マット。
濡れ雑巾で床を拭いたため目地が湿って黒っぽいですが・・・

玄関前の小さな庭にはチューリップの芽が沢山出ていました。新しい玄関マットと華やかなチューリップ。ポカポカ陽気の休日が楽しみでもあります。
さて、腰の悪さもありまして今日は洗車ネタなどもなく、久しぶりにまた懐かしのカタログシリーズをアップしておきます。

今回は1986年(昭和61年)1月に登場したZ20系ソアラ(初期型モデル)です。私が高校2年生の時に登場したことになります。

日本を代表する最高級スペシャルティ、しかもバブル期真っただ中でFMCしただけに、何もかもが最新技術の車でしたね。“超”を繰り返し使ったこの文面からソアラの揺るぎない地位とメーカーの自信が伺えます。

Z10系でも掲載されていた透視図はこのZ20でも踏襲されています。メカ好きにはたまらない1ページなんですよね~。
今回の目玉は、足回りでしょうか・・・。上下平行に配置されたA型アームのサスペンションアームとスプリングのないダンパーユニット・・。誇らしげに描かれていますね。

泣く子も黙る3.0GT-LIMITED(笑)。
Z10系のカタログ紹介でも書きましたが、ソアラの魅力の一つとして、決して奇抜さを求めない端整な3ボックスフォルムであったことがあると思います。私の通勤路で時々見かける事がありますが、ウエストラインがとても低く伸びやかで嫌みの無いサイドプロポーションは今でも褪せて見えません。

こちらは3.0GT。
Z20が登場した時は少し丸みを帯びてしまったスタイルに抵抗感があり、2年程度はZ10の方が好きだったのですが、Z20も上品なスタイルであることは変わらず、この丸みも悪くないと思うようになりました。
因みにこのカタログは初期型ですが、2年後のMCではリヤコンビランプが初代インスパイアのように横三段の中央段がウィンカーとバックランプ、上段と下段がブレーキランプに変更され、フロントグリルも横スリット風に変更されました。

スープラ同様、新型ソアラにも設定された2.0GT-TWIN TURBO。
Z10ではM-TEUというシングルカムターボエンジンを積んだモデルが存在し、そのグレード名が「2.0TURBO」でした。トヨタはシングルカムエンジンにはGTというグレードを与えないらしく、なるほど今回のZ20ではDOHCツインターボエンジン搭載ということでGTの称号が与えられてますね。
画像の車はオプションのエアロパーツが装着されているようですが、あまりコテコテした装着ブツが好きじゃない私はエアロレスの方が好きでした。ただ、今見ればこの程度のボリューム感はあった方がいいように思えますけどね・・。

1G-GEU搭載の2.0GT。
スープラ同様、徐々に格下扱いになりつつあったグレードですが、ホイールデザインを含めて私はこの2.0GTが好きでした。Z10後期の最終モデル(6M-G搭載モデル)から採用されたメッシュホイールですが、ソアラにはメッシュよりもスポーク風の方が似合っていたんじゃないかなと個人的には思っていました。同じホイールを履いていたスープラとは随分と印象が違うんですよね・・・。

端正な3ボックスクーペであることはZ10と何ら変わりませんが、フラッシュサーフェス化が強められたのは誰の目から見ても一目瞭然ですよね。それはキャビングラスエリアだけでなく、透明二重レンズが採用されたヘッドライトや面一化されたリヤコンビランプからもそう感じます。
先ほども書きましたが、MCではグリルが横スリット風に、テールランプは上下2段から3段に変更されました。

エレクロトニクスの塊ともいえる3.0GT-LIMITEDの圧巻のインパネ。
トヨタと言えばエレクロトニックディスプレイメーターですが、ソアラのそれはスペースビジョンメーターという名称に変わっています。ちょっと名前が幼稚っぽいけど、視認性の良さは格段にアップ。鏡の反射を利用して焦点距離を遠くにしているんですね。うちの会社の元後輩君がこのソアラの中古(2.0GT-TWIN TURBO)に乗っていたことがあって運転させてもらったことがありますが、確かに奥行感がありましたけど見やすいというか不思議な感じでした。
そしてエアコン操作部はマルチコントロールパネルと呼ばれるもので、エアコンとオーディオの兼用操作パネル。更にセンターコンソール下部にもエレクトロマルチビジョンと呼ばれるディスプレイが・・・。日中は白いバックライトで夜間はダークブルーになるのだとか。
ただし、このマルチコントロールパネルとエレクトロマルチビジョンは3.0GT-LIMITEDのエアサス装着車のみに装着。LIMITEDには標準サス仕様でも標準であってほしかったけど・・・。
ステアリングは2本スポークでエアコンとオーディオのリモート操作が可能。MCでは4本スポークに変更されましたが、私はこの2本の方がソアラらしくて好きでした。

3.0GT-LIMITEDのみ本革のスポーツシートが標準。本革が嫌だという人のためにダブルラッセル生地のシートもオプションで設定されていますが、その場合シートもノーマル形状になるようです。
よく見るとZ10よりも色調が明るくなり、けばさが減りましたね。座り心地も良さそうで、2ドアスペシャルティとしての雰囲気も文句なし。やはり憧れのグレード、「LIMITED」なだけあります。

センターコンソールに配置されたエレクトロマルチビジョンは、内容を見る限りお飾り的なものに感じますが、これでもかと言うほどディスプレイを採用するためには必要だったのかも・・・。
ただ、2年後のMCでこのエレクトロマルチビジョンは廃止されましたけどね。

Z10の2.8GT-LIMITEDもエアコン操作パネルはタッチパネル式でしたが、Z20はオーディオと兼用のタッチパネルになりました。ただ、この手のスイッチは操作性が悪く、特に走行中の操作では安全性に問題があるように思います。そのせいかは分かりませんが、このコントロールパネルもMCで廃止されてしまいました。
ホンダは現在フィットクラスまでもがエアコンの操作ボタンを完全なタッチパネル式にしていますが、はっきり言って見た目はいいが操作性は最悪。ホンダは本来こんなことを強行するメーカーじゃなかったと私は思っているのですが、こういう一面を見ても今のホンダってもう売れれば何でもOKなんだ・・と思うようになりました。

3.0GT-LIMITED以外のエアコン操作部。
マルチコントロールパネルを見たあとだと少し寂しく感じますが、それでも充分高級ですよね。配置もシンプルで機能的です。MC後は全グレードがこの操作部になりました。

窓越しから中を覗くと思わず「スゲー!」と唸ってしまいそうなインパネ。
最新のハイブリッド車の一部には緑や青や赤など色使いがごちゃ混ぜのインパネがあり、それはまるでチンドン屋のようにさえ感じます。
その点このソアラの内装は沢山の光物を採用しながら色使いがよく考えられえており、この空間に身を置いて6気筒の静かな加速音を感じながら走らせることを想像すると、こういう大人の車をまた出してほしいなぁと思ってしまいます。

Z20ソアラはエレクトロニクス面だけでなく、実用的な新技術も採用されています。
その一つが世界初の4リンク式ドアヒンジを使ったイージーアクセスドア。2ドアのドアは回転半径が大きいが故足元の開閉空間が稼げないんですよね。そこでドアが外へ飛び出ながら開き、且つ頭上に倒れ込んだサッシ上部までも外に倒れていく機構が採用されています。ちょっとしたことですが素晴らしいアイデアですね。

パワーユニットは4種類で、フラッグシップエンジンがこの7M-GTEU。
最高出力 230ps/5600rpm
最大トルク 33.0Kgm/4000rpm
※ネット値
初代Z10系では2.8Lの5M-GEUからスタートし、途中MCの最終仕様でストロークアップによって3.0L化された6M-GEUにスイッチ。そしてZ20ではヘッド部分を全面変更して12バルブから24バルブ化に変更された7M型になり、同時にこの時静粛性とメンテ性に優れた油圧ラッシュアジャスターが廃止されました。
ソアラとスープラの7Mはターボ専用で、前期モデルはレギュラーガソリン仕様でしたが、MCモデルからハイオク仕様となり240ps/35Kgmにアップされしました。

2.0モデルは3種。
その最高峰エンジンは1G-GTEU、次いで私が大好きだったDOHC24バルブのNAエンジン1G-GEU、そして12バルブの1G-EUからオールマイコン制御、燃料噴射装置もEFI-Dにバージョンアップされた1G-Ⅱ。
1G-GTは国産初のツインターボエンジンでしたが、ベースとなったNAユニット1G-GEUの魅力が完全に消されたエンジンになってしまったかなぁというのが個人的な印象です。友人のスープラで何度か運転させてもらいましたし会社の元後輩君のソアラでも運転しましたが、加速は凄いけどモッサリとした吹け上がりのエンジンで、エンジン音も抜けの悪いこもった音でした。
ただ、後輪駆動のターボ車ならではとも言える背中を押されるような暴力的な加速感はいいものだなぁとも思いましたけどね・・・。

サスペンションは4輪ダブルウィッシュボーン。ホンダのダブルウィッシュボーンと比べるととても素直な形状で分かりやすいダブルウィッシュボーンですね。まぁボンネットフードが低く、ダンパーマウントの位置も低いホンダ車だとトヨタのような形状ではどだい無理な話なのですけどね・・・。

3.0GT-LIMITEDには世界初だったエアサスペンションがオプションで選べました。
まぁこういった機構は自分の中でこれ!と決まってしまえば動かすことがなくなるものですが、バブリーな車はこういったエレクトロニクス技術が満載じゃないとね(笑)。

トヨタお得意のTEMSも更に進化。トヨタはこういった技術を一発ものにしないところが凄いですね。ちゃんと進化を続ける。これは大事なことだと思います。

トヨタは1車種の中でいくつものホイールを用意することが多いのですが、ソアラはデザインでいえば2種類だけ。LIMITEDは専用のベージュカラーとなりますがデザインは3.0GT用と同じ。そして全グレード15インチというのも驚きですね。スープラはMCして16インチが与えられましたが、ソアラはMCしてデザインこそ変わったものの大きさは15インチのままでした。
では各グレードを紹介。
3.0GT-LIMITED。
画像のものはLIMITEDのみに設定されているエアサス仕様車で、マルチコントロールパネルとエレクトロマルチビジョンが装着となります。エアサスの付かないLIMITEDはTEMSが標準。クリスタルホワイトトーニングはLIMITED専用色ですね。本革が嫌な人はオプションで3.0GTと同じスポーツシートじゃないラグジュアリーシートも選べるようです。
まぁとにかくこのグレードは至れり尽くせりです。
3.0GT。
エアサスの付かない3.0GT-LIMITEDと比較すると、目立ったものでマイコンプリセットステアリングが付かないくらいかな。でもチルトはメモリー機能付きだからそんなに問題じゃない気がします。
あとは4輪ECS(現在のABS)と本革スポーツシート、リヤワイパーがオプション。思いのほかLIMITEDとの差が小さい気がします。
2.0GT-TWIN TURBO。
TEMSが付かない代わりにスポーツサスとスポーツシート(生地はモケット)が標準。2000cc車は全グレードで4輪ECSが省かれます。あとはステアリングが3本スポークでリモートスイッチもなし。3.0GTから省かれているのはオートドライブ、車速感応式オートドアロック、パワーシート、オーディオサウンドコントローラー、ダイバーシティアンテナ、といったとこでしょうか。
画像のエアロバンパーは全車にオプションで、サイドのエアロパーツのみ下級2グレードにオプションもなし。
2.0GT。
タイヤが215幅から205幅にダウンし、アルミデザインも変更。TEMSは標準です。
2.0GT-TWIN TURBOとの装備差はほとんどなく、ステアリングが本革から合皮になりスポーツシートとオートドライブがオプション扱い。あとはベンチレーテッドディスクブレーキが前輪のみになることくらいでしょうか。TWINCAM24のサイドステッカーはオプションのようです。
2.0VX。
タイヤが195幅になりアルミはオプション。2.0GTから省かれるのはTEMSくらいで、選べるオプションは2.0GTとほぼ同じです。2.0GTで選べてこのVXで選べないオプションはリヤワイパー、サイドエアロ、スポーツシートだけですね。

最後は最廉価グレードである
2.0VZ。
VXとの差は小さいようで大きい・・・。エアコンがディーラーオプションで基本はヒーター。それ故に操作パネルもVZ専用のようです。あとはオートドライブは付けられない。そしてドアミラーが黒・・・。それを除けばVXと変わりがありません。アルミやエアロ、電動サンルーフもオプションで選べます。
因みに全グレード標準装備を列記しておきますと
・ハロゲンヘッドランプ
・コーナーリングランプ
・電動格納式ドアミラー
・全面ブロンズガラス(フロント熱線吸収)
・パワステ
・イージーアクセスドア
・無段階調整間欠フロントワイパー
・パワーウィンドウ&電磁ドアロック
・イルミネーテッドコントロールシステム(ドアキー、エンジンキー、足元)
・スペースビジョンメーター
・リヤアームレスト
といった感じです。

さすがバブリーな車。燃費が凄いです・・・。

ということでZ20系ソアラはいかがだったでしょうか。
どの時代も憧れの車ってありますが、私が中学高校時代だった時の憧れの車はやはりソアラだったと思います。ひたすら凄い車、そういうイメージですね。ただ、この頃から私はトヨタから心が離れかけていたのでZ20ソアラはそれほど思い入れがあったわけではないのですが、それでも日本を代表するスペシャルティーカーですから気にはなっていましたし、かっこいいと思っていました。
でもやっぱり私の中で一番はA60セリカ兄弟・・・。これだけは死ぬまで変わらないのです(笑)。